エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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下ネタに爆笑してしまった。
下ネタに大爆笑。
マルチバースはSF弱者なのでよくわからんかった。
指がソーセージもウケた。
アジア系だからなのか、娘の外見を貶すのがすごく嫌だった。
悪くはないけど疲れる
今いる場所が最低でも、どんなに輝かしい世界や可能性があっても、ここでそばにいる家族を愛してる。
そんな当たり前のようでなかなか気付くのが難しい幸せをみつける映画だった。
テーマや話の展開は意外とストレートな感じ。
途中複雑に膨らむが、最終的には小さくまとまっている。
ただ目まぐるしく変わる画面や、騒がしく常にイライラしてる主人公にすごく疲れる。
映像は丁寧でハイクオリティだけど、斬新な表現とは思えない。
千年女優やパプリカで表現されていた、他の世界や時代の可能性を現実の中でみせる方法をそのまま実写で行ったような印象を受ける。
個人的に指がソーセージの世界が1番ドラマティックで好き。他の世界では深く関わらない2人が、この世界だけは愛し合っていてるなんてまるで恋愛映画のよう。
あと、ロゴにもある目玉があまり目立たず印象も薄かったのが残念。あんなに推すならもっとキーアイテムとして活躍して欲しい。
ベーグルじゃなくて目玉にすれば良かったのに。
年度末には見ないが吉
話自体はどうってことないですが、潤沢な予算によるアクションとVFXでねじ伏せた感。目新しさと言えば主人公がアジア人のオバハンという点か。お下品なネタを含むのでお上品な方は注意(?)あと話の最初から最後まで確定申告をしているので、個人事業主は年度末に見るとしんどくなるかもw 個人的には一度見ればいいかな…
個人的にはすごく好き!でも賛否両論別れる作品
レビューがけっこう荒れてたので、不安もけっこうあったのだが。。。
天才子役だったキー・ホイ・クァンが久しぶりに映画に出るということで、重い腰を上げて映画館へ。
結果、当たりな映画だと思いました。賞を取れたのも納得ですね。
ストーリー重視の堅い考えの人が観たら、たしかに意味不明で混乱しそうでBADを付けそうなモノだが、頭を空っぽにして観てたらけっこうすんなり入ってきた。
キー・ホイ・クァンが声変わりしてなかったのはビックリしたが、ポーチをヌンチャクのようにして戦うカンフーはけっこう素敵でした!
ガクっと意識が入れ替わってイケオジになるところもけっこう好きです笑
6つぐらい平行世界があるみたいで、それぞれ把握してればそんな難しい内容でもなかったです。その世界へ飛んで行ければその世界で体験したスキルを会得できるってことなんですね。
自分の旦那が頼りない&娘も言うこと聞かない思春期のレズビアンってことに加え、仕事は忙しいわ、税金に追われるわで。。。こんな人生嫌だって思ってたけど、他の自分の平行世界にトリップして、もし今の旦那と結婚してなかったら自分はトップのカンフーの使い手で世界を股にかける有名人になってたけど、やっぱり今の旦那がいない世界は寂しいと気づかされたり、人間の指がソーセージみたいになってる世界?では実際に自分自身がレズビアンでおばさんと同棲してるのを体験して、初めて娘の気持ちがわかったりでけっこう考えられてるなって思いました。
娘がラスボスって設定みたいだったけど、結局は自分を認めてくれない母親にイライラしてただけだったみたいで、本当の自分を観てほしかっただけなんだなっていう、よくある思春期の悩みなんだなって思った。娘のコロコロ変わる奇抜な衣装やファッションけっこう好きです笑
最終的には、今の現実世界の旦那と娘が最高なんだって気づかされて無事ハッピーエンドに終わりました。
あと、モブだと思ってた人たちも平行世界で関わり合いがあったりで、ラストは怒涛の伏線回収に入ります。
たしかに展開が多かったり、いろんな世界に移動したりで混乱しそうだという声も多かったけど、自分自身はそんなこともなかったです。
こんなカオスだけど、家族愛に溢れたハッピーな映画があってもいいなって思いました。
ドシモネタのパートも個人的にはけっこう好きでした笑
エネルギーほとばしる、すごい映画😅
この虚無感とエネルギー、もう目が眩む映画でした。私は久々連れと行ったので、いつ怒って席を立ち、映画館から出て行ってしまうのじゃないかと、ハラハラして見ていました。ある意味、主人公カップルに似てるかも⁉️
でも、私は嫌いじゃないです、この映画。年齢層上の俳優さん達の、実に生き生き演じている事!めっちゃ楽しそうです。作ってる現場も多分、そう、、、だからあらゆるアイディアやパワーが湧いて来るのではないかしら?と想像するけど🤣
一番意外だったのは、ある意味、堅物でサブカルとかには程遠い連れが、この映画を気に入った事です。
私が気を遣いながら「やり過ぎ!だよね?」とカマかけたら、「いや、あの長さが必要でしょ。」と。混沌からのカタルシス…を2人の感想で共有出来たのは幸せでした❤️
アカデミー賞は合わないのも多い
岩のバースで、生命誕生の条件が揃わなかった世界のはずなのに、虫が飛んでたり雑草生えてて冷めた。CGで消してほしかったです。
キー・ホイ・クァンはもしかしてカッコいいバースでは声色低く、とか使い分けてたのかも。最初は正直キツかったけど、だんだん好きになれました。笑顔が最高!
