「ラストのカーチェイスから脱出まで、スリルとサスペンスが凄い盛り上がり!!」モガディシュ 脱出までの14日間 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストのカーチェイスから脱出まで、スリルとサスペンスが凄い盛り上がり!!
異常な盛り上がりを見せる政治アクションでした。
北朝鮮と南(韓国)が奇妙な協力を築いて特殊な脱出をする。
それをコメディとエンタメにしてしまう韓国映画の国際的水準に驚く。
アフリカのソマリアまで行ってもなお北朝鮮と南(韓国)が
つばぜり合いしてて、最終的には頼って来る・・・
韓国の人は北と言う厄介者を切り捨てられない・・・
そう言った心情も絡んで来て・・・
本当に複雑な味付けの脱出劇でした。
1990年アフリカの独裁国ソマリア。
12月30日にクーデターが起こる。
アメリカ大使館は即時撤退。
残された韓国などは、通信も遮断されて孤立してしまう。
なんとか脱出の方法を考えるうちに、北の大使たちが韓国を頼って現れる。
国連加盟のロビー活動をする両国。
北朝鮮は韓国に露骨な妨害工作を仕掛けて来る。
やる事が真逆で頼めた義理でない・・・そう思うが、北は頼んでくる。
本当に厄介な隣人。
大体に、冒頭のシーン。
韓国の大使フン(キム・ユンソク)がソマリア大統領への面会へ向かう車中。
暴漢が襲撃して来る。
拳銃を乱射して、土産物だけ盗んで逃げ去る。
ハン大使たちが走って大統領官邸に着くと、北朝鮮の大使たちが先を越して大統領と
面会しているではないか!
さっきの襲撃は北朝鮮の面会阻止のための妨害工作だと気付くのだが・・・
この件をみても北がマトモな国でない事は良く分かる。
それで勝手な時には頼って来るのだから、もう何をかいわんやなのだが、
フン大使は無下にも断れないのだ。
ソマリアのロケ地はモロッコだと聞く。
よくぞこの映像、この絵を撮ったと感心する。
セオリー通りとは言え、これだけの人員、セット、
軍の制服や武器、逃げ惑う国民。
そして何よりラストのカーチェイスですよ。
車に本を屋根から窓からボンネットまで貼りつける?
こんなの見たことない!!
本当にびっくりした!!
この猥雑と混淆と混合・・・韓国映画の面目躍如か!?
迫力が物凄かったです。
車は満員、運転手は大使、反乱軍はトラックで追いかけて来る、
銃を乱射する。
イタリア大使館の扉は開かない・・・
めちゃめちゃハラハラさせられた。
戦い終わって日が暮れて、
ケニアのモルバサ空港に到着。
ここでも北と南の複雑な立場が持ち上がる。
さっきまでは同志、しかしここからは独裁国と民主国家。
ハン大使の砂を噛むような複雑な表情がなんともこの映画に、
深みを与えていました。
おはようございます☀
内戦、同じ国民同士で殺し合う、ほんと怖いです。日本は色々あってもこういう映画見ると、まだまだ平和だなと思っちゃいます。
それにしてもモロッコに街を作っての撮影、韓国あっぱれですね。