劇場公開日 2023年3月24日

ロストケアのレビュー・感想・評価

全304件中、41~60件目を表示

4.0理想と現実

2024年4月28日
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ケア対象の老人を42人殺害した介護士とその事件の担当検事の取り調べが見応えありだった。
犯人であるマツケンは自分の経験から,自分は老人とその家族を救ったのだと主張する。それは、強く語るというより,ごく自然に当然のことをしたかのような語り口なのだ。それに対して、介護施設に母を入れた検事は,どんどん感情に流されて彼のやったことは犯罪なのだと認めさせようとする。そうしながら,自分が現実から逃げていたことに否応なく気づいてしまうのだ。
そこには、出口のないような理想と現実があった。
マツケンが淡々と語る、この世界には穴があるんです、という言葉。この映画は、誰もが、この立場になったら、穴から落ちたら自分はどうするんだろうと考えてしまう。
ある意味,怖い映画だった。

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ニョロ

4.0重いテーマ

2024年4月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

最後は大友が教会で、自らの罪を告白し赦しを乞うかのように拝見した。

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ねこの軍団

3.0一度は考えること

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

映画のストーリーは、似たような経験をすると誰しも考えることのように感じた。様々な葛藤の末、各々が取る行動が、正解なのかどうか、すごく難しいことであるように思う。

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INS

4.0介護が抱える問題。施設に入られる人はいいけど、施設に空きがなかった...

2024年4月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

介護が抱える問題。施設に入られる人はいいけど、施設に空きがなかったり、経済的に難しかったり、入れない人もたくさんいる。そして、介護は家族にのしかかる。誰にでも起こりうるかもしれない。
擁護も出来ないけど、苦しみや、動機に理解出来る。他人事に思えない、考えさせられる映画でした。
キャストの演技も良かったです。

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よっしー

4.0罪なのか救いなのか

2024年3月15日
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 訪問介護の介護士斯波は家族が介護の大変な老人を殺していた。1人の老人の死をきっかけに真相を探る検察官大友。これは大量殺人という大友と、救いだという斯波。どちらの主張もわかる。
 家族を殺された側でも、梅田さんは斬波を裁判中に人殺し!と罵り、羽村さんは検察官の質問に、救われました。と話す。同じ立場でも受け取り方は違うところが興味深い。通夜の席で斯波が羽村さんに対して大変でしたね。と優しく語る場面。あの言葉だけでも救いだよな。
 穴に落ちた側の人間と安全地帯の人。大友はまさに安全地帯側。痴呆のはじまった母は自分でしっかりお金を貯めて施設に入っている。たまにお見舞いに行く大友。印象に残ったのは、トイレに行く時、お前にそんなことはさせられない。と施設の職員にお願いしているところ。
 穴に落ちた側は介護のために仕事にも行けず、行政の支援もなく、全てを家族がやらなければならない。
 観ていてとても辛くなる、考えさせられる内容。自分が老いた時を思うと、殺して欲しいと思ってしまいそうだし、斬波の父のように懇願するかも。
 確かに殺人は罪だし、盗聴も罪。だけど、救いであることも間違いではないと私は思う。

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アンディぴっと

3.0模範的な介護士だと思われた男が実は大量殺人鬼だった。 ただ、問題は...

2024年3月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

模範的な介護士だと思われた男が実は大量殺人鬼だった。
ただ、問題は主人公の男が個人的に抱える闇に過ぎず、「現代社会の闇」とは違う。
また、男はただ屁理屈をこね回しているだけで、「観る者の価値観を大きく揺さぶる」などということはなかった。
「こいつ、何言っているんだ?」というのが正直な感想で、「日本の介護問題に鋭く切り込む」までには至っていない。
それにしても、主人公の斯波に憧れていた新人女性介護士が失望して退職し、風俗嬢に転身していたというのはやさぐれ過ぎではないか(笑)。

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省二

4.0穴の中と外

2024年3月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

"絆"が呪縛へと変わってしまう穴の中の底辺。
老老介護、ヤングケアラー、介護ロス、
この国の終末期の介護にはとてつもなく深い穴が存在するのは間違いないことだろう。
それでも人の命を奪ってしまうのは、正解では無いけど、誤りでもない現実もある。
絶対的な正解が無い、難しい問題。

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上みちる

4.5はっとした

2024年3月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

私は物語の世界に入ると、主人公の主観にひっぱられがちな為、介護の苦しみから助けたという考えに納得しながら鑑賞していた。
がしかし、裁判所のシーンで戸田菜穂さんが叫んだ瞬間はっとした。

今現在でも苦しんでる人たくさんいると思うが、10年経ったらもっと増えるわけで、日本の将来が不安で不安で仕方がない。凄い不安。

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映さん

4.0すごく重いです。鑑賞は、元気な時に。

2024年3月4日
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介護をテーマにした作品。親が年老いていく。自分も同じように老いていく。
そして、いつか深刻な問題として自分の身に降りかかるのだが、
人はそれに気づかないふりをして生きている。気づいているのだが、
まだ大丈夫だ、まだ大丈夫だと、言い聞かせて生きているといった方が
正しいのかもしれない。介護されている人はもちろん、介護している人、
その予備軍の人、つまりすべての人が、その重さに押しつぶされそうな
作品だと感じました。