娘は恋人との関係が良好なので闇堕ちするには不幸不足?
ヒロインの魅力が意図的にないので、序盤が辛い
エブエブことエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスみてきました。面白いか?と言われると面白かったと答えるけど、人に勧めたいか?と問われると「あ、うん、ちょっとまって」と答える。
正直人を選ぶ、という作品。いやそうじゃないな、人を選ぶのは事実だけどものすごくウケるか、よく分からんかったと感じるか、すごくつまらん、の三択でその間に隔たりがあるだろうなあ、という感じ。
ストーリーの本筋は家族愛にポリコレやらマルチバースぶっこんでシュールな演出でこねくり回したらこうなった。一人一人に多重な人格がぶち込まれるので人間関係に複数の意味を持たせて、しかもその関係そのものは並行世界なだけあって隠喩暗喩で繋がりも含めていてわかりやすい部分と見えにくい部分が絡み合ってる。おかげで今なにをやってるのか理解できてるのか不安になる。うーん、面白い、よね?これ。
演出がやたらと独特でまさかセリフや表情で表現せずに文字で描写するシーンが出てくるとは。最近話題になってるTV版エヴァ最終回かよ、とか「カレカノ」とか。やたらと下品かと思えば急に高尚になったりジェットコースター的な抑揚がきつい。慣れないとほんときつい。
作りが安っぽく下品だが、米国映画伝統の家族愛を新しい方法論で描いた、目新しく巧妙でチャレンジングな映画
ダニエル・クワン及びダニエル・シャイナート脚本・監督による2022年製作(139分)のアメリカ映画。原題:Everything Everywhere All at Once、配給:ギャガ。
7つのアカデミー賞獲得ということで、見に行ったのだが、作りの安っぽさにビックリ。実際米国映画としては低予算で、約2,000万ドル前後だったらしい。お尻に棒状のものが突き刺さるネタ?も、下品でしつこくて笑えない。ただ、SF映画にしてカンフー映画、アジア系移民映画であり家族再生の映画と、今までで見たことの無い新しいタイプの映画で、新鮮さは確かに感じた。
俳優たちの演技は良かった。特に、頼りない夫、カンフーで敵を薙ぎ倒す強い夫、文化人で知的な夫、優しさの塊の様で実は頼りになる夫を、それぞれ演じ分けたキー・ホイ・クァン演技は素晴らしく、圧倒された。そして、反抗期の娘、暴虐な支配者の娘、絶望して消えようとしている娘、を演じたステファニー・スーにも感心させられた。
マルチバースの他のバースにおいて、主人公の中国系おばさんエヴリン(ミシェル・ヨー)は、大映画スター(実際のミシェル・ヨー自身)、カンフーの達人、歌手、コック、指がソーセージの世界、石になってしまう世界など、様々な姿・世界が示される。ただ、展開が慌ただしすぎて、ついて行けずに置いていかれた感はあった。登場する映像は幾つかの映画のパロディらしいが、「2001年宇宙の旅」以外は分からなかったし、他のバースで得た能力が原世界に持ち込める設定も気付けなかった。
マルチバースの支配者ジョブ・トゥパキが、実は自分の娘という設定は上手いと感じた。最後の、娘の理解と娘への愛情表現がセットで初めて和解できたとの展開が巧妙で、子供がいる親としてはかなり胸を打った。
更に、主人公がマルチバースを行き来する闘いの中で、夫の思い遣る姿勢の素晴らしさに気がつき、自分もそれを取り入れて、戦いではなく相手と愛情を持って対話していく展開は、とても良いなと思った。東洋的知恵への開眼(おでこに貼られた目玉が象徴か)というか、家族を中国系とした意味がそこに読み取れた。生きるか死ぬかの戦いが大好きなハリウッド映画の伝統にに異議を唱え、もしかすると敵国とただ熾烈に争うことが基本方針にも思える米国の権力者達にNOを突きつけたのだろうか?
