エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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ごちゃごちゃのカオス
流行りのマルチバースを持ってきて、あの世界線の私、この世界線の私、そしてその家族。
母と娘、妻と夫、妻と父親による家族の物語ではあるものの、娘はガールフレンドを連れておりこれも今時のテーマか?
事前情報ゼロで変にカンフーアクションを期待して観てしまった私は「あれ?」となってしまった。
観ていて惹き込まれるほどじゃなくお芝居と言う感じ。
共感出来るキャラクターも居なかったし、シーンが変わっても同じ顔の人物たちが大挙してゾロゾロ出て来て、ちょっとしたアクションを繰り返す。正直映像的な処理がショボければB級作品と言う人が多いんじゃなかろうか?
ミシェール・ヨーが主演女優賞とかもろたらしいけど、自分の中では“これで賞なのか?”と言う気持ちが出てきた。
万人受けする作品だけが良いわけじゃないが、自分が思うに万人受けしそうにないこの作品が評価を受けている理由がわからない。
この作品は普遍的な家族の心の内側を過剰に広げて見せている。この家族の感覚や繋がりが感動を呼ぶのだろうか?
しかしながら共感出来ないと「だからどうした?」的になりがちで、コメディにしても下ネタだし笑えなかった。
後、娘が渡辺直美+神田うのっぽくて、各シーンで衣装を替えて出てくる度に「コスプレっぽいな」と余計にショボさを感じてしまった。
もう一回は観てみようとは思うが自身の評価はそんなに上がらない気がする
ひねりは1回までで頼む
クセが強ーいぃ、、
なんならあらすじだけ聞く方が感動的かも知れないテスト↓
駆け落ちで渡米し、小さな店の経営や日々の暮らしに追われていつしか家族と心の距離ができていた中国人女性が、家族を取り戻すためあり得たかも知れない別の人生の力を借りて、世界の存亡にかかわる闘いに身を投じる。
…なんだけど。
ここから想像するようなエモさとかドラマチックさというのはあんまりストレートに入ってこなくて、代わりに過度なビジュアルとか、めまぐるしい編集による情報量とか、割としょうもない直球の下ネタとかがバカスカ入ってくるという。
観てる途中で「スイス・アーミーマン」の監督だったことを思い出し、ものすごい得心が行った。
うっすら昨今のアメコミヒーロー映画をイジってるのかなあという気もした。
それ以上に、劇中でも繰り返される「無意味でしょうもないことを全力でやると謎のパワーが溜まる」という子供っぽい悪戯心の発露なのかも知れないけど。
とにかくミニシアターでやってる低予算映画ってノリで、これでアカデミー行ったという現実自体、まるでこの劇中で起こる展開のようだ。
こっちの予想を外してくる終わり方含めて、人によっては不快な映画と感じる向きも仕方ないだろなぁと思う。
国内では「エブエブ」という略称を使って売り出そうとしてたのもなんか納得。どう宣伝していいか、何が売りかって説明がむずかしいもん。
授賞式は感動的だったし、意味もわかるんだけど、それでもなおこれがアカデミー…というシュールさは残る。関係者もここまで大事になるとは思ってなかったんじゃないか説も残る。
トリッキーな時間操作がしつこいとは思ったけど、カンフー場面はふつうに楽しかったし、小ネタもちょこちょことは笑えた。
退屈ではないけど、確実に万人受けしないのと、頭のすみっこで晩ごはんのメニューを考える程度には余裕があった。よく言えばクール、悪く言えば斜に構えてる。
やっぱり王道のネタ(家族の話)をトリッキーな方法(マルチバース)で表現する、あるいは目新しい題材をベーシックな手法で描く、どちらにせよひねるのは1回までで、それを超えるともはや一般向けではなくなる、ということを痛感させられた。
この映画は実写版少年バトル漫画です
世の中に少年バトル漫画は数あれど、毎回色んな敵が現れて、やっつけると更なる強敵が現れる。毎回敵にボコボコにされ、毎回絶対絶命である。敵にやられて仲間はボロボロ、世界中の誰もがもうダメだと思ったその時、主人公はただ1人「まだだ!」と言って立ち上がる。めちゃ熱い展開な訳だが、どうして主人公は立ち上がれるのか。なぜ1人諦めないのか。私は少年バトル漫画のテーマはニヒリズムとの闘いだと考えている。その意味でこのテーマをほぼバトルのみで表現し切った、鬼滅の無限列車編は素晴らしいのだが、それは置いといて、突き詰めて考えると虚無(ニヒリズム)に理屈で太刀打ちできるわけがないのだ。世の中全てに価値が無いというなら、闘う価値も理由もない。それならどうして主人公は立ち上がれるのか。
