「魅せたいところって、そのシーンでいいの?」映画刀剣乱舞 黎明 みみさんの映画レビュー(感想・評価)
魅せたいところって、そのシーンでいいの?
ゲーム原作も知った上で前作映画も観てます。その上での感想です。
つまらなくはないけど、一回観たら別にいいかなという映画でした。
まとまってはいるけど
祈って、力が弱まって皆が集って敵もちゃんと倒せて元凶だけ消滅!大団円!!綺麗な終わり方です。綺麗すぎて味が無い。
どうして現代に縁が生まれたのかもわからない。なんか敵がつけてたペンダント???あれちゃんと千年の時を超えて受け継がれていくシーンってありました??唐突になんか存在してたような??樹海で手に入れた??にしても、もうちょっと…もうちょっと大事な念がこめられてる呪物であるような描写が欲しかった。
それと、亡き弟くんがずっと側に居るんだなって、劇中の端々でなんとなくでも、わかればまた違ったと思います。
形見のボールに祈ったら、いままで微塵も出てなかった弟くん(本物で生前)の想いが出てきたとか……
それ万が一、おにいちゃんなんていらないっとか言われちゃう話になったらこのまま日本滅んでたやん??
弟くんの想いで解決するなら、おにいちゃんにポジティブな想いで、ずっとずっと側に居たんだってことが、映画を観てる側にもちゃんと説得力ある形でわからないと、頷けなくてふ〜んって感じでした。
なんというか刀剣男士の活躍が主ではありませんね。
DV家庭(映画ゆえなんでしょうが、その少年は身なりも頭から足の先までちゃんと綺麗ですし身体に痣とかもない痩せてもいない、なのでリアリティのある虐待とは、あえて切り離されてる感じしました)の少年が救われるという話です。そういう話をいい話だなぁって描きたかったんだと思います。
その弟くんの想いをちゃんと聞いて!!!(※視聴者にはよくわからない)と祈って、少年が弟と対話するシーンが正直一番力を入れられているように長く感じました。
魅せたいところ、もしかしてこのシーン??本当にここでいいの???
刀剣男士の活躍、そしてせっかく審神者たくさんいたんだからちゃんとその皆と縁が結ばれた意味を映画で観たかったなぁ。