「もうみんな若くない」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) jojo助さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0もうみんな若くない

2023年9月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

50点くらいの出来かな。

リョウの過去が関わってくるけど、代わりをルパンがやっても変わり映えしないストーリー展開。
三枚目を演じながらヤルときゃやる!
ド派手なアクションシーン
定番の演出
他アニメとのコラボ、などなど
こんだけ盛り込んでおけばファンウケ間違いなし!と制作側は考えているんだろうなぁ

シティーハンターは初期の頃と後半ではかなりテイストが違っている。
初期の頃は湿っぽいく大人じみた話に子どもが喜ぶ要素が少ないように感じられるが、
それは毎回登場する美人依頼主と読者が同じ目線になる構成になっている。
裏の社会を見せつけられ戸惑う依頼主が彼の行動やセリフによって心を開いていくのと同じように、
読者も心震えさせられ憧れる存在になっていった、と思う。
だからお話がハッピーエンドでなくても嫌な気分にならなかったし、
これが大人かぁって思ってみたりもしたw

それが香とハンマーともっこりが話の中心になってきたときからマンネリ化してきたと感じていた。
きっとこの頃に離れていった読者も多いのじゃぁないだろうか。
しかし海原の回は久しぶりに痺れたのを覚えてる。
今までなんの気無しに読んでいた数々の回が伏線になっていたと知った時は、北条司こそ神だと思ったw

今回の劇場版はそんな海原が出てくるし、タイトルもエンジェルダストなんて付けてあるもんだから、毒饅頭だと思いつつ見にいってみたら、案の定毒饅頭だったw
そう感じた観客は多かったんじゃないのかな。

まだ続くような感じだけど、この調子で行くとどんどん尻すぼみになっていくだろうな。
シティーハンターを観にくる客は若くないから、てんこ盛りじゃなくて素材の味を生かした作品を見てみたい。

jojo助