前置きが長くなったが、本作ではマルチバースの中であらゆる可能性のおばちゃん(エヴリン)が無数に登場する。そして何かみんなキラキラしている。主人公のおばちゃんはその中で1番しょうもない人なのだが、つまりあらゆる選択肢の中から1番しょーもない選択をしてきた人間なのだ。これだけでもかなりの絶望なのだが、実は夢みてきたあらゆる選択肢の先にある未来、マルチバース全てが自分の世界と同じ、しょーーもない無価値な世界だと知ることになる。これは虚無る。虚無らざるおえない。では、どうやっておばちゃんは虚無と闘うのか。これは個人的な考えなのだが少年バトル漫画の主人公も本作のエヴリンも、果てはニーチェの永遠回帰まで、虚無に立ち向かう方法は一つ「根性」なのだ。結局根性論かーいと言われそうだが、人間全部ダメになって何も無くなった時、最後の最後は意地が残るのではないだろうか。この映画の脚本の優れているところはとことん理詰めで物語を組み立てて最後に理屈抜きの熱い展開で解決しているところ。さらに母と娘の関係が主人公本意にならない深みを作品に与えている。
SF+コメディ+カンフー+ファミリー=???
簡単に言うと、
詰め込みすぎ
ということになるのかな?
マルチバースの存在が認定されていく動機が弱いよね。結局あの家族内のことのみだから。B級好きな俺からみても、やや苦しい感じが。
ミシェルヨーにコメディやお下劣をさせようという意図はわかるけどね。意外性はあるかもしれないけどそれがうまくハマるとは限らない。
序盤は「うわー、ついに★2以下の作品見ちゃったかなあ」と思ったけどね。中盤畳み掛けるようなマルチバースの連続が少しおかしかったから★3でもいいかあ、と思って。
でもこれがアカデミー賞候補っていうのは、、、、どうかな?色々しがらみがあるんだろうけど、もっと純粋に作品の出来で判断してほしいよなあ。
あまり有名な俳優を使わないって言うのはB級テイストで好きだけどね。
とりあえず寝ないで鑑賞できたけど、気分的には「★2.5」かなあ
お下劣も混ぜつつの壮大な人生賛歌
おそろしく大きい単位のことをミニマムな家族という単位に収束して力技でまとめあげた。こんなんよく思いつくなあ!
万物の存在には果たして意味があるのだろうか?互いに干渉し合うことで起きる事象を思えばあるとも言える。
でも多元世界で常にハイスピードに流れ続ける時間の中では、そんなことも些細な塵芥。何度も何度も繰り返される選択と愚かな過ちや後悔を経て、輪廻からの解脱という最終形態に救いを求めるのもそりゃそうだってなる。
しかし視点を変えてなんの意味も持たないような存在で、短い時間しか共に居られないからこそ大切にしたいと天から地へ降りてくる。
愚かで取るに足らないからこそ愛おしい。
在る事を赦してくれる、これ仏の目線ではなかろうか。
アナ雪にも通じる、ありのーままのー♪存在を愛する、ひいては己の選択、己の人生も愛することに通じる。
驚きの角度からの人生賛歌だ。
何故オスカーを獲ったのかが分からない
ミシェル・ヨー演じるコインランドリーの店主がマルチバースの戦いに身を投じるというのがおおまかなあらすじですが、正直なところ何故この作品がアカデミー賞を受賞したのかまるで分かりません。
同監督のスイス・アーミー・マンは面白かったのですが、この作品はあまりにつまらなさすぎて途中で観るのをやめてしまいました。
マルチバースとカンフーを題材にしたものだとジェット・リーのザ・ワンが思い浮かびますが、あちらのほうが余程見応えがあります。
マルチバース間をジャンプする際に変な行動を取るというのがトリガーになっていますが、狙いすぎてて笑えないし、何を伝えたいのかも理解出来ませんでした。
ミシェル・ヨーとジェイミー・リー・カーティスの演技は確かに素晴らしく、グーニーズ以来久しぶりに見たキー・ホイ・クァンも良かったです。
役者の存在感が光っていただけに残念でした。
わっかんね〜な〜
