「救いとは」ロストケア ぞのさんの映画レビュー(感想・評価)
救いとは
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斯波は「人々を介護から解放する」という名目で自身の罪を正当化し、無意識にその罪悪感から逃げているのではと思いました。
介護の経験はないので、自分が同じ状況になったらどう感じるのかリアルに想像できませんが、他人の手で強制的に介護から解放されることは果たして本当の意味での「救い」になるのでしょうか。
一時的に救われても、数年経って親の思い出に耽る時に「あぁ、親は他人に殺されてどんな気持ちで最後の時を迎えたのか」と後悔したり、逆に自分が老いた時に思い悩むことになったり、最終的に救われたと感じられるのか疑問だなと思いました。
斯波のように、他人の幸せをコントロールできると思い込むのはそこにどんな理由があれ間違っていると思います。
介護や子育て、年金等、現代の様々な課題について考えさせられる良い作品だったなと思いました。
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