エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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あり得たミシェル・ヨーとリアルなキー・ホイ・クァン
「スイス・アーミー・マン」のダニエルズ(2人)監督だから、とにかく変な映画ではあるんだけど、めちゃくちゃに面白い。マルチバースで功夫と領収書。夫婦の愛と親子愛の物語…
マルチバースと言いながら、これってあり得たミシェル・ヨーの人生と、リアルなキー・ホイ・クァンの人生じゃん!そういう意味で超アガるし、キー・ホイ・クァンなんて最高の演技してる。
しかし、あのおばさんがジェイミー・リー・カーティスとは思えなかったし、ゴンゴンは「ブレードランナー」の目玉造ってた人じゃん!?マジ!?
まぁ、「エブリウェア」パートは『感動のラスト』みたいなのが必要以上に長くてバランスが悪かったきらいはあるが、まぁこの楽しさには代えられないでしょ。
オスカーでどこまで行くか、楽しみですね…
これでアカデミー大本命とかまじ?
アクションがくどすぎる。そして安すぎるコメディ
世界はあなたを中心に回っている
いったい頭の中のどこをどうかち割ったらこんな映画が出てくるのか😆
これが世紀の大傑作なのか大駄作なのか?一体何がどうなって何が起こっているのか理解不能なまま1秒先も読めずにどんどん進むとにもかくにもいまだかつて見たことのない大波乱ムービー!
邦題のカタカナが「エブリシング・エブリウエア・・・」ですが ”everything everywhere all at once” です。(なんでもかんでもところかまわずいっぺんに?)
世界はマルチバースであなたもたくさんのユニバースの中に存在するたくさんの自分の中の一人。店の赤字と税金と家族のゴタゴタに悩むオバサンであり、別の世界では成功したセレブであり、カンフーマスターであり、看板持ちであり、木の枝にぶら下げられたズタボロの人形であり、生命が発生しなかった宇宙では石ころであり…。
世界をコントロールしている神のような人もいるのだが世界はあまりにカオスでバグだらけで制御不能。
主人公のエブリンはコインランドリーの赤字と税金とボケの父親と奔放な娘と難題山積でいっぱいいっぱい。
ある日別宇宙から現れた夫に「宇宙にカオスをもたらす強大な敵を倒す」という使命を言い渡され次から次へと現れてくる敵と戦いながら訳もわからないまま別次元へのジャンプを繰り返すことに。(て、さっぱりワケわかんないですよね)
いやホントにこのワケのわからなさは未体験の衝撃です!
でも最後にはなんかワケのわからない爽快感が?
あなたがどこにいて何をしていようが、しょーもない人生を送っていようが、そこそこ幸福な人生を送っていようが、何かに悩みまくっていようが・・・あなたは世界の中心にいて世界はあなたを中心に回っている。
でも税金からは逃げられない。確定申告早くやらなきゃ💦
マーベルっぽい
まさか泣かせに来るとは思わなんだ。思ったより低評価も多くて驚いたが、高評価も多く賛否両論といった感じ。私は賛で、いわゆる好評価。【追記】アカデミー賞の作品賞受賞に際して追記
【追記】アカデミー賞(作品賞その他)を受賞したので
アカデミー賞当日に結果を知った。いつもは、アカデミー賞にあまり関心がないので、授賞式があったことも気付かないし、受賞作も知らないままだ。今回は何となく関心を寄せていた。勝手に(日本時間の)夜だと思っていたら、昼間のニュースで知った。オソマツ(^^)。
ノミネートにさえ入ってなくても受賞作より面白いと思った作品も多い。だから私が気に入った作品がアカデミー賞にノミネートされなくても気にならない。見た作品が私にとって名作かどうか、面白いかどうかが大切だ。ただアカデミー賞に興味がないというだけかもしれない。
関心・興味がないと言いながら、自分が面白かった作品が作品賞取るとナゼか嬉しい。感動や共感をほかの人と共有できると嬉しいのかもしれない。
〈1番気に入った所〉
エブリンは、「なんでも、どこでも」の他の人生(宇宙)も素晴らしいが、 「コノ人生、コノ場所」の私自身の人生も悪くはないと受け入れ肯定する。
この映画で私が1番気に入った制作者からのメッセージだ。
ありのままの今の自分を肯定するというコノ視点の変更、発想の転換は、怠惰(ああ、なんて魅惑的なコトバだ)の言い訳にも使われるのでモロハの剣だが心地良い。
あとハリウッド映画なので当然(?)家族の再生が描かれる。もうウンザリだがそれがイヤならハリウッド作品を見るなとイコールなのでしょうがない。もう慣れたと言えば慣れた(かも)。
ウンザリだけど泣けます (^^)
