「手放しでは褒められないが、それでも新作は嬉しい!」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5手放しでは褒められないが、それでも新作は嬉しい!

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

大ヒット漫画のアニメ化作品で、今でも根強い人気を誇る「シティーハンター」の劇場版。もちろん公開初日に鑑賞してきました。最終上映回でしたが、かなりの客入りで、改めて人気のほどを実感してきました。

ストーリーは、凄腕の始末屋シティーハンターこと冴羽リョウに、動画制作のために来日した女性・アンジーが猫探しを依頼するが、彼女の本当の狙いはリョウを殺すことであり、そんな彼女自身も組織から命を狙われる身であり、その理由でもある戦士強化薬「エンジェルダスト」の改良版「ADM」を巡る戦いに、リョウや香たちも巻き込まれていくというもの。

冒頭からいきなりキャッツ・アイコラボでテンションが上がります。もともとクロスオーバー要素がありますが、これは嬉しいサプライズです。ストーリーは、全体的にシンプルながら、リョウがシティハンターとなるきっかけに触れたり、そこにまつわるアンジーとの悲しき因縁が描かれたりと、硬派な部分がやはりいいですね。定番のモッコリ&ハンマーもよかったですが、こちらはちょっとくどかった気がします。また、クライマックスのリョウとアンジーのアクションは、激しい近接格闘あり銃撃戦ありでなかなか見応えがあります。そこに、両者の複雑な心情が重なることで、さらに熱い見せ場となっています。

それなのに…、込み上げるものがないのはなぜなんでしょう。最も大きな要因は、アンジーの過去の描き込みやかつての仲間との絆が中途半端にしか語られていないことだと思います。これがないので、今の彼女の気持ちにイマイチ寄り添えないのです。そのため、彼女の気持ちを察するリョウの心情にも寄り添えないのです。これが本当に本当にもったいないです。だから、結果としてリョウが下した決断も納得できません。リョウならもっと別の解決策を模索したはずと思えてしまうのです。

終わってみれば、麻薬組織ユニオンテオーペとの対決につながる序章だったことがわかる本作。そのため、次作以降に備えて、本作では情報を小出しにしたのかもしれません。となると、本作の評価は今は平凡でも、結末まで観れば改めて高評価となるかもしれません。いずれにせよ、新作公開は嬉しい限りです。終盤ではルパンとのコラボもありましたが、次回以降も関わってくるのでしょうか。この先もまだまだ楽しませてくれそうです。

キャストは、往年のオリジナルキャストの神谷明さん、伊倉一恵さん、田中秀幸さん、麻上洋子(一龍斎春水)さん、玄田哲章さん、小山茉美さん、戸田恵子さん、坂本千夏さんらに加え、沢城みゆきさん、関智一さん、木村昴さんらが顔を並べます。安定度抜群の布陣ながらも、女性声優陣に衰えを感じてしまったのは、残念というよりなんだか悲しいです。キャストの年齢を考え、とりあえず最終章完結を急いでほしいです。

おじゃる
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月9日

深夜の返信お気遣いありがとうございました。😭重複だったらすみません。反映しないもので

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月9日

深夜の返信お気遣いありがとうございました😭。共感です❗️

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月9日

こんばんは 失礼します。海原さん【雄山でない方】との関係が思わせぶりだけで、浅かったのと組織が謎で、私も❓でした。
女性陣については、仕方ないですかね?動画で女性歌手の歌声聞いても 10年単位で声変わりしてますから、
たぶん、喉仏の隆起のあるなしと声変わり関連あるのかもですが、男性陣、特に神谷明さんは 予想に反して【失礼!】違和感なく、おっしゃるとおり最終章 待ち遠しいです。モッコリ は連打し過ぎてましたね。私は逆に最後の銃撃戦がとてつもなく長く感じました。【個人的感想です。】失礼します。

満塁本塁打