エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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ぶっ飛びカオスムービー。ストレス発散効果も!?
アカデミー賞候補ということで、気になって観てきた。
完全に理解しきれなかったところがあったけど、面白かった!ていうか、この話考えた人すごっていう感動が大きかったかな。他のマルチバース世界に飛ぶためのトリガーがとびきり変な行動をとること、とか誰が考えたんや、マジで面白すぎる笑。
私は黒いベーグルの存在がよく分からなくて、観終わってからネタバレサイトを見てみたりしたけど、やっぱりよく分からなかった。でも、ベーグルの意味がよく分からないままに完走しても、それでも十分に面白かった!
ネタバレサイト見てたら、過去の映画のオマージュがあちこちで使われているっていう記事がたくさん出てきて、私はレミーのおいしいレストランくらいしか分からなかったから、もっと映画オマージュの部分に気付ける映画知識がある人間になりたかったな〜ってすごく思った。分かって見てたら絶対さらに数倍楽しめたんやろなって。
途中まで設定を理解してストーリーについていくのにかなり必死で観てたから、ちょっと疲れたけど、怒涛のストーリー展開に何というか、見終わった後頭が空っぽにされた感じがあって、鑑賞後感はなんか、良かった。いい感じにぶっ飛んでて、自分の中のストレスもいつのまにか吹っ飛ばされた感覚があった気がした笑。
あまり深く考えずに観るのがいいかな。
仕事、夫婦関係、自分と親との関係、娘との関係など、
現状に満足してない人が、マルチバースで色々な経験を積んでいくうちに、現状を受け入れ、自分の考え方が変わり今ある幸せに気付いて生きていく映画。
ベーグル、ソーセージ、石など象徴的に使われる。
私には支離滅裂しているとしか思えなかった。
アカデミー賞の有力候補らしいので鑑賞してみた。
正直な感想はタイトル通りである。「マトリックス」やカンフー映画のパロディ満載なのだが、楽しめなかった。また、ジョークも笑えなかった。仮想現実の物語で話があちこちへ飛び、わけがわからなくなる。要は夫婦仲、娘や父との関係、家業の苦しい現実を再認識し、生きて行こうと訴える。場面があちこちへ飛ぶのもいいが、観客が楽しめなければ
失敗だろう。暴力場面や下劣な場面が満載で、何度も席を立とうと思った。人には鑑賞を勧めない映画だ。
Of all the places I could be, I just want to be here with you.
一体何を見せられたのか?What a mess?! 摩訶不思議な作品でした。でも、序盤から緊迫感に、一切飽きる事なく。マトリックスのような真実味は無いのだけれど、マルチバースが存在していて、それぞれの人生でのスキルが取り出せるなんて事があったなら。女優の美をかなぐり捨てたミッシェル・ヨーの体を張った演技は素敵でした⁈しかし、アカデミーも随分柔らかくなった?笑
追記: アカデミー作品賞受賞おめでとうございます!信じられませんが、笑
私の母には刺さらないと思う
泣かされると思わず観に行きましたが
母でもあり娘でもある私は
涙が止まりませんでした。
否定的なレビューが多くて驚きましたが
年間120本程観ている私には人生ベストでした。
笑えて泣けて考えさせられる良い映画ですよ。
私の母には意味がわからないと思いますが。
私も「優しくて忍耐強い」夫に恵まれました。
観た後はちょっと周りに優しくなれるかも。
A24好きな方は是非。
相性。
前作のスイスアーミーナイフマンもそうだったんだが、この監督と私は相性がわるい。アイデアもオゲレツさも、絵作りも上手し好きなポイントは山盛りなんだけどなんかテンポが合わないのよ。テンポ早いのは嫌いじゃないんだけどちょっと強引かなと思うし、後半にいろんなものかき集めて割とこれまた強引に感動させられる感じとか、、、強引がキーワードか、、
これが世界標準なら私が歳とってついていけなくなっただけかも知れないなぁ、、悲しい。
馬鹿っぽいマルチバースで擬装された家族愛の話。役者陣のがんばり、全力で役を楽しんでるのは伝わった。
あ、あとトロフィー見た瞬間これアナルプラグやろ、、、と思った自分も悲ちい。
ザ・ワンを想像していくと肩透かしかも
2023年54本目。
平行世界とカンフーの達人とくれば101匹ジェット・リー大行進じゃないですけどザ・ワンを連想してしまいます。
ザ・ワンは平行世界の自分を殺せば残っている者に力が渡っていくというものでした。こちらは他の世界の自分と精神だけシンクロするというもので、カンフーと関係ない自分とリンクすることで強さを身につけるのは面白かったです。
ただカンフーで全てを解決するわけでなく、だんだん哲学的な展開になっていくのがアカデミー賞の対象となる作品らしいなと思いました。
“今”を生きる現実の自分を少しだけ好きになれる映画
前半は予告のイメージの通り「おバカ映画だな~(笑)」って感じだったんですが、後半になるにつれてこう、色々こみ上げてくるものがあり、思わず涙が。泣きに行く予定の映画じゃなかったんだけどな~!?
