「涙腺崩壊、アイメイクに気をつけて」ロストケア ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺崩壊、アイメイクに気をつけて
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何故ウォータープルーフのマスカラにしなかったのか…
これほど後悔した作品は久しぶりでした。
お母さんに会いたい。
お父さんにも会いたい。
近々会いに行こうと思います。
子供の頃、父方の祖母と同居していました。
排便を失敗した廊下の汚物を片付けていたのは母でした。生涯忘れられないショックな光景です。
この前まで元気だったお婆ちゃんが老いる様。
認知症も始まっていましたが、そこまで酷くなる前に他界しました。
初めて父が、大人の男の人が声を上げて泣く姿を見ました。
そんなことをバーっと思い出しました。
老いとは、介護とは、死とは何か。
誰しもに訪れる逃れられないその道を真剣に考える素晴らしい機会をくれる作品です。
同じように「救った」という遺族からの「救われた」という言葉と「お父さんを返して」という言葉の意味。
冒頭の孤独死が意味していたこと、ラストシーンの対峙する人間同士となった2人の涙。
深く複雑な、難しいことをこれでもかと描いてきます。
柄本明は悪役から言葉が不自由になった認知症の人まで、どこまでも名演技でもはや化け物ですか。
マツケンも長澤まさみも戸田菜穂も坂井真紀も、みんなスゴい。鈴鹿くんもすごかった。
レビューの文章が散らかっていますが、心が乱されていてどうにもなりません。
落ち着いてから頭で色々考えて整理した言葉を書くよりも、これが観終えたばかりの率直な感想なのでこのまま掲載してしまいます。
もしこれを読んでくれた、鑑賞を迷っている人がいたら悪いことは言いません。
観た方が良いですよ。
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