「見て見ぬふり、心抉らえる…」ロストケア KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
見て見ぬふり、心抉らえる…
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自身、介護の実体験は無いが、親族や周囲の声など間接的に体感し、この映画にある介護の過酷さは想像に難くない。する方、される方、双方にとって絆は呪縛であり、映画にある迷惑掛けない人なんて居ないも確かにそうだが、そうではない状況も現実にはある。共倒れし、沼に堕ちていく。そんな人々にとっては斯波の行為は救いだとも思う。当然殺人を肯定する訳では無いが、綺麗事では済まない現実を突き付けられた作品だった。介護施設の斯波を慕っていた彼女のその後の在り方は要らぬ演出で残念。
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