映画全体として、米国映画伝統の家族愛を新しい方法論で描いた、目新しく巧妙でチャレンジングな映画であると感じた。とても感心させられ、心も動かされたが、必ずしも深い感動は覚えなかった。監督及び脚本のダニエル・クワン及びダニエル・シャイナートは1987/1988年生まれと、とても若い。作りの安っぽさや下品さ等、自分の好みではない部分もある。しかし、こういった若い新たな才能の登場を歓迎して、おそらく欠点には目を瞑り、その挑戦的な新しいものが有る作品にアカデミー賞を与える米国社会を、とても羨ましいと感じた。
監督ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート、製作ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ、マイク・ラロッカ、 ダニエル・クワン、 ダニエル・シャイナート、 ジョナサン・ワン、
製作総指揮ティム・ヘディントン、 テレサ・スティール・ペイジ 、トッド・マクラス、 ジョシュ・ラドニック、 ミシェル・ヨー、脚本ダニエル・クワン、 ダニエル・シャイナート、撮影ラーキン・サイプル、美術ジェイソン・キスバーデイ、衣装シャーリー・クラタ、編集
ポール・ロジャース、音楽サン・ラックス、音楽監修ローレン・マリー・ミカス、 ブルース・ギルバート、視覚効果監修ザック・ストルツ。
出演
ミシェル・ヨーエヴリン・ワン、ステファニー・スージョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ、キー・ホイ・クァンウェイモンド・ワン、ジェニー・スレイトビッグ・ノーズ、ハリー・シャム・Jr.チャド、ジェームズ・ホンゴンゴン(エヴリンの父親)、ジェイミー・リー・カーティスディアドラ・ボーベアドラ(IRSの監察官)、タリー・メデルベッキー・スリガー(ジョイの女性の恋人)、アンディ・リー、ブライアン・リー、
お金をじゃぶじゃぶ使った割に
ミシェルヨーは、めっちゃカッコよかった。良い女優さんなんだと知れた。
それで星一個つけた。
ただ、前半はリアルにつまらなすぎてアクビの連続。
突飛なことをすればするほど、かけ離れた自分を見つけることができるってことなんかな??
その発想がありきたりすぎて面白くなかった。
笑いにも程遠いし。
・・・・なんか監督のやりたい事はすごい伝わるし、最後までブレてないって点は、賞を取れる素養という事なのかもしれないけど、自分には合わなかった。
走馬灯の様に
独特な世界観の連続。
いろんな世界、それぞれの感情の中で家族とは、自己を肯定する事の大事さを1人の女性を通し有りとあらゆる自分を見ることで、何が1番大切なものなのかを描く。
連続した場面と世界観といったいろんなものが走馬灯の様に切り替えられ、観てる者の頭ははちゃめちゃになるんだけど、その中心には家族を想う1人の女性と、その家族愛を描ききってる。
EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE
いきなり、領収書でいっぱいのダイニングテーブルが映し出される。ついでにその周辺も恣意的なほどにやたらごちゃごちゃしている。きっとここがこの映画が展開する、まさにその机上なんだろうなと思った。その様子をchaosと呼ぶにはあまりに軽率だが、単にmessed upと呼ぶには物足りない。私は2時間半もの間、とにかく瞳に飛び込んでくる情報をひたすら咀嚼もできず飲み込むことしかできなかった。
映像の情報量とその目まぐるしい物語の展開速度は、子供がおもちゃ箱をひっくり返した瞬間が連綿と続いているみたいであり、熱出てる時に見る夢みたいでもあった。ないしは壊れたジェットコースターみたいな。しかもそれがマルチバースでall at onceに起きるので少しでも気を抜いたら置いていかれそうになる。もはや映画というよりアトラクション。だってちょっと酔ったもん。
