「Whatever Comes」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Whatever Comes
シティーハンターはキャラや設定をある程度把握し、新宿プライベートアイズを見て今作に挑んだ感じです。とにかくモッコリしていました。
原作は読んでないので「海原編」のエピソードをやるんだなくらいの知識で観ましたが、依頼人が実はある組織の一員で…みたいな感じで事件に巻き込まれていくといった感じで入り込みやすかったです。
リョウはやっぱ面白かったです。初手レオタード(海坊主もムキムキレオタード)で笑いを持っていってからのしっかりアクション、すぐに女性に手を出しては香のハンマーやトラップに叩きのめされ、懲りずに特攻してはまた叩きのめされと、あるあるの構図でもここまで楽しく見せられる、昭和ギャグだけど色褪せる事なく楽しめました。
香はもう面倒見の鬼です。リョウの暴走を全部ハンマーで止めまくる(登場頻度は異常)ので、その度に自分は笑っていました。めちゃくちゃ良い人だなと各シーンで思いました。
海坊主と冴子さんはもっと出番が欲しかったなと思いました。基本サポートや日常シーンのみだったので、2人の活躍が観れるのは次回作ですかね。
敵キャラはだいぶ強さ的にも個性で見ても弱かったかなと思います。ピラルクーとエスパーダは見掛け倒しなので、増強しても凌とは対等ですし、散り際もあっさりなので、もう少しここを強くしても良かったのではないかなとは思いました。関さん&昴さんという強力コンビの使い方は勿体無かったです。
覚醒アンジーにフルボッコにされるリョウもなんだか納得がいかず、一方的にボコられるのはリョウのキャラに合ってないなとにわかながら思ってしまいました。リョウが仕方ないとはいえアンジーを殺しにかかるのもブレてるなぁと。キャラの扱いが全体的に適当になっていたなというのがずっと引っかかりました。
サンライズ制作のアニメーションは前作よりもレベルが上がっており、銃撃戦の見応えは抜群でした。実写では多く観る銃撃戦をアニメでここまでじっくり見せてくれたのがとても良かったです。ご都合的に弾に当たらないというわけでもなく、しっかりと傷を負いますし、階段を壊すために利用したりと、攻守において全員うまいこと使いこなしていたのも好印象です。さすがスパイアクション。
主題歌はOPに新曲の「Whatever Comes」、EDに「Get Wild」という体制でぶつけてきます。OPは爽やかさほと走る軽快なサウンドが聴き心地が良いですし、EDは耳馴染みはありますが劇場では初めて聴いたので、ある種新鮮な気分になれました。両曲ともカッコよかったです。
最終章のうちの一つで、続編へと繋げる立ち位置の作品なので物足りなさはありますが、90分と見やすいですし、モッコリのギャグもてんこ盛りなので、そこを目当てに行った人間としてはそこそこ楽しめました。
香のハンマーにも書いてあった通り続編希望!まだまだ観たいです!
鑑賞日 9/9
鑑賞時間 11:00〜12:45
座席 N-43