エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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母と娘とマルチバース
まずこの作品にミシェル・ヨーをキャスティングしたのは大正解。
ストーリーを引っ張っていくのにぴったりです。
ヨー演じるエブリンが世界を救うためマルチバースに存在する自分の
力を借りて戦うストーリーですが、映像も展開も一筋縄ではいかない。
マルチバースをジャンプする時にすることが、本当にしょうもないし、
くだらない。ちょっと空回りしているところもあるし。
アクションシーンのカンフーも、もう少ししっかり描いて欲しかった。
せっかくミシェル・ヨーを主演にしているのだから、もう少し
カンフーのシーンを増やしても良かったかも。
まぁ、なんとなくこの作品をまとめると
母親と娘がお互いを理解するまでをマルチバースを巻き込んで、
描いたストーリーだと思いました。違うかな?
すごい
これは面白い!
映像はかなり面白い。
せんたく
人生は選択の連続だ。
決断をしたらまた決断を繰り返す。
小さな事の積み重ねが日々の生活を、
そして大きな世界の土台を作っている。
大きな決断の連続が今後の生活を、
そして細やかな命運を手繰り寄せている。
決断をしていく中で、今までに無い新しい未来を創造するためには突飛推しもないことへチャレンジしないといけない。
もし、マルチバースに行けたらどんな人生だったんだろう。近年マルチバースを扱う作品が多い。最近はそれに似たようなことばかり考えていて、そんなことばかり考えていくとだんだんと混沌がやってくる。
自分の人生にも、多くの他の可能性があった。
もしも、ああだったら、もしも、もし、もしかして、もう、もしや…
混沌の感情は恐ろしくて、正常に思えていてもおかしくて、大丈夫じゃ無いとわかっていても大丈夫なふりができる。混沌はすぐに心の隙間に入り込んで来る。
混沌な感情に押しつぶされそうな時、この作品には一つの答えを提示してくれた。
イカれていて、カオスで、暴れ回って、下品で、馬鹿げていて、どこか悲しくて、優しい。そんな作品。
一本の映画で5本分ぐらいの映画を見たようなごちゃ混ぜ感と、マルチバースを経験する上で少しずつ明かされていく、それぞれの過去の選択肢。
賛否両論あるのも頷けるし、アカデミー賞にノミネートされるのもまた頷ける。🤣
監督がスイス・アーミー・マンの2人だったので好みがあったんだなと思いました。スイス・アーミー・マンもイカれた作品なんだけど、伝えたい事が見えて来ると不思議な高揚感と感動が味わえる作品で似ている様に思えました。
キーホイクァンがインディジョーンズの魔宮の伝説の少年だったとは驚きました!調べるまで気づかなかった。
いろんな作品のパロディなどもたくさん出て来るのでまたいつか見直した時、新しい発見にも繋がりそう。それもまた楽しみ。
一つ動物に可哀想なことをしてるシーンがあるので注意してご覧下さい。
【This Is A Life】
エンドロールに流れるSon Lux「This Is A Life」が本作テーマそのもの。Louis Armstrong 「What a Wonderful World」あたりが流れる⁉︎かと勝手に想像してた。
マイノリティに眼差しを向けながらも普遍的・根源的主題を描く如何にもA24が手掛けた作風。個人的には混沌ストーリーの中に真理を描くならもうちょっとこれ見よがしの誘導するような台詞を少なくしても良かった印象。
人間の限りない未来に多様性を描写する、ぐうの音も出ない絶対的テーマに加え、アジア系・母に妻に労働者としての女性像・家族愛・LGBTQとアカデミー賞を筆頭に賞を獲りにいってる感が凄い。
主演ミシェル・ヨーが魅力的だったのも然ることながら、子供の頃大好きだった『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『グーニーズ』に出演してたキー・ホイ・クァンを久々に見れてちょっと感動!現在51歳とのこと、そら俺も歳食うわと妙に納得。
「This Is A Life」
This is a life
Free from destiny
Not only what we sow
Not only what we show
This is a life
Every possibility
Free from destiny
I choose you and you choose me
Not only what we sow
Every space and every light
Not only what we show
This is a light
Many lives that could have been
Free from entropy
Entangled for eternity
Not only hands and toes
Not only what we've known
Refind this light
Somehow alright
This is a life
Slow and sudden miracles
Few of other worlds
From our windowsills
With the weight of eternity
At the speed of light
This is a life
This is our life
さっぱりわからん。
二度.....寝てしまったZzzzzz (^_^; 観る人を選びますね。
まあまあだった
そもそも争いが起こる必要がないところで起こっており、敵が憎むべき相手でもない。なので戦っていても感情が揺さぶらない。芯をくっていない感じがずっとする。
娘のジョイが同性愛で、それをおじいちゃんにちゃんと言わないことで関係が悪くなるのだけど、あんな老人に言ったところでこじれるだけなので言わない方がいい。自分がもし性的マイノリティだとしても、みんなに認めてもらいたいとは思わない。声高に伝えたいとも思わない。
つぶれそうなコインランドリーと言うが、繁盛しているように見える。カラオケマシンを経費に入れるのが間違いだ。