基本的にアクション。しかしその割に詰め込まれる台詞の量。差し挟まれる観念的な映像(石ね)。わからないことをよしとする映画だよねーと、自分で勝手に納得した。
それしかないわね。どこが面白いって言えないし、登場人物に魅力感じることないし。
それだけに、突きつけてこられている気はする。「あんた、結局は美男美女が観たいだけじゃないの?」って。この映画観ると、そうかもしれないって、思わされちゃう。勝手に考えちゃう。
「何を伝えたかったの?」と考えちゃう。「家族って素敵だ」って話? それとも「優しさこそが強さ」? まさか。
この感覚って前にも味わったことがある。「スイスアーミーマン」死体がすごいスピードで水の上を走る映画。そうだ、あれもこの監督の作品だ。
観て、ピンとこなかった映画も、わからなかった映画も、誰かのレビューや解説を読んで「そういうことだったのか! え、めちゃくちゃ面白いじゃん」と思わされたこともある。
でもこの映画は、その上を行く。「バードマン」もそうだった。何を言いたいんだか、さっぱりわからん。ダニエルズ監督(二人のダニエル)、俺にとっての鬼門か。
でも、すごい映画らしい。だってアカデミー作品賞だ。「バードマン」もそうだ。「スイスアーミーマン」だって、サンダンス映画祭の監督賞だ。いつか、俺もこういう映画の凄さがわかる日が来るのだろうか。
来ないような気がする…そんな不安に苛まれ映画でした。
世界で初めて見たのが自分なら100億点の映画
意味不明です。
人生賛歌
なんの取り柄もないエヴリン。
つぶれかけたコインランドリーを経営する華僑。
そんな彼女のところへ並行世界の優位次元から使者がやってくる。
使者は唐突にあなたこそユニバースの救世主だと説いて戦いがはじまる。
スパイダーマンノーウェイホームみたいなマルチバース構造、だがヒーローではなく一般人(な見た目の登場人物たち)が過去と未来と次元を超え死闘を繰り広げる。
意識が見た目をつくることで何でもありな圧倒のビジュアル、
次元間ジャンプの仕様が“ぜったいやらないような変なことをする”──ゆえのコミカルなムード、
そこにカンフーアクションが加わってカラフルで騒々しい。
が、特異な方法を使いながら、エブエブは家族のことを描いている。
装飾をとってしまうと、すがすがしい母娘の物語になっていた。
逆から言うと、反抗期の娘が紆余曲折を経て母と和解した──という普遍的な家庭ドラマに、余分なアイデアや枝葉をつけまくって、奇想天外なフィクションにしている。
それゆえ、見たこともないアイデアに呑まれていたら、お終いに思いがけない感動にいきついてしまった──という感じになる。
基調となるドラマはSaving Faceやグザヴィエドランの描く母像やテネシーウィリアムズやShelagh Delaneyのように普遍的だ。
世界中のあまねく物語のなかに出てくるような母娘の愛憎話を極端に風変わりな方法で描いてみせた。
その結果、エブエブは見ている最中は目まぐるしさに没頭するが、見終えて俯瞰してみると人生賛歌を見たように温かい気分になる。
キャラクターはみなスター気配が払拭され、地味に庶民化され、それは観衆に充てているように思える。わたしたちのとるに足りない人生を応援してくれているように見える。
──きみはつぶれかけたコインランドリーをいとなみ、毎度税務署から呼び出しを食らうような崖っぷちを生きている。
連れ合いはお人好しで、父は要介護で、一人娘は反抗的でレズビアンだ。
だけど、そんなことがどうした。
きみは得がたい家族と愛に囲まれている。
なによりきみはこのユニバースにとって特別な存在なんだ。
だから、さあ、元気出して、扶け合って生きよう──とエブエブは言っている、のだと思った。
Danielsの辣腕と心優しいヒューマニズムを浴びる特殊体験だった。
いろいろ詰めこみすぎ
気づいたら終わってた。
下ネタに爆笑してしまった。
下ネタに大爆笑。
マルチバースはSF弱者なのでよくわからんかった。
指がソーセージもウケた。
アジア系だからなのか、娘の外見を貶すのがすごく嫌だった。
秩序よく散乱
わけがわからない
半分寝ちゃった💦
普通にハチャメチャ型娯楽映画かと思いきや
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