「コメディならそれに徹して欲しかった」リバー、流れないでよ sayさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディならそれに徹して欲しかった
ループに全員が気付いて違う行動も取れる
というのはちょっと新しくて面白い。
時間は戻ることは戻るが記憶残っていて一応話は進められる訳だ。
どうせ戻っちゃうかどうかはわからないと思うが
そこはコメディ展開なのだろう。
初期位置という説明に笑ってしまった。
風呂に入りっぱなしでも逆上せないし熱燗はできあがらないのに
疲労は溜まるのだろうか。設定がちょっとよくわからない。
協力的なお客さんが優しいし、
味変とかゆず湯とか解決にならない解決が可愛かったのに、
イライラして身勝手な行動をする人が出てくると
本当に邪魔くさい。
ループの原因を探ろうと生産的に行動する一方
自分のパソコンを壊す程度ならまだ良いが
刃傷沙汰まで起こすのは酷かった。
館内だけでなく隣近所とやり取りはしないものだろうかと思っていたので
そのあたりちゃんと調査していて凄い。
理系だから説明できるとか調査するとかいうのは
そんな無茶なと思いつつ、偉い人だ。
こういう人がいると頼りになる。
ミコトはちょっと、面倒くさい。
面倒くさいと思ったかという台詞があったが
普通に思って見ていた。
好きな男が夢に向かって遠くへ行くから
じゃあ自分もついていくとか夢を叶えるとかではなく
時間を止めるというのは
思うのは仕方ないがいざこうなったら
責任を感じたりしないものなのか。
さっきあの人血塗れだったとか笑いながら話すの気味が悪いかった。
原因を探そうと努力している人もいるのに
それに協力せず逃げることばかり話していて酷い。
状況はあれだがデートみたいと微笑ましく見るべきところなのだろうか。
吊し上げになりそうな空気だったのにいつの間にか
うやむやに許されて協力の輪の中にいるのも疑問。
貴船周りだけで発生している現象だというのに
外のエリアに電話をした分はどういう判定になるのだろう。
本当にミコトのせいなのかわからないのに
吊るし上げられるのまでわかるが
本人ももう一度祈れば戻せると思えるのも不思議だったし
戻らない!となってもそれはそうでしょうという気持ちに。
いくら目の前でも貴船神社の階段を登ってお参りは2分では厳しそうだが
エイジさんはどうやって情報収集をして原因にまで辿り着けたのだろう。
この人がこんなに頑張ってくれているのに非協力的なのがイライラする。
女将さんがお土産渡すのが可愛すぎた。
ヨーロッパ企画だから当たり前だが如何にも劇団っぽい。
映画ではなく舞台の方が似合う話だった気がする。
コメディならコメディに徹して、人命に関わるようなネタは入れないで欲しかった。
だったら最後にみんなでなんとかしようとするのも
もうちょっと感動できた気がする。