人生の中で「あそこでああしてたら」とか「こうしてたらもっと違う人生があったのかな」とかそういう後悔みたいなものってたくさんあると思うんですよ。
「自分にもっとすごい能力とか才能があったら」とかね。
でも、今の世界線で得られたものとか出会いがその別の世界線であったかって言ったら、多分違うんですよね。
スーパーな能力もないし、キラキラした人生でもないけど、
「自分はなんてダメなヤツなんだ」って落ち込むんじゃなくて、そんな冴えない現実を生きる“ありのままの自分”でいいんだな、ってちょっと思えるようになった映画でした。
後は家族に優しくしよう!って思えます、観た直後は、ですけど(笑)
いや、ほんと、こんなに刺さると思ってませんでした。「マルチバース?面白そうやんけ!」くらいのノリで観に行ったのに・・・w
観る人のバックグラウンドによって感じ方がすごく変わってくる映画だと思うので、ぜひ一度観てみてください。
感性で観るべき家族愛が底流にある異色作
今年のアカデミー賞作品賞有力作品。理屈で観てはいけない。感性で観る作品である。理詰めで観ると、マルチバース乱発でストーリーが雑然として分かり難い作品になってしまう。しかし、詳細に拘らず、感覚的に観ると、作品を貫いている普遍的なテーマがあることが分かる。作り手が、敢えてストーリーを理路整然とせず、感性で観ることを誘導しているように感じた。
本作の主人公は、破産寸前のコインランドリーの経営者エヴリン(ミシェル・ヨ-)。彼女は、頼りない夫、反抗期の娘、ボケて頑固な父親に囲まれて、満身創痍の日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ある日、別の宇宙から来たという夫が現れる。彼に言われるままに、主人公は、マルチバースの世界に飛び込んで、カンフー達人能力を授かり、人類の存亡を賭け宇宙の巨悪との戦いに挑んでいく・・・。
マルチバースの切り換えはマトリクスを彷彿とさせるスリルがあるが、頻繁で唐突である。ストーリーを追うのは大変だが、切り換え先には、違う人生の選択をしたエヴリンがいる。マルチバースというよりは、人生においてあの時の別の選択を実際に具現化した感が強く、自分のあの時の選択について考えさせられる。
アクションシーンはカンフー満載でスピード感がある。下品なシーンもあるが、演者達の大真面目な演技が笑いを誘う。
主人公役のミシェル・ヨ―は、マルチバース切り換えの度に色々な役柄に成りきっている。カンフーアクションも見事に熟している。役柄に合った表情の作り方が巧い。正しく七変化の変身ぶり。
全編を通して感じたのは、家族愛である。ラスト。戦いが終わり、現世界に戻ってきたエヴリンの穏やかな表情が象徴的だった。雨降って地固まるという諺の通り、エヴリンの壮絶な経験が、エヴリンと家族の絆を深めたと感じた。本作は、マルチバースの世界でのアクションが目立つが、家族愛が底流にある。家族愛をテーマにした異色の愛の物語である。
難解?いやただつまんないだけ
これは人生の岐路に立った時の選択肢をマルチバースに例えてるということなのかな?あの時ああしてれば違った人生が…みたいな。何度も異世界を行き来する中で、ミシェル・ヨーがいつ綺麗になるのか粘り強く待ったが、結局最後まで普通のおばさんのままだった。娘も同様。オスカーノミネートも多分に政策的なものなのだろう。トゥルーライズでシュワちゃんの奥さん役だったジェイミー・リー・カーティスのまだまだ元気な姿が見られたのがなにより。
全部忘れた。面白かったことだけ覚えてる。
見終わって1時間経ったら、あらすじもほとんど覚えてなかったですが、面白かったという余韻だけ残りました。
突拍子もないストーリーはタランティーノで、実験的な映像はテリーギリアムや、色合いは蜷川実花やグリーナウェイも思い出されましたし、マトリックスにも影響を受けているでしょう。
最近見なくなったカンフーアクションに、ベタなコメディ要素として下ネタもあり、それでいてヒューマンドラマが根底でズシンと下支えしているため、涙してしまうシーンまで用意されているなんて、何が何だか分からなくなってしまいました。
色んなジャンルの映画が融合されているところからKing Gnuやmillennium paradeの楽曲のようだと感じました。
目まぐるしく背中を押す奇抜ムービー
あのときあの選択をしてなかったら、どうなってたかな こうなってなかったかも ってふと考えることがある。そう考えるのはいまの人生を肯定したいときなのかも。
この映画も いまの人生を肯定し 人との出会いの尊さを思い起こしてくれるけど いかんせん語り口が遠回りかつ忙しくて その一つ一つのネタに完全にはノリ切れず 少し退屈してしまった もしかしてマルチバースもの初体験だったってのもあるかな?
アカデミー賞は、無いだろ…
流石に下品過ぎるよなあ。
とはいえその下品さにも理由付けがされてるのが凄いけどね。こんな脚本良く思い付くものだ。
近年多発してるマルチバースものでジョー・ルッソが製作となれば、いよいよヨー姐さんのマーベル主演作が作られたのかと当初思っていたが、全然違った。
ストーリーは丸で知らずに観た方がこの映画は楽しめるので、あらすじ、というかどういうジャンルの映画なのかもここでは書きません。とりあえず相当に下品だとは伝えておこう(笑)。
ので自分自身前情報は入れずに観たのだが、実はストーリー以上にキャスティングに驚かされた。それもエンドロールで!
