紫 MURASAKI 伝説のロック・スピリッツ

劇場公開日:

紫 MURASAKI 伝説のロック・スピリッツ

解説

沖縄の伝説的ロックバンド「紫」を描いたドキュメンタリー。

1970年、日本復帰前の沖縄で、ジョージ紫を中心に結成された「紫」。1976年には1stアルバム「MURASAKI」を発表し、音楽誌「ミュージック・ライフ」で国内部門グループ第1位を獲得するなど、当時のロックシーンを牽引する存在となった。2020年には結成50年を迎えたが、50周年記念ライブはコロナ禍により中止を余儀なくされてしまう。それでも歩み続けることを決意した彼らは、新作アルバムの制作と1年越しの記念ライブに挑む。映画ではメンバーたちがこれまでの軌跡を振り返るほか、紫の活躍をタイムリーに経験したLOUDNESSや影山ヒロノブ、紫に影響を受けた聖飢魔IIのデーモン閣下やX JAPANのPATAらが、それぞれの思いを語る。

監督は「なんくるないさぁ劇場版 生きてるかぎり死なないさぁ」の野田孝則。

2022年製作/82分/G/日本
配給:エコーズ、アルミード
劇場公開日:2023年1月13日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

(C)2022 Echoes

映画レビュー

5.0本作の中の紫の50年 彼らの素晴らしい演奏を映画館の大音響で聴きつつ振り返っていると、何故だか自然と涙が溢れてきました

2023年2月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

沖縄では知らない人がいないほどのバンドです しかし本土ではどれだけの人が知っているか、知る人ぞ知る伝説のバンドです 紫が結成されたのは1970年 そこに宮永さん、比嘉さんが加入して現在に続くメンバーになったのは1973年のこと だから今年2023年は実質的な結成50年のメモリアルイヤーなのです これが本作が製作されたきっけであると思います だから、1972年の沖縄復帰前、まだ沖縄が米国占領下にあった時代の説明から本作が始まります 米軍嘉手納基地から毎日B-52 戦略爆撃機がベトナムに向けて出撃していた時代です 沖縄には米兵が溢れ、米国基地のゲート付近には彼ら相手の歓楽街が多くあったことから語られます そこにはライブハウスもあり、米兵相手にロックバンドが演奏していたのです その中から紫は生まれたということを導入部で触れるのは納得の構成です それを当時の映像で説明してくれたのはとても嬉しいことでした 自分が沖縄を訪れてコザまでいったのは1986年、1992年の2回だけ その頃にはもうすっかり残り香を微かに感じるぐらいになっていましたから 紫を初めて知ったのは、1975年88ロックデーの録音をラジオで聴いたとき ノックアウトさせられました その88ロックデー出演のことも映像で触れられます 自分が初めて彼らを実際に観たのは、確か1976年の早春ごろ、池袋のヤマハでミニライブがあったときのことでした まだファーストアルバムがでる前のことだったと思います あの紫が沖縄からやってくる! 慌てて駆けつけたものでした わずか数曲だけの演奏でしたが、強烈な印象がありました ディープパープルよりもパープルらしい! オリジナル曲もまるでディープパープルが作った曲のようだと感動したものでした 当時の日本の他のロックバンドとは隔絶した高いレベルで、既に世界と肩を並べられるレベルのバンドだったのです 本作はそのときの興奮を遥かな時を超えて蘇らせてくれました その後の全国ツアーのことも詳しく紹介されます 当時ファンクラブの会長になった女子高生が登場します 自分もまだ高校生でした それから解散、再結成、新メンバーのJJ 、Chrisの加入 旧メンバーのその後、新メンバーの紹介、バンドの現況が紹介されます ジョージ紫のことは特に感銘をうけました また沖縄の人々、ミュージシャン達に取って紫がどんな存在であるのか 本土のハードロックバンドにとってもどれほど巨大なインパクトと影響を与えたのかも紹介されます 本作はドュキュメント映画であり、ミュージックビデオではないのだから、彼らの楽曲をもっと沢山フルで聴きたくてもこの程度で我慢しなくてはなりません それが唯一の不満でした 本作の中の紫の50年 彼らの素晴らしい演奏を映画館の大音響で聴きつつ振り返っていると、何故だか自然と涙が溢れてきました もう長いことロックをまともに聴いていなかったけれど、本当に自分はロックが好きなのだ! ディープパープルが好きなのだ! そのサウンドを継承した紫のサウンドが大好きなんだ! そして自分の50年 あの頃あの時何をしていたのかと そんなことが渾然一体となってわけのわからない感動の涙になったのです 紫のファンなら当然 ディープパープルやハードロックのファンもマストの映画です 紫をまた聴こう! ディープパープルそれも第1~3期のレコードも聴きたい! 普段はR&B や古いsoul 、ジャズばかり聴いていても、やっぱりハードロックが大好きなんだ! それを思い出させてくれた素晴らしいドキュメンタリー映画です

コメントする (0件)
共感した! 1件)
あき240

4.5RESPECT❗

2023年1月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ミラクルシティコザのレビューでは、沖縄のハードロックのレジェンドに対するリスペクトはかなり薄めと書いたが、この映画でかなり補完されたので、とても満足でした。 そして、Chris とJJに感謝。 ドラムの宮永英一を昔から respect しています。 Chris の新曲構想とのやり取りがとてもおもしろかった。 還暦過ぎるとテンポ 150 はきついのよ。 8分以上の Burn を叩くのは労働基準法違反😫 ジョージ紫がすっかり【尾木ママ化】しているのがちょっとショックでしたけど。 3月に武道館に Deep Purple 来るけど、衰えたイアン・ペイスを見たくないというのが正直なところです。ジョン・ロードももう引退したし。イアンギランもね~ 2008年に亡くなったドラムの樋口宗孝を除く、ラウドネスの面々、元レイジーの影山ヒロノブ、デーモン閣下、BEGINの3人、沖縄民謡のお姉さん、ジョージ比嘉(ジョージ紫)のインターナショナルスクールの同級生の声楽家のおばちゃん、琉球空手の師範、自動車整備工場のおっちゃんなどの話は皆、リスペクトに溢れておりました。 Do what you like, Do what you want. Live your life in your own way. オイラも還暦越えたけど頑張ろう。 元気貰いました。 午前中の上映だけだと、若い人は来れないから、夜も上映して欲しい。 テアトル新宿たのんます。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
カールⅢ世

他のユーザーは「紫 MURASAKI 伝説のロック・スピリッツ」以外にこんな作品をCheck-inしています。