(以上 追記)
SF バトル アクション コメディと思いきや、もちろんそうなのだが、泣ける感動ものだとは思わなかった。マルチバースのSF部分がほとんど分からなくても、この映画で制作者が言いたいことは伝わって来た
最近、「マルチバースはもうイイよ、飽きたし、複雑になってよく分からないから」 と思っていたが、母娘の関係が全並行宇宙に及んでる設定に「ああ、そう来たか、素晴らしい」と思わずうなって感心してしまったヨ。アカデミー作品賞の大本命なのもうなずける
個人的にはケイト・ブランシェットが好きなので、まだ見てない「た~」に作品賞を取ってほしい。主演女優賞はもう1回取ってるからどうでもイイ。確か日本公開は5月
タイトルの意味が私の4級レベルだとよく分からない。特に all at once の部分が。それと、簡単な単語ばかりだけど、何か特別な意味があるかもしれない。で、 「エブリシング エブリウェア オール アット ワンスの意味」 で検索したら、「全てのものが、全ての場所に、まったく同時に」 。映画の内容そのままなので特に深い意味はないようだ
all が at once の意味を強調する副詞だってことがお勉強になりもした
どこで…笑うの~
鑑賞動機:ダニエルズ監督5割、あらすじだけ見れば100%シュールなバカ映画4割、それなのに…があるんでしょ?という予感1割
昨年夏にアメリカでロングランになってる頃から、ずっと楽しみに待っていたEverything Everywhere All at Onceをこの際だからIMAX で鑑賞。大正解。
アカデミー賞は作品、監督(ごめんねマクドナー)、主演女優、助演男優、脚本、編集の6部門受賞と予想。助演女優は二人とも良かっただけに票割れしそうで。
演技部門で評価が高いの何でだろうと思っていたら、マルチバースの違う自分に切り替えるからなのね。クアンが瞬時にジャッキー・チェンに見えたり、トニー・レオンに見えてくる。ある意味ステカセキングか『重力が衰えるとき』かも。
『スイス・アーミー・マン』でもそうだったけど、バカなネタを大量にぶちこみ、現実離れしたシュールでとっ散らかった様に見えるストーリーなのに、いつしか一周回って誰しもが考え突き当たる、人として普遍的なテーマを問いかけるところへ着地する。宣材でチラチラ出てるあの石ころにあんな意味があったなんて。
映像表現もワンパターンにならず、それどころか段々エスカレートしていくし、いやこれ編集が大変だったのでは?
バカなことして切り替わるパターン、ひび割れみたいなパターン、視点(カメラ)が左右に振られて切り替わるパターン、衝撃を喰らって切り替わるパターン、いつしかそれらも流動的になっていく…。ああ、好き。
ダニエルがダニエルズになると製作能力が乗算されるのだろうか。
そして今作も下ネタが大量に投入されている。おいそれ、武器じゃな…。ネタモザイクの下は実は履いてるんではと疑っている。このためのこんな形にしてあるのか。そこでそんな伏線回収せんでいいから。とはいえみんなそれぞれ違う人生があるのが垣間見えたりして、実はちゃんと下ネタも理由がある(気のせい)。
アクションもミッシェル・ヨーがすごいのは知ってたけど、キー・ホイ・クアンもこんなにできるんだ。
最後のキスシーンは愛が溢れていて、好き。ミッシェル・ヨーがとてもいい顔してて、つい萌えた。
あとあちこちで『花様年華』みが深すぎる(これ言いたいだけ)。
アカデミー賞とったら史上最も下品な受賞作かも。ぜひお願い。あと、さっさとスタント部門作って、裏方仕事を評価して。それがアカデミー賞の意義。
2回目観賞で面白さを実感
エヴリン(ミシェル・ヨー)を主人公にしたクリーニング屋の物語。
マルチバースの世界の中で情報量が多く、場面の切り替わりが多いのですが、退屈することなく観ることができました。
アニメーションの場面は、クスッと笑え、石ころの場面も芸術性を感じ、想像を遥かに超えていました。
一方、ジョブトゥパキという敵が出てくるのですが、結局、エヴリンとは戦わず終わってしまって盛り上がらなかったです。
この映画は、ピカソの絵の価値が分かれば、映画の良さが分かるのかなと思います。
シュールな設定は良いのですが、もう少し盛り上がりがあればなあと思いました。
3月8日再観賞で、何度も笑い、少し感動しましたので、星3.5から星4.5に変更します。
鑑賞前の心得について
自分の存在は間違っている。と思う全ての人たちへ
この映画を一言でいえば、世界と宇宙とマルチバースを巻き込んだ壮大な家族愛の物語です。
正直、刺さらない人は刺さらないと思います。
ですが、ギャグや映像は大人なら多くの人が楽しめると思うので、刺さらなかったとしても大丈夫です!きっと!
