エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
全576件中、341~360件目を表示
宇宙は無限である怖さ
最近の研究では宇宙の大きさが無限である事が証明されたらしい。無限ということは宇宙の全ての可能性があるとい事になり、地球と時間も空間ももう全く同じ星も無限個あるし、指がホットドッグの星も無限個あるということになる。
この映画はマルチバースをテーマに扱っている。ちょっと最近間違えるとカッコ悪いのはマルチバースとメタバースである。マルチバースは無限の宇宙が無限個存在するという考え方で、メタバースは主にコンピュータの仮想空間上に無限に世界ができるという考え方。両者はそのうち一つになるかもしれないが今のところ宇宙科学とコンピューターサイエンスという違う分野の話だ。
いや、そんな事をこの映画のコメントに書いて何の意味があるのか…それほどこの映画には混沌がある。理解の追いつかない事を難しい事を持ち出して何とかケムにまこうとする力が発生する笑。それほどにカオスな映画体験だった。
万人にお勧めすることはできないし、家のリビングで見れるような映画ではない。映画館に閉じ込められて携帯の電波やウーバーイーツから隔離された状態で見てほしい。映画なんて別にわかんなくてもいいという気概で見てほしい。
現実世界ではAIが今後主権を握って行くが、もしAIが合理性、最適解を、求めて行くように発展していったら、まだ人間の活躍する場所は残されていると思う。なぜならば人間にはこの映画のような混沌や、路地裏の汚い飲み屋、男女のグレーな関係、訳のわからない芸術、要は何だかよくわからないものを愛するというよくわからない特性があるのだから。
全くまとまりのないコメントになってしまったが、この映画を見てまとまった感想を持つほど人間は賢くなくて愛おしいという事です、完了ボタンを押そうと思う。
母娘の和解とマルチユニバースの平和と
夢…?
マルチバース
最高にふざけることは最高にカッコいい
ぶっ飛びカオスムービー。ストレス発散効果も!?
アカデミー賞候補ということで、気になって観てきた。
完全に理解しきれなかったところがあったけど、面白かった!ていうか、この話考えた人すごっていう感動が大きかったかな。他のマルチバース世界に飛ぶためのトリガーがとびきり変な行動をとること、とか誰が考えたんや、マジで面白すぎる笑。
私は黒いベーグルの存在がよく分からなくて、観終わってからネタバレサイトを見てみたりしたけど、やっぱりよく分からなかった。でも、ベーグルの意味がよく分からないままに完走しても、それでも十分に面白かった!
ネタバレサイト見てたら、過去の映画のオマージュがあちこちで使われているっていう記事がたくさん出てきて、私はレミーのおいしいレストランくらいしか分からなかったから、もっと映画オマージュの部分に気付ける映画知識がある人間になりたかったな〜ってすごく思った。分かって見てたら絶対さらに数倍楽しめたんやろなって。
途中まで設定を理解してストーリーについていくのにかなり必死で観てたから、ちょっと疲れたけど、怒涛のストーリー展開に何というか、見終わった後頭が空っぽにされた感じがあって、鑑賞後感はなんか、良かった。いい感じにぶっ飛んでて、自分の中のストレスもいつのまにか吹っ飛ばされた感覚があった気がした笑。
あまり深く考えずに観るのがいいかな。
私には支離滅裂しているとしか思えなかった。
Of all the places I could be, I just want to be here with you.
私の母には刺さらないと思う
相性。
ザ・ワンを想像していくと肩透かしかも
“今”を生きる現実の自分を少しだけ好きになれる映画
前半は予告のイメージの通り「おバカ映画だな~(笑)」って感じだったんですが、後半になるにつれてこう、色々こみ上げてくるものがあり、思わず涙が。泣きに行く予定の映画じゃなかったんだけどな~!?
人生の中で「あそこでああしてたら」とか「こうしてたらもっと違う人生があったのかな」とかそういう後悔みたいなものってたくさんあると思うんですよ。
「自分にもっとすごい能力とか才能があったら」とかね。
でも、今の世界線で得られたものとか出会いがその別の世界線であったかって言ったら、多分違うんですよね。
スーパーな能力もないし、キラキラした人生でもないけど、
「自分はなんてダメなヤツなんだ」って落ち込むんじゃなくて、そんな冴えない現実を生きる“ありのままの自分”でいいんだな、ってちょっと思えるようになった映画でした。
後は家族に優しくしよう!って思えます、観た直後は、ですけど(笑)
いや、ほんと、こんなに刺さると思ってませんでした。「マルチバース?面白そうやんけ!」くらいのノリで観に行ったのに・・・w
観る人のバックグラウンドによって感じ方がすごく変わってくる映画だと思うので、ぜひ一度観てみてください。
感性で観るべき家族愛が底流にある異色作
今年のアカデミー賞作品賞有力作品。理屈で観てはいけない。感性で観る作品である。理詰めで観ると、マルチバース乱発でストーリーが雑然として分かり難い作品になってしまう。しかし、詳細に拘らず、感覚的に観ると、作品を貫いている普遍的なテーマがあることが分かる。作り手が、敢えてストーリーを理路整然とせず、感性で観ることを誘導しているように感じた。
本作の主人公は、破産寸前のコインランドリーの経営者エヴリン(ミシェル・ヨ-)。彼女は、頼りない夫、反抗期の娘、ボケて頑固な父親に囲まれて、満身創痍の日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ある日、別の宇宙から来たという夫が現れる。彼に言われるままに、主人公は、マルチバースの世界に飛び込んで、カンフー達人能力を授かり、人類の存亡を賭け宇宙の巨悪との戦いに挑んでいく・・・。
マルチバースの切り換えはマトリクスを彷彿とさせるスリルがあるが、頻繁で唐突である。ストーリーを追うのは大変だが、切り換え先には、違う人生の選択をしたエヴリンがいる。マルチバースというよりは、人生においてあの時の別の選択を実際に具現化した感が強く、自分のあの時の選択について考えさせられる。
アクションシーンはカンフー満載でスピード感がある。下品なシーンもあるが、演者達の大真面目な演技が笑いを誘う。
主人公役のミシェル・ヨ―は、マルチバース切り換えの度に色々な役柄に成りきっている。カンフーアクションも見事に熟している。役柄に合った表情の作り方が巧い。正しく七変化の変身ぶり。
全編を通して感じたのは、家族愛である。ラスト。戦いが終わり、現世界に戻ってきたエヴリンの穏やかな表情が象徴的だった。雨降って地固まるという諺の通り、エヴリンの壮絶な経験が、エヴリンと家族の絆を深めたと感じた。本作は、マルチバースの世界でのアクションが目立つが、家族愛が底流にある。家族愛をテーマにした異色の愛の物語である。
難解?いやただつまんないだけ
全576件中、341~360件目を表示