劇場公開日 2022年10月21日

「荒唐無稽にして緻密!そして大カタルシス!!」RRR 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5荒唐無稽にして緻密!そして大カタルシス!!

2023年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

みんな大好き!!「バーフバリ!」の
S・S・ラージャマウリ監督が放つ最新作!!
もうもうそれだけでアーニャ並みに「ワク!ワク!」
(話があっちこっち行きすぎだろ!!笑)

インドがイギリスに統治と言うか蹂躙されていた時代に
インド独立のために活躍した実在した英雄を
タランティーノの「イン・グロリアス・バスターズ」の様に
こうだったら気持ちよかったね!的な
寓話風歴史アクションファンタジー作品。

初っ端から1人VS数千人と言う絶体絶命アクションを
まさかの展開で制圧するラーム・チャランと
人対トラと言うこれまた大興奮の死闘を繰り広げる
N・T・R・ラオ・ジュニア!

そんな2人が協力して、
列車事故に巻きこれた少年を助けるシーン!
ポスターにも転用されているこのシーンが
また揚がる揚がる!!

ラーム・チャランが以前に主演した
「マガディーラー 勇者転生」で
見事な乗馬スキルを見せていたので
そのスキルを生かして馬で事故現場へ駆けつけると
N・T・R・ラオ・ジュニアがバイクで同じように
事故現場に駆けつける。

その後の展開がちょーカッケー!!

インドの俳優さんはみんなスキル高いですよね。
アクションはもちろん、ダンスもしっかりこなす。

イギリス人達が本国風の優雅なパーティーを開いて
「野蛮なインド人」に自国の優位性をひけらかすシーンで
「インドにはもっと心から楽しめる歌とダンスがあるのだ!」
と、ダブル主演の2人が歌い踊るシーンはまた桁外れに楽しい楽しい!!

兎に角、スカッとしたい方!
何も考えずに上映してるうちに黙って観とけ!!

インド映画と言うと映画そこそこ観てる人ほど
半笑いになるんだけど、
そんな奴は「映画ファン」を名乗るんじゃね(爆)〜〜

で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

「バーフバリ」を前半後半それぞれ10回くらいは観てる
「バーフバリ」ファン的には、
女性の活躍が少なくて若干物足りないところはあるのだけど
インド人の命も自然の恵みである動物の命も
自分たちとは違うからと言う理由で平気で蹂躙してゆく
白人と言う名で代表されているキリスト教文化と
インドやアジア的なキリスト教以外の土着の宗教観との
戦いの様な映画だと感じました。

実のところ、
今現在の世界の紛争の根源の大半はキリスト教ではないか?
と密かに思っている私にとっては
中々に深いモノが根底にある映画だと感じました。

まあ、でもそんな小難しいことは全く気にせずに観たら良いと思います。

荒唐無稽なアクションの間に、きちんと細かに
なぜこうなってるのか、丁寧にエピソードが挿入されていて
いつもながら、そんなバカな!!と突っ込みながらも
そうだったのか〜〜と納得させられる緻密な作りは
流石にS・S・ラージャマウリ監督!!

ひとつ伏線を紹介すると、映画中盤、ある男が
大きな生肉の塊を持ってある建物へと運び込む。
それがある出来事への伏線になっていたりして〜〜
すごいな〜〜

兎に角「インド映画?(半笑い)」みたいな奴は黙って観て来い!!

星のナターシャnova
Mさんのコメント
2023年5月8日

物凄い映画でした。私はインド映画はほとんど見たことがなかったのですが、その迫力に、ただただ圧倒されました。
インドが、中国を抜いて、世界一の人口を擁する国になりましたが、これからの世界はインドがリードしていくのではないか、と思わされました。

M