役者さんたちの演技は絶品だし、非常にすぐれた映画だと思う。
でもな、救いがないんだよな。社会へ向けての問題提起ということなんだろうけど
このテーマで、なんか投げっぱなしなのは辛いです。
希望の光みたいなものを当てて欲しかった、そんな気がします。

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tochi06

4.0対局する正義の剣

2024年1月26日
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2023年劇場鑑賞24本目 優秀作 73点

ポスターが少し損している印象の作品

内容としては、善人が私情も少々交えながら社会問題と、自分が悪に手を染める事で救われる人や気持ちがあるという事で未必の故意ながら悲しくも突き進む犯人役の松山ケンイチと、こちらも私情交え共感してしまうシーンもあるが、世間の声を代表して対抗する検事のほこたてを描いている

まぁこれも同じようなテーマは何回も擦られているし、細部の理屈や動機も似たり寄ったりなので、真新しさはない

思ったのは、長澤まさみのキャラクターを正義感というよりも、いかにも松山ケンイチと対立で盛り上げようみたいな匂いが強くて、下手に同情を買う私情のドラマを長澤まさみがはに植え付けたり、観客にも魅せる様な両者の老人に共通する問題や悩みを小出しにして、いち検事以上にこってりしていて正直乗れなかった

柄本明と松山ケンイチのシーンは言わずもがなですが

なんか惜しい作品でしたが、機会があればまた見返そうかな

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サスペンス西島

3.5無許可はまずいでしょう

2023年12月14日
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鑑賞方法:VOD

黄金律「あなたがしてほしいことは他人にもしなさい」とは、「わたしがそうならあなたもそう」と身勝手に他者と自分を重ね合わせ、自分の都合でしか物事を見られなくなるという危険思想にもなり得るのだと思いました。
父と子のできごととしては事情を汲めるけれど、他の人もそれを望んでいるだろう、だから自分がやる、はおかしいなと思いました。
ということで、いくらなんでも、本人や家族の意思を尊重せずに勝手にやるのは認められないと思いました。

メモ程度に感想を書かせていただきました。

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せろ

1.5犯人の証言とその検事が二人のトラウマの経験をした過去が明らかになります。

2023年12月14日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

人と人の真実と人間としての異常な行動に誰しもが目にしたことがない物を見てしまうと人はそこで恐怖に落ちるのが
事実だと思いました。
だけど。なぜ。主人公が42人も殺してその殺したことから警察に見つからなかったのが異常だと感じました!
そんな。中で検事役の長澤まさみもめちゃめちゃコンパクトが合っている役でもあり。
事件の真相を解き明かす役にも注目が高まるぐらいの役でした!

久しぶりにミステリー映画は見ましたが。なかなか。ミステリーでも人間ドラマが入っているため。
感動してしまうシーンがたくさんありました。
事件の真相と事件を起こすきっかけになった物が
松山ケンイチの役の家族の過去でもありました。
それが柄本明の役でもありました。
父親として介護をしてましたが。
それに耐えきれなくなり殺人を起こしてしまうきっかけでもあったため
それがびっくりしました。

さらに、深掘りしていくと42人を殺した後からでも彼の過去を知りたくないことがきっかけでやってしまったのか
それとも最初から計画的な犯行でもあったのが以外でもありました。
なぜなら。このような事件を起こすのが計画的な犯行かそれとも
主人公の過去にもあるため。
色々わからないことがわかってしまう場面でもありました。

わたくしが今まで見た中で1番驚いたのが普通でいることがまさに
あの人なんかやってるよねって感じてしまうことがたくさんありました。
殺人をしてるんじゃないかと正直怖い場面でもありましたね。
そこらへんがわかってしまったことが1番衝撃になりました。
後の事が今のところわからないだらけなので、そのうちわかるかもしれません。

主題歌 森山直太朗 の 新曲は
なんか、バラード曲でもあり。
悲しい歌詞でもありました。
歌っていることから。慎む悲しい歌詞とか悲しい出来事を思い出しながら
作られた曲でもあるかもしれません。
歌詞と歌詞が音楽を強くいれる曲でもあります!
それぐらいに素晴らしい曲でもありました!

まだ。見てない方は是非とも見てください!
これから見る方も是非ともおすすめします!

