「繋ぎなんでしょうが」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) sasanishikiさんの映画レビュー(感想・評価)
繋ぎなんでしょうが
前作プライベートアイズから4年ですか。オリジナル声優陣の頑張りはすごいなあ!の一言。もちろん全盛期に比べてしまうと、衰えを感じてしまうのも分かりますが、やはりこのメンバーで観られるシティーハンターか最高だと感じました。
令和の時代に獠たちの活躍が観れる!だけで満足してしまうのですが、やはりファンとしてはそれ以上を求めてしまいますね。
以下、気になったところです。
まず、海坊主の扱い、前作でも感じましたが完全ギャグキャラ扱いですよね。多少のおふざけはあっても、ファルコンはレオタードは着ませんよ。キャラ崩壊です。あと、もっと戦闘力の高さが見たかったなあ。戦わなさすぎでしょ。美樹ちゃんのが戦っていましたよね!
キャラでいえば、アンジーもなんかぶれていたなあ、と。彼女を突き動かすものが海原に認めてもらいたい、という思いなんでしょうが、過去のエピソードがあるでもなく、獠へのこだわりもなんか中途半端、ウェットワークスの二人もでしたが、彼らが戦う理由こあまりに薄く、もうちょい組織の中でのエピソードも欲しかったかな。
ちょいちょい出てくる他作品の小ネタも邪魔だったかな。キャッツ・アイはまあいいとしても、ルパンやガンダムはいらないよなあ。
そして一番違和感だったのが、香と獠。あの状況では死による救済しかないんでしょうが、香は絶対にあの台詞は言わないでしょうし、獠もあの選択はしないはずです。あの展開だけは、納得がいかない!時代が変わっても、人に対する思いは変わってほしくなかったな。
次回作への繋ぎなんでしょうが、折角エンジェルダスト、ユニオンテオーペを出してきたんですから、もうちょい掘り下げてほしかったなあ。エンジェルダストも使いすぎでしょ。
それとエンディング。GetWildはgoodですご、曲の入りは獠のモノローグからいかないと、締まらないですよ!なんて。
色々言いましたが、シティーハンターがスクリーンで観られることなの関しては幸せでした。
次回作にはより痺れる展開を期待しています。