特に、見てほしい人物像でも書きますね。
○あの時の選択が間違っていたと後悔して、先に進めない人。
○自分が産まれなければ両親はもっと幸せだったのではないかと思う人
○自分の人生は、重要な選択をマルバツ問題に例えると、全て不正解を選んできたと思っている人
です。
私の人生はこれにまみれていたので、刺さりに刺さり、マスクをあっけなく沈没させてしまいました。
主人公の全てを捨ておいてでも
見えてしまった、他の幸せを諦めても
あの時の間違った選択を認め、辛い道へ進むことになったとしても
娘がいる、この娘がいるたった一つのこの世界線を選んでここで幸せになることを選ぶのです。
多くの人にはささらないかもしれない、みんなにウケがいい訳では無いかもしれない、でも
後悔と失敗にまみれズルズルと足を引きずるような人生を送ってる方はぜひ見てください。
救われるとは言いませんが、何か、ハッとして動きだす動力源になる、そんな映画です。
追記
アカデミー賞7部門受賞おめでとうございます!!!総ナメってこう言うことですね。
ミシェル・ヨーさんがアジア人初の主演女優賞受賞ということもあり、本当に歴史に残る映画になりましたね、
私はこの映画を好きになれて、映画館で見ることが出来て心から幸せです。
大好きだ〜!
2時間ずっとボーボボ
って感じの映画です。
ただボーボボよりは理性的かな。ほんのちょっとばかし。
あらゆる世界線の技能を借りて敵を倒していく構図は近頃はやりのマルチバースと少しばかりテイストが異なりますが、こちらの世界では憎い敵がもうひとつの世界では恋仲だったりするあたり、”お約束”にも忠実です。
日常に忙殺され常に苛立っている母親が主人公。
その娘であり、反抗期まっさかりのレズビアンが敵。
旦那は二人の間を右往左往しつつ時に助言し時に助け時に泣く。基本的には振り回される役どころですが、妻を助ける姿には彼の誠実さが伺えます。
この映画を言語化するのは非常に難しい。
きちんと話そうとするとボーボボのあらすじみたくなります。
なので気になる人はまず見てきて欲しい。
ただし下品な道具やシーンが飛び交うので、付き合い始めの恋人とは行かない方が吉。
アナルプラグを見てげらげら笑えるタイプの人といきましょう。
一人で見に行くのもおすすめしません。語りたいのに語る相手がいないのは存外フラストレーションがたまりますから。
結論としては、面白い、なれど疲れる。って感じです。
ボーボボをぶっ続けて読むと疲れますよね。あれです。
すみませんボーボボボーボボ言ってて。でもボーボボでした。これは。
正直よく分かんなかったけどめっちゃ面白
『 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 』
タイトルなし
面白かったー。どのスケールで個人史を描くか。個人は分岐によって個になる。
前半は眠気との戦いで、それは(私の)脳とは意味を求めてしまうからだろう。
あと、納税から個人史が切り拓かれていくのも、まさに今確定申告の作業をしている身としては「分かる〜」と思った。自分を問われるんだよ、納税。
あと、ジェイミー・リー・カーティスとステファニー・スーがとても良かった(ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クワンは言うまでもなく)。
(20230304追記)結末が保守的という批判もあるのかー。あれは、自分を徹底的に手放せたからこそ相手を手放すことができ、それ故、個人同士としての関係をようやく結べるようになったということで、支配する-される/支配し合う関係からの解放という表現と受け取ったから、進化した家族関係を描こうとしてるのだと思った。着くか離れるかという関係そのものからの解放というか。
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