劇場公開日 2022年7月1日

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「実録「呉越同舟」」モガディシュ 脱出までの14日間 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5実録「呉越同舟」

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

 過去を舞台にしているとはいえ、こんなフィクションを思いつくなんてすごい、北朝鮮の外交官の行動がめちゃくちゃリアル。なんて、間抜けな感想を抱いた僕ちゃんですが、鑑賞後、実話ベースと知って更に驚いてしまった。

 ソマリアといえば、内戦と海賊の悪名しか記憶にない国。そんなソマリアが内戦に突入した1990年に、韓国・北朝鮮の大使館が共に反乱軍の襲撃を受けて、窮地に陥ってしまう。通信も遮断され、国外に脱出するしか道はない。

 仇敵同士が、一時休戦をして手を組むなんてマンガみたいな展開。だけれども、散発的、断続的に続く銃声の中、統制されていない反乱軍が暴れまくる様子は、当時の緊迫感をリアルに感じる。
 北朝鮮の外交官は、家族の一人を平壌に人質にとられていて、簡単に亡命ができない。両国とも保安部の要員が大使館にいて、波乱含みの展開で物語は進んでいく。

 この作品が上手いところは、絶妙にコミカルなシーンをぶっ込んで、緊張を和らげる点。
 白旗を掲げるときに、誤って棒だけを突き出して銃弾を雨あられのように浴びるシーンがまさにそれなんだけど、絶対、脚色だよね。面白いから許しちゃうけど。

 韓国と北朝鮮は体制は違えど同じ民族。究極のシチュエーションで見せる人間ドラマに感動しちゃいました。

bion
近大さんのコメント
2023年1月9日

本当に“呉越同舟”、巧いです!

近大
kossyさんのコメント
2022年7月4日

呉越同舟!!上手い!!

kossy
NOBUさんのコメント
2022年7月3日

こんにちは。
 今作、面白かったですね。
 一発で内容が類推出来るレビュータイトルが秀逸で、ビックリです!
 では。

NOBU