何の説明もなくどんどん進んでいく映画が好きで、EEAAOもまさにそんな映画だったんですよ。何の説明もなく、さもそれがこの世界では当然と言わんばかりに物語が進んでいっちゃって、気づいたら終わってた、みたいな。でもそうやって、あえてこの現実世界と差別化をしないことで、あくまで地続きの世界での出来事なんですよ、と無言で説明しているに過ぎないというか。だからきっとジョブ・トゥパキって私たちの心の中にも潜んでるものなんだろうな、って思えるわけです。
芸術的な要素も多くて、この映画を楽しめる人はきっと一つの物事を多元的に捉えられる人たちでしょうね。そもそもこの映画が多元宇宙を舞台にしている時点で、狭い視野で太刀打ちできるものではないと思いました。想像力というよりは、常識を捨てる力が必要。こういう映画を見るたびに「『普通』なんてあって無いようなものだな」と思わされる。この映画における、何本もの軸が幾重にも交差してどこかで繋がっている多元宇宙の存在を示す表現は、この現実世界が個々の視野の範囲内だけで完結するものではなく、思いもよらないあらゆる要素が繋がりあって均衡を保っているからこそ成立しているものなのだということを、多角的に表現していたのだと思います。そうやって固定観念とかの、自分を縛り付けているものを捨ててみたら、今より少し豊かな自分になれると思いませんか?なれると思います。私は。
ちっぽけな喩えで申し訳ないのですが、きっと私がいま東京で暮らしているのも、これまでの人生で様々な選択をしてきたからなのですよね。それと同時に排除してしまった可能性もたくさんあったわけで、それも全部ひっくるめて今を生きていると思えます。その中で他者との営みは絶えず続いていて、どれだけ世界が混沌としていても、他者と関わる上で大事にしたいものはいつでも変わらないな、というのもまた重要な事実です。先入観で相手を判断しないで、相手の本質を見ようとすること。外の世界に対して、無知であることを私たちは常に知っておくべきなんです。
件のウイルスの流行で世界はだいぶ混沌としちゃいましたよね。振り返ってみると、だからこそ人との関わり方も変化があったし、その中で気づけたこともたくさんあって、それが今に活かされていたりする気もします。宇宙って、今でも膨張し続けているらしいですよ。宇宙が膨張しているぐらいなのだから、私たち自身も、この世界も、長い目で見たら緩やかに変化していくんでしょうね。なんか、馬鹿馬鹿しいと思うこともやってみたら世界を揺るがす案外すごい力を発揮したりすんのかも。明日会社行ったら、用具室にいるのを想像して靴を左右履き替えてみますね。
ひとことReview!
このタイプの作品は、大傑作か糞映画に別れるのだが、今回はいい意味でこんがらがった大傑作。選択次第で、人生が大きく変わってしまう。『キングスマン』を彷彿させるカクカク感のアクション・シーンや、安っぽいインディーズ風な作りも野心的な驚異のマルチヴァース体験。
ムズっ!
世界観とか設定は理解できたけど、なんか難かった。これは2回見ないといけないやつ。
変なことをしたら、エネルギーが溜まって、他の次元の宇宙の自分の能力を得れる?!みたいな設定は面白くて、変な行動をしようとするのが普通に面白くて笑えた。
LGBTとかアジア系とかそうゆう多様性を重視してるから、オスカーに選ばれたんだろうなぁ。
もぅ~こいつはhiroごのみ(≧◇≦)
ちょっと、2月に体調崩して~♫
観たい映画が~なかなか、観れなかったhiroですが~♫
病み上がりの一発目映画が~『エブエブ』で~♫
個人的に凄く好きです✨
この映画(≧◇≦)
観ながら、冒頭から暫くして・・・Σ(゚Д゚;エーッ!
恐らく低予算映画!!
