「お腹いっぱい、超カッケー」RRR 93q2q2さんの映画レビュー(感想・評価)
お腹いっぱい、超カッケー
とにかく面白かったです。エンドロールまで楽しいです。
久々に『カッコ良すぎて』涙を出して笑いました。力技です。圧倒的です。『圧倒的感謝』的力技です。何でも、凄過ぎると笑いと涙が出てしまうんだと思いました。
登場がいちいちカッコイイし、動きは無駄にキレキレだし、悪役は最高にクズだし。
久々に『てめえらの血は何色だーーー!!』というセリフがピッタシの悪役でした。
お話は単純です。インド映画は気を抜いて観に行くと『ボンベイ』みたいにヤられてしまう作品もあるので、「もしかしてこれも意外な展開に」とか少し思ってましたが、勧善懲悪、超痛快娯楽作品でした。色々と『そりゃないよ~』とツッコミどころ満載ですが、そんなことは些細なことです。
構図が決まっていて、編集が上手くて、構成がとてもシッカリしてるので、3時間という長い映画ですが、ほぼダレ場がなかったのではと思います。歴史的背景を話に入れ込んでいるので説得力もありますし、ネタフリの回収もちゃんとしてくれてますし、ほんと良く出来た映画だと思います。
ジョン・ウー映画、ジャッキー映画、マッドマックス怒りのデスロード的で楽しいなと思って観てました。アトラクション的エンターテイメント映画です。
先日、日本の某時代劇ドラマでのワイヤーアクションに肩透かしを食らって、この映画のワイヤーアクションを見ると長年培ってきたものの素晴らしさが、分かる気がしました。
映画大国だと、つくづく思いました。
CGとの連携の違和感は否めないですが、それは先にも書いた、些細な事と受け入れる事ができる程の、“熱さ”と圧倒的な“力”で麻痺してしまいます。色々な些細なことが“味”に思えてきます。
そして、みんな踊りが上手過ぎ、人海戦術凄過ぎ、色々と濃過ぎ。
個人的にはインターバル前のバトルシーン。特にトラックのあの演出に完全にヤられてしまいました。
強い情熱と強い信念でトコトン遣り切る。
それでお腹いっぱいにしてくれる、そんな映画だと思いました。