「私の理解力を超えている。」戦争と女の顔 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
私の理解力を超えている。
私は昭和三十年生まれで、第二次世界大戦終了後十年経って生まれた。戦争体験も敗戦後の混乱期も体験していない。
ソ連は第二次世界大戦に勝利したが、ヒトラードイツとの戦闘で多大な犠牲を被り、戦後も独裁者スターリンが支配する監視国家であった。
主人公である二人の密接な関係は、同じ修羅場をくぐった戦友なのか、それともレズビアンなのか、よく理解が出来ない。特殊な状況を経験したものでなければ、起こり得ない関係と思われる。
正直、私の理解力を超えているし、また、私が好む映画の作り方をしていない。本当のところ、何を言いたいのかわからない。戦争が引き起こす悲劇らしいことはわかるのだけれど。
原作はノーベル文学賞の受賞作である。原作はもっと分かりやすいのではないか。この分かりにくさは、原作を脚色した結果のように感じる。まぁ、原作を読んでみないとなんとも言えない。
しかし、イーヤの背の高いこと。190センチはあるだろうか。こんなに背が高くては女優としてやって行けるのだろうか。映画なら撮影の仕方でごまかすこともできるが、舞台では無理だろう。余計な心配だけれど。
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