すっごくびっくりしたんですが・・・
ババババーーット※しかしの意
凄く良いんです☆彡
まさに泣いて笑って~喧嘩して~♫
もうね~『トップガンマーヴェリック』とは違って~♫
低予算だよね。絶対!!って思うんですが~♫
※『トップガンマーヴェリック』もめっちゃ良かった(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ほんとに
めっちゃ!!笑って♫めっちゃ!!泣いた( ;∀;)
様々な分岐を選択が・・・ってあるんですが~♫
作中には対話の精神が刻まれている骨太の風刺映画であり、
しっかりとしたコメディーです。
思った事は~
『全ての事はど~でも良い事ばっかりで~でも~特別な
スペシャルな事っていうのもあるんだよ!!』
『わたしたちは感情をもつ思考マシーンではなくて・・・
思考をもつ感情マシーンなのだ。。。』※なにかしらからの引用
※こんな台詞は映画にありません。
そして~福祉業界にいるhiroの目からは~♫
こいつはソーシャルワークの映画でもありました☆彡
もぅ~hiroの目指すソーシャルワークは『万屋』なので~♫
この映画が!!監督が!!込めた思い☆彡
勘違いかもしれませんが~しっかり頂きました(≧◇≦)
しかし・・・病み上がりでも~『RRR』の観た後にこんな映画が~♫
今年のhiroは映画!!当たり年です✨
すごいの観てしまった。
たとえ家族やパートナーがいなくっても自分の胸の奥の奥のほうに愛はあります。ずべてのモノにあると思います。それにしてもこの監督の発想っていうかすごいね。
※追記2回目の鑑賞後
エヴリンは開眼して世界をありのままに感じることができるようになったんでしょう。後半は敵の邪気を愛で包み込むことで昇華させています。もはや敵という観念は無いのでしょう。
娘のジョイはとても生きづらい。生きる理由がわからない。苦しすぎて楽になりたい。石になってみても自分の自我からは逃れられない。最後はベーグルの虚無の世界に行くしかない。心の奥に巣くう闇はパートナーにもわかってもらえない。でも誰かにわかってもらいたい。で、エヴリンにSOSを出しているのだと思います。
この作品を観ると自分の意識が自分の枠を超えて薄く広がっていくような錯覚を覚えます。残念ながら今自分が認識する世界はすべて自分の観念による色眼鏡を通して再構成した世界です。つまらない日常、気に食わない相手、思い通りにならない人生、それらは様々な観念を捨て去ることで一瞬にして雲散霧消するのかもしれません。ありのままの世界、すべてが愛でつながった世界を感じてみたいものです。
カオス過ぎていつのまにか泣いてた
ようやく観れたよエブエブ!観るのすごく楽しみにしていた!
予告以上のはちゃめちゃ感で、ちょっと目を離すと置いていかれる。
このエブリンは何ブリン⁉︎娘は?夫は?今は元のキャラでいるの?それとも??
って感じで。
下品な?しかし笑えるコメディ要素。クレしん、ディズニー、RRRも彷彿させるシーン。
ワンカットの中に沢山のネタが仕込まれていて、他にもほんの一瞬映るエブリンやジョイのキャラや衣装変化をもう一度見直したいと思わせる。1回観ただけでは全てを理解できない(たぶん何回観ても理解できないけど、、)映画でした。
「もしあの時あの選択をしていたら、こんな未来があったかもしれない」
という誰もが一度は考えた?かもしれない妄想を、マルチバースという設定で映像化。
主人公エブリンはマルチバースを行き来することで、自身の「あったかもしれない未来」を複数追体験するけど、愛する夫と確執はあるけど愛しい娘がいて、どんなに他の人生が成功してても、やっぱり大元の自分自身の人生が1番だよね!!
と、混沌とした凄まじい映像の中、観客の個人個人の人生を肯定してくれる優しさを感じで泣いてしまいました。
私もポケットのメンソレータムのリップクリーム食べたらどっかいけるかな☺️
ストーリーがないのはダメだと思う
アカデミー賞受賞したから観に行ったミーハー勢です。
メタバースがどうとか普通の主婦が世界を救うとかふんわり事前情報があったものの天下のアカデミー賞作品賞受賞だけに流石にそれだけの映画じゃなかろうと思っていました。
しかし本当にそれだけの映画でした。
敵キャラって世界を破滅させようとしてましたっけ。そうは見えなかった。
話の筋を読み取ることができず何の映画か分からなかった。
「お前以外全員分かってるわ」って言われたら辛いのですがいつまで経っても話進まねえなと思っているうちにそれっぽい音楽が流れ始め、強制感動家族愛モードに突入ののちに終わってしまいました。
何じゃこりゃ
No matter how far…
前評判通りというか、好き嫌いがはっきりでる映画なのかなと。
何点か自分がしんどいと思う点をあげていく。
第1のポイントは稚拙な部分をいかにあきれずに見れるかだと思う。
具体的には、デ○ルドをもって戦うシーン、ア○ルに物をツッコむシーンなどである。(映画館で笑っている方もいた、私はそこで引きはしないが笑えはしないだろうと思ったが…)
