エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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これは駄目
カオス感が素晴らしいなどという意見もあるけど、とっ散らかっているだけでまとまりがなく、脚本が支離滅裂で一切何も入ってこないことが問題なんだと思う。
『スイス・アーミー・マン』も『マトリックス』も私としては肯定派なんだけど、この作品は耐え難いほどつまらない。たとえアカデミー賞7冠取ろうと駄目なものは駄目。せめて多元世界を表現するなら、お互いの干渉を物語として成立させて欲しかった。石のシーンだけはなんか面白かったけど。ミシェル・ヨーは本当に『グリーンデスティニー』で賞をとってほしかった。
80年代から90年代にかけてのアカデミー賞最優秀作品賞獲得作品、『普通の人々』とか『クレイマークレイマー』『レインマン』など家族とはなんだろうと真剣に向き合った作品が多い中で、この粗悪な低レベルの作品が同じ作品賞とは信じがたい気持ちです。10年後の評価はどうなっているんだろう。皮肉ではなく、この作品をみて家族愛に号泣できる精神の持ち主が羨ましくもあります。
これがアカデミー賞作品賞?
(原題)Everything Everywhere All at Once
ハリウッド的セカイ系カンフー映画
内容は良いのかも
カオスって言っておく
期待度MAXから鑑賞したらけっこう困惑というのが正直なところ。評価が二分されていることは監督の過去作からも想像はついたので、がんばっておもしろがろう、話に付いていこうとスクリーンに集中したのだが、それでも意識が時々別のバースに飛んでしまった。いくつかの著名な映画評論のおかげでオスカー7冠の理屈はわかるけど…。
そもそもコメディ?ギャグ?要素が個人的にまったくハマらず。下ネタは嫌いじゃないが、ディルドをヌンチャクにしたり、アナルプラグ型のものが肛門に刺さったところで露悪的なだけで笑いにはならない…と思ったら、CINRAというウェブメディアで、ディルドやプラグはQIAカルチャーと切り離せないとの説明。いやいや大人の玩具までそこに結びつけにゃならんのか。
ただ、ムービーウォッチメンでの解説で監督の一方ダニエル・クワンがADHDであることが語られていて、妙に納得。スイス・アーミー・マンも妄想的に話が進行し、これなにやってんの?感があったものの、ある視点を持つことでまさに膝を打つ作品だった。せめてスイス〜同様100分以内に収まってたら、とソーセージ指バースの自分なら楽しめたかも(適当)。
純粋な心で楽しむのが鍵、この映画の真の意味とは。
本気でふざけてる
良い大人が本気でふざけながらメッセージを込めて作ったのが伝わってきました。
個人的には指がソーセージの世界がツボでした。
正直笑いの感性が合わないと厳しいような気がしますが、こういう超下らない笑いは大好物なので、ゲラゲラ笑いながら楽しく見ました。
パロディもてんこ盛りで畳み掛けてきます。
正直中盤辺りで退屈を感じる時間がなかった訳でもないですが、ぜひ劇場で見てください。
たぶん家で見ると訳の分からなさが悪目立ちして魅力が伝わらない気がします。
かといってIMAXで見るべきかどうかは分かりませんが、
他の方も書いてますが過度の期待をせずに軽い気持ちで見たらとても楽しめると思います。
最後のクレジットでびっくりしたんですが、わざわざHotdog Hands LLCって会社を設立してるみたいなんですよね。
しかもA24の公式Webショップでソーセージ指型の手袋も買えるようです。使う場面が思い付きませんが欲しい。
ほんと徹底してて痛快です。
すっごく採点が難しい作品
前提として
・ダニエルズの作品だと、「スイス・アーミー・マン」を視聴済
表現が色々とぶっ飛び過ぎな作品。
内容としては、マルチバースを通して自分の人生を振り返り、別の自分を鑑みつつ、結局自分にとって大事なものは何なのかを見つけていく話。
今までの自分の選択すべてを肯定してくれるような優しさ、逞しさがある。そこから自分の本当にやりたいことを知り、他者を受け入れ、愛をつないでいく。
……という風に感動要素に家族愛を持ってきている。
マルチバースという壮大な世界観ながら、普遍的なものに着地するのが良い。
実際はこれが描きたかったのかもな、とか考えた。
ただ、映像や音楽、発想が色々ぶっ飛びすぎていて、面白いけどついていけなくなる。
モンタージュ味が強く、麻薬をしているみたいな訳の分からなさがあった。音楽もたまに怖いし。
それらを踏まえた上で、全部まとめてこなしちゃおうぜっていうトンデモ展開に持ってかれるから、さらによくわからなくなる。何種類もある物語を同時進行で一本にした感じ。
わけわからないなりに笑えるところ(下ネタも)は多いし、SF的な設定とか色々面白いし、音楽は幻惑的で(月光のソナタが好きなので嬉しかった)魅力がいっぱいの体験になる。
壮大にラリってる間に感動をぶち込んだみたいな作品。
どこからどこまでを魅力とするかで、意見がめちゃくちゃ分かれると思う。自分一人の中でも分かれているぐらいだから。
採点つけるのが難しい……
ステファニー・スー。
賛否両論っていうけど、ここまでレビューが分かれていることに驚いた。自分には普通に面白かったので…。まぁ下品なパートは要らなかったとは思うけど。(ソーセージ食べ合うの最強に気持ち悪い)
シンプルなことを破茶滅茶に伝えるって効果的。真面目なドラマにしたら15分で終わってしまう。複雑な展開の後に残るシンプルなテーマ。皆さま絶賛の石のシーンはインスタレーションみたいで、映画館の静寂が妙にツボった。
ミシェルももちろん良かったけど、キー・ホイ・クァンのウェストポーチ戦には興奮したし(ジャッキーっぽいし、キルビルのGOGO夕張的技も素敵だ)最後は泣かされた。ミシェルのラストバトルも微笑ましかったしなぁ。
しかし何よりステファニー・スーが素晴らしくてびっくり。ぱっと変わる表情で語れる女優なんだ。途中何度か渡辺直美風に見えたけど。ジャンル映画クイーンのジェミーリー・カーティスも可愛げがあって憎めない。けどやっぱり演技だけ見たらスーに助演女優賞上げたかった。
混沌。キツイ。
初めての経験です
ここの低評価の数々が物語ってます
けっこう面白かったけど
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