旦那さん役の俳優、初めて観るなあ、誰なんだろ。と、思ったら
なんとキー・ホイ・クアン!
全然初めてなんかじゃない、「魔宮の伝説」の準主役の子(当時)だよ。
今まで何処で何してたんだろう?確かテコンドーのアクション映画に出ていたので、カンフーは出来るのだろうが見事な腕前でしたね。オールバックのスーツ姿もカッコ良かった。
キャスティングディレクターは実に良い仕事をしたのではなかろうか。
そしてもう一人。税務所のおばちゃんと思っていたら実は準主役級の重要な役っだった女優さん。
ジェイミー・リー・カーティス!
「ハロウィン」でブギーマンに追っかけ回されてた(とどめを刺した人でもある)元祖スクリーミング・クイーンです。
今作では逆に主人公を追っかけ回します。
助演女優賞はこの人でいいんじゃないだろうか。
あと相変わらず巨乳です(笑)。
そして勿論ヨー姐さんについても書くが、アカデミー賞はべつに獲っても獲らなくてもいいんじゃないかと自分は思う。
ヨー姐さんがキングだった頃から活躍を観て来たが、ハリウッドでここまで認められただけでも実に感慨深い。
美人で素晴らしいカンフーの腕前で、二か国語を演技の差無く流暢に使い分けて、オマケに元ボンドガールでアウン・サン・スーチー氏まで演じている。
こんな女優さんはハリウッド広しといえどヨー姐さんだけだ。
毎年生まれるアカデミー賞女優なんかより遥かに貴重で価値有る女優さんだ。
でももし受賞したら我が事のように喜んでしまうとは思う。
ので、姐さんのファンなら観よう。
必ず観よう。
下品だけども。
3月18日 追記
ダニエル・クワン監督
作品賞、監督賞、受賞おめでとうございます!
自分の予想は見事に外れましたが、こんな外れなら大歓迎です。
キー・ホイ・クアンさん
助演男優賞受賞おめでとうございます!
まさに映画の様な復活劇ですね。
ジェイミー・リー・カーティスさん
助演女優賞受賞おめでとうございます!
世界中のホラーファンの溜飲を下げる名スピーチ、最高でした。
そしてミシェル・ヨー姐さん
主演女優賞受賞おめでとうございます!
あなたがこの映画でオスカーを手にした事が、アクションは演技の一部で有る事の何よりの証明になったと思います。
皆様の今後の活躍により一層期待します。
以上。
中年女性、移民、アジア人、そして母親
中年女性、移民、アジア人、そして母親である主人公の物語がアカデミー作品賞にノミネートされる時代。
長らく白人男性に独占されてきたオスカーだが、ノミネートされただけでも快挙だと思う。
しかも上流階級が上から目線でポリコレを押し付けるような説教臭い作品ではなく、どちらかといえばマニア向けのエンタメ作品として、だ。
レビューが賛否二分しているように、決して万人受けする作品ではない。万人受けする作品が観たいなら「フェイブルマンズ」を見ればいい。
全体的に下品で馬鹿馬鹿しいノリだが、日本のバラエティにありがちな人の容姿や体型を馬鹿にするような笑いはない。
というか馬鹿馬鹿しいことを全力でやっているが、登場人物たちはふざけているわけではなくいたって真剣なのだ。これはボーボボもマサルさんも同じだが。
そして役者たちのスキルと演技力が凄まじいせいで、馬鹿馬鹿しい設定なのに後半見事に泣かされてしまう。おかしい、こんなに泣く予定ではなかった。
家族のためと言いながら日々に忙殺されて家族に対し思いやりの欠ける行動をとってしまう主人公にも家族の側にも共感できる人は多いだろう。
母から見ればただの反抗期に見える娘も、何度母の無神経さに失望させられてきたか。
一見頼りなく見える夫もどれだけ妻を支えてきたのだろう。
これは壮大な宇宙の話でもありながら、ミニマムな家族の話でもある。
人生は確定申告のように面倒で思い通りにいかない日常の積み重ねだ。それでも一緒にいたいと思える相手に出会えるかはすべて日々の選択の結果だ。
アカデミー助演男優賞にもノミネートされているキー・ホイ・クァンは、長らく裏方の仕事に回っていたが、コロナ禍で仕事も激減し、保険証が切れるほど追い詰められていたらしいが、この作品で見事20年ぶりに俳優へのカムバックを果たした。
権利の関係もあるのかもしれないが、配給会社にはぜひともウエストポーチや目玉シールなどのグッズを売ってほしかった。あと確定申告に欠かせない領収証など。
追記:アカデミー7部門受賞おめでとう!特に主演女優賞のミシェル・ヨーと助演男優賞のキー・ホイ・クァンのスピーチが感動的だった。アジア系俳優が中国資本でもない作品で受賞できたのはとても喜ばしい。
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