劇場公開日 2022年7月15日

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「女性の視点から旧ソ連と戦争の不条理を描いた作品。」戦争と女の顔 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0女性の視点から旧ソ連と戦争の不条理を描いた作品。

2022年7月18日
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まあ、カンヌで受けそうな映画ではある。
確かに、旧ソ連で人権が保証されたことは、女性に限らず!ないに等しいだろう。
また、製作はウクライナ紛争以前のことかもしれないが、昨今の情勢もあり、タイムリーに公開したい意図もあるだろう。
映画としてみると、二人の女性イーヤとマーシャの関係性が前半から後半あたりまで描かれ、ラストにさしかかって、医者の息子がマーシャを両親に合わせ、結婚したいと伝え、マーシャは母親から拒絶されることになるが、さすがにストーリー展開として遅すぎるのではないだろうか。
言いたいことはわかるのだが、もう少し、テンポよく、分かりやすく描いてほしい。
淡々と描くスタイルはいいのだが、視点がかなりぼやけてしまうように思う。尺も少し長すぎる。
ただ、カンヌで賞を取ったというのは、旧ソ連の空気感をよく再現しているのかもしれない。
ぜひ、劇場でお確かめください。

caduceus