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keigo9999

3.0高齢化社会を描いた社会派作品

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

松山ケンイチ主演、長澤まさみ助演の社会派ミステリー。高齢化社会を描いた作品でそれなりに見応えはあるのだが、ストーリー自体は既視感がある。2時間ドラマとしては面白かったが、映画として観るほどの価値は無いと感じた。

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あいわた

1.5考えさせられるね

2023年11月26日
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決して褒められる事ではないけど何とも言えない気持ちになるね
介護かあ〜〜..... 辛いな〜〜 パパママずっと元気でいて〜 泣

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わんわん

2.02023 123本目

2023年11月2日
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怖い

出演者は素晴らしいし演技も◎

内容が重いというか、介護する方の大変さは
相当だと思うが、ほんとにこんな殺人があると
許せないです。
見終わって、どんよりしてしまう作品でした

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しゅん13

5.0介護について物申したい

Tさん
2023年10月20日
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映画はとても素晴らしかった。
検事と犯人、どちらの正義も正義だと感じた。
この場を借りて言いたいことがある。
うちの両親とも、車いす生活で要介護3〜5を経験している。父親が亡くなってから、5年後に母親が車いす生活となった。
介護される方は、最初は感謝の言葉を述べるが、それが当たり前になってくると一番辛いのは自分だと我が儘になる。介護する方も、出来る限りの事をしようと精一杯お世話をするが、それが当たり前と思われると辛くなる。
世の中の大半の人は、施設に預ける事を「悪」と感じていて、預けられた人を可哀想と言う。
実態を知らないのに、口は出すべきではない。
当事者はいっぱいいっぱいなのだ。
家で介護をされるのが幸せと思っているのは、介護に関わっていない人達ばかりだ。
施設の方が行き届いたサービスを交代しながら24時間してもらえる。介護される方もその方が幸せだし、家族も安心して毎日を送れる。
このロストケアされてしまった人達も、最後まで家で診ているから苦しくなる。
金銭面で施設にお世話になるのは難しい人もたくさんいるのは知っている。自分も、それだけの貯えを作れるか不安だ。
それこそ、私自身が介護を必要とする身体になったら、介護されるより死を選びたいと思う。その頃に、尊厳死という制度が出来ていれば…と思っている。
父が寝たきりになり、食べ物も嚥下食しか食べられなくなった時「早く死にたい」と呟いた声は、10年以上経っても忘れられない。

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T

4.0重厚で心えぐる

2023年10月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

非常に思いテーマを扱った作品で、関心はありつつも他人事、将来のことと心の奥で見えない、見ないようにしているところをえぐる作品。
松山ケンイチと長澤まさみの演技の実力を感じる作品。でも何より柄本明のあの演技、観客が耳を傾けてかろうじて聞き取れる苦しみの言葉に震えた。
安全地帯と穴の底は紙一重。
現実問題として他作品でも同じだが、検事や検察事務官があそこまで捜査するのかという問題は置いておかねばならない。

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Misty

3.5安楽死と殺人は紙一重

2023年10月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

小説「ロスト・ケア」(葉真中 顕 著)を数年前に読んだが、時代が変わり、内容を変更して映画化をしたのはよいことです。
寝たきり高齢者を殺していく介護士と女性検事のやり取りが続く映画です。最近見た映画「PLAN75」は高齢者の安楽死をテーマにしています。
答のない問題なので、マスコミも政治家も社会も個人も議論を避けています。
安楽死と殺人は紙一重なのに。

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eimei

4.0独りよがりの正義

2023年9月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

長澤まさみには惹かれたが、映画を観て陰鬱になるのは嫌なので、
映画館での観賞は控えた。
映画館で観ても良かったかとちょっと後悔。

生のみを無条件に善として押し付ける風潮には憤りしかない。
立場としては断然松山ケンイチに近い、同じと言ってもいい。
もちろん、実行はしないけれど。
そういう意味で彼の言葉に逐一頷き共感した。
長澤まさみを論破する様は痛快ですらあった。

訳の分からない某マイノリティを論議するなら、
安楽死こそもっと論議、立法されて然るべきと改めて感じた。

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みみず

3.0現代の高齢化社会に一石を投じる映画

2023年8月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

昨年の『PLAN75』、今年の本作『ロストケア』と次々に、現代の高齢化社会に一石を投じる映画が公開されるが、本作はなかなかの感動作だった🙂

ケアセンターの介護士=斯波(松山ケンイチ)は、周囲やケア家族らに「あんな親切な優しい人はいないわね~」と言われる人望。
介護を受けていた老人1人が亡くなったことをキッカケに「斯波が勤務するケアセンターの老人の死亡率が高い!」ということに疑念を持った検事=大友秀美(長澤まさみ)。
しかも亡くなった老人たちの死亡日が斯波の勤務日でなかったため、大友は斯波に事情聴取する。
斯波いわく「私は老人たちを殺していません。42人を救ったのです…」。⇒これは予告編で見たことあった。

全体的に介護などの場面が多めかな…と思っていたら、そうでもなくて、松山ケンイチと長澤まさみのそれぞれの家族エピソードなどは感動もの💕

しかし、自分は家族に迷惑かけないようにポックリ逝きたいものだ…と思ったが、まだまだ死にたくはない😅w

前田哲監督による佳作🎥✨

<映倫No.123417>

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たいちぃ