劇場公開日 2023年3月3日

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「エヴリンは敵を倒すために 戦いを強いられてしまう。これはすごく変な映画である。 すごく変な映画ではあるが、 面白くないわけではない。 説明するのはすごく難しいので実際に映画を見てほしい。」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0エヴリンは敵を倒すために 戦いを強いられてしまう。これはすごく変な映画である。 すごく変な映画ではあるが、 面白くないわけではない。 説明するのはすごく難しいので実際に映画を見てほしい。

2025年5月5日
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鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を見た。

2022年製作/139分/G/アメリカ
原題または英題:Everything Everywhere All at Once
配給:ギャガ
劇場公開日:2023年3月3日

ミシェル・ヨー(エブリン)61才
ジェイミー・リー・カーティス(税務官)65才

ミシェル・ヨーは中国系マレーシア人。
漢字では杨紫琼と書くらしい。

日本語で言うとヤンさんだろう。

この映画の監督ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナートは知らないが、

制作のアンソニー・ルッソは知ってる。
アベンジャーズやキャプテン・アメリカンの監督だ。

ほとんど予備知識なしで見はじめる。

これはマルチバースの話のようだ。

マルチバースと言えば最近見たのは「ザ・フラッシュ」(2023)だ。

簡単に説明すると「パラレルワールド」のことで、
別の世界の自分がいる感じ。

「バックトゥザフューチャー」もそうだろう。

現在のマーティと過去のマーティが存在する。

コインランドリーを営むエブリン夫妻。

朝、台所でご飯が炊きあがったメロディが流れる。

音楽はアマリリス。
これは日本語の歌詞がついているがフランス民謡らしい。

エブリンの炊飯器は象印だと思う。

うちの炊飯器も同じだからわかる。

エブリン夫妻はずっと何かを話している。

ほとんど中国語の普通語だが、

英語交じりだ。

20年来の移民の夫婦の家庭内言語は中国語と英語のチャンポンだった。

エブリンは税務署の監査を受けるらしい。

理由は必要経費の一部に疑義があること。

これはつらいと思う。

オレも自営業者なので確定申告の2月から3月は気がピリピリする。

税理士からこの経費は通りませんと言われると本当につらい。

税務官はジェイミー・リー・カーティス。
もう65才か。
もうおばあちゃんだな。

ちょうど春節の時期でエブリンの父親が来ているらしい。

登場すると、なんと広東語を話している。

中国語の映画を見ていると、

ときどき、普通語話者と広東語話者がそれぞれの言語で会話する場面がある。

章子怡や刘德华の映画で見たことがある。

普通語話者の知人に尋ねてみた。

こういうことは普通にあることらしい。

話さなくても(話せなくても)相手の言っていることは判るらしい。

なるほどそういうことかと腑に落ちた。

エブリンは娘ジョイとは関係がこじれている。

ジョイはうつになっている。

中国系ではない恋人ベッキー(女性)をエヴリンが受け入れられずにいる。

エブリンが税務署で監査を受けているとき、

エブリンの夫の体が別のバースから来た夫に乗っ取られた。

エヴリンは娘の体を乗っ取っているジョブ・トゥパキという敵を倒すために
戦いを強いられてしまう。

はっきり言って、これはすごく変な映画である。

すごく変な映画ではあるが、

面白くないわけではない。

説明するのはすごく難しいので実際に映画を見てほしい。

映画のテーマは親子愛と夫婦愛と家族愛である。

ミシェル・ヨーはもうおばさんだが、

映画の中のミシェル・ヨーは可愛らしくて、きれいで魅力的だった。

彼女の魅力を十分引き出している。

ミシェル・ヨーの代表作であることは間違いない。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック
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