マルチバースからスキルをもらうと言うがカンフー以上のものはなくて、ジャンプする必要を感じない。
画面は充実していて退屈はしなかったが、終始モヤモヤして気持ちが悪い。
エンタメ全部盛りのカオス映画
アカデミー賞最多ノミネートに興味を持ち鑑賞
感想
既存のコンテンツやオマージュを全てぶち込んで、文字通りの意味で一つにまとめあげた快作。今作一本で3,4本映画を観た程の満足度が得られた。一方で、マルチバースの画面切り替えの速さに置いていかれる部分もあった。
・物語構成
物語自体はマルチバースの破壊を目論むαバースの娘との対決というシンプルな物語でありながら、バースジャンプをする度に人格、分岐が増えて物語が別バースと行き来するので、理解しづらいと感じる部分はあった。しかし、ジャンプ先での悲しき運命、別バースへの羨み、最後の方が親子愛である事など共感しやすい要素も多々あり率直に楽しかった。
・脅威のマルチバース表現
マルチバースへの移動による画質、画角、見た目の変化の連続表現は初めて観た表現方法で新鮮さ感じた。一本で、レミーのおいしいレストランといった馴染み深いアイデアも取り入れられており、その点で見易いと感じた。
バースジャンプした人間達のジャンプ前とのギャップがとても面白かった。奇怪な行動をして、ジャンプ先を伸ばすと言うアイデアも妙案で、馬鹿らしさと説得力の両方を兼ね備えた楽しいアイデアだと感じた。
・アクション
エヴリンがジャンプをして発動するカンフーアクションがとにかく爽快でカッコよかった。カンフーアクション鉄板の構えからの一撃倒し、板回しなどカンフーアクションも十分に堪能できた。
・演技
ジャンプ前と後の演技が全くの別人で、俳優陣の演技力には終始圧倒された。
・格差表現
人種、言語、同性愛、格差社会など現代の社会問題を自然に取り入れた脚本の自然さには脱帽。
総評
率直に楽しい、予測不要なノンストップカオスファミリーアクションムービー。未知のマルチバース表現にただただ圧倒され続けた。
行って帰ってくる物語
ある意味筋はものすごくシンプル。
もりのなか、かいじゅうたちのいるところ、ネバーエンディングストーリーのような、行って帰ってくる物語だ。
そういう意味では行ってるあいだがやりたい放題すぎてちょっと笑えないお下劣なシーンもあったりで、長くは感じたましたが、後半戻ってきてからはまあほっこりしました。
石の会話も斬新で、好き放題やり尽くした感があるので、好き嫌い別れると思うけど、まあ観て良かったかなとも思いました。
ちょうど今、ドラマでやっているバカリズムのブラッシュアップライフが、人生を5回もやり直せる話で、その積み重なりの面白さにハマっているところなので、たくさんのあったかもしれない別の人生に思いを馳せるには仕掛けの作り方に違いがあって、個人的にはバカリズムの方が笑えるしゾクッとする所もあって好みだなと思いました。
最高!?のマルチバース体験
進化した未来形カンフー映画!
いわゆるマルチバース系の中では「お笑い系」の要素が強いかな?
今年72本目(合計724本目/今月(2023年3月度)7本目)。
こちらの映画の投稿も遅れました。
いわゆる「マルチバース」をテーマにした映画は何か版権でもあるのか、1年に10本くらいは流れてきますが、中にはアクションバリバリという映画もありますが、こちらはお笑い・コメディ色が強いです。
ただ、いわゆる一般的な「マルチバースもの」を基準に見に行くと、展開があっちこっち「妙な展開・理解」に飛ぶので、「そのマルチバースものだ」ということを前提にすると、やや肩透かしを食らうかな…という印象です。
いわゆるB級映画というご意見もありましたが、そこまでの「積極的悪害」までは感じられず。まぁ、マルチバースが好きという方からすると「異端作だなぁ」という評価になると思うのですが、マルチバースを離れて「一つの映画」という観点からすれば、どうみてもA-評価で、多くの方はAランク評価になるのでは、と思います。
なお、この手の「マルチバースもの」は、作品は違っても誰が犯人だの誰が悪役だのどうやってうんぬんを書き始めると一気にネタバレであるので、そのあたりは省略します。結局のところ「マルチバースものでもコメディ色が好きかどうかで行くいかないが大きく分かれる」作品では、と思います。
採点に関しては以下の通りです。
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(減点0.3/マルチバースものの一般的な期待とやや異なる)
・ もちろんここは減点が難しいのも重々理解しているのですが、過去(私が見に行くようになった2020年以降)で、いわゆる「マルチバースもの」でこんなにコメディ色・ギャグものが強い映画ってほかにありましたっけ…?
「その意味では」「マルチバースものだ、楽しみだなぁ」という方の期待を裏切ってしまったかな、という点は「ある程度」指摘はせざるを得ませんが、逆に「マルチバースものでは絶対にギャグ・コメディに走ってはいけない」という「かたのあてはめ」も変な話であり、減点幅はどう考慮してもこの程度(正直、0.2で切り上げ5.0にしようと思ったくらい)です。
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なんてものを作ってくれたんだ!
カンフーアクションをベースにしつつも、圧倒的な発想の飛躍とサービス精神とちょっとお下劣な感じが混在したエンタメ作品ですね。
マルチバースものとしても、複雑すぎない展開と理解を超えても楽しめる構成で受け入れやすいと思います。
途中からはゲラゲラとニヤニヤの連続で「笑うしかない」一作でした。
頭で理解しようとせずに、目の前の展開を受け入れた方が楽しめると思います。
Don’t think! Feel.
表題通り、なんてものを作ってくれたんだ! と思わされる作品です。映画の持つパワーが圧倒的。それでいて親子愛や家族愛まで過不足なく描かれるバランスのよさ。
こういった作品がアカデミー賞最有力といわれるのなら、今後の映画界にも期待できると明るい気持ちで劇場を後にしました。
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