第2のポイントは「考えるな、感じろ」である。
今回のマルチバースの仕組みをある程度は説明してもらえるが(エブリンが何も知らない状況のため)詳細などを詰めだしたらきりが無い。
この辺の雑さをライブ感と言うところで割り切れるかと言うのは大きなポイントだと思う。
第3のポイントは衣装やメイクのチープさである。わかりやすくしたかったのだろうが、ジョブ・トゥパキの衣装が奇抜すぎるのである。もう少し、一般的な衣装を、着ているほうが多様間がでて大物感がでたのではないか。
(あくまで乗っ取っている人格は1つなので、ジョブ・トゥパキの趣味かもしれない)
先にしんどい点を挙げさしていただいたのは、それでもいいから面白いと思える方しか、以下の意見にたどり着けないと考えたからである。
それは自分はどこまでいっても自分なのだと言う事である。この映画の中では乗っ取り先の意識と自分は混濁しない。選択肢のはてにたとえ争っていた女性が恋人になったり、ハリウッドセレブになったとしても経験、立場は変わっても意識は混濁しないのだ。
自分自身、選択を振り返ることはあるが、それを選ばなかった選択も含めて自分自身なのである。
あと、接点を持てた人は大事にする。どこかで自分と知り合った人は違う世界線では、まったく関係ないかもしれないし、逆に生涯を過ごすパートナーかもしれない。
この映画でも、最後に大事にしていたのはエブリン自身のいた世界の家族である。結局人というのは、その選択肢のはての、瞬間に大事にするのは目の前のものなんだと感じた。
マルチバースでカンフーで戦闘を行うシーンは新しい画だと思うので上記のポイントを通過できるならそちらだけでもみてもらたい映画である。
最後は家族愛だが
解説省略し自分用メモ
キー・ホイ・クァンがブランクを感じさせる事なく、時にヤワく、時にトニーレオンやジャッキー・チェンのようにかっこよかったです。アカデミー賞受賞の時には嬉しさのあまりぴょんぴょん飛んでいましたが…もうちょいカンフー観たかったです。
時折り下ネタが挟まれるのですが、賛否両論があります。映像で驚かせることが映画の醍醐味でもあるので大成功ですよ!
あの時ああしていればよかった、こうしていればよかった、こうして欲しかったとか、心に何かずっと口に砂が入った感覚のものを持っているなら何か解決の糸口も見つかるのでは?
be kindのメッセージ
minorityへのメッセージとも受け止められました
追記。
画面がコロコロと切り替わったり、切り替えが早すぎて目が回るという方は頭痛がするらしいので(サブリミナル効果?)、鑑賞は控えたり目を休めると良いかと思います。情報量は多いです。その世界感は考え事が多い人ほどノイズに感じます。
さらに。
近未来は映像をこんな感じで倍速で早回しし、5分で終わる映画も出てくるのかなー
リテラシーと遊び心を試し人を選ぶ傑作
低評価が多く理解ができないというレビューが目立ちます。
その気持ちもよくわかりつつ、大いに楽しめた自分視点から、少々解説を
まずこの映画に大前提として必要なリテラシーが、量子物理学からの多元宇宙論です。
ざっくりですが、全ての物質の根元でもある量子には、とても不思議な性質があり、観測するまで波の性質か粒の性質かわからず二つの可能性が同時に存在している。とされています。
自分にも正直意味不明なのですが…
この理論に対し物理学では今なお研究が進められています。
仮に同時に2つの可能性が存在していることを物理学が認めてしまうと、それなら宇宙は無限に可能性が枝分かれし続け並行して無数に存在してしまうことになる。という仮説が展開します。
これがマルチバース説です。
近年この不思議理論は創作に多用され、アメコミでも馴染みのマルチバースものというジャンルにまでなりつつあります。
そんなややこしいマルチバースの設定を次から次へとハイスピードでガンガン繰り出しては人を選ぶバカコメディに仕立てあげてしまったのでもう大変。
多元宇宙に飛び出せない観客はバースジャンプが出来ず文字通り置いてけぼりになります。
正直自分も、ひとつひとつを説明しろと言われると困ってしまうのですが…
筋としては、あまりにも途方もなく何でもありな宇宙で、ちっぽけでこんなにも辛い自分の人生には、最早なんの意味があるのかさっぱりわからない。全ては無価値である。
という虚無主義的思考に対し、それでも生きるに値する瞬間はあるよねと語りかけるのがこの映画の根本ではないかと思います。
この映画の評価のポイントはよくぞこんな変な映画を作ったねという点と長年の不遇に負けなかったアジア系俳優陣に対するハリウッドからの賞賛なのかと。
わからない、不思議なものを知りたいと思う好奇心とバカなことを愛でる子供のような態度で観ると、結構楽しめるかもしれません。
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