劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えてのレビュー・感想・評価
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一戦交えないと人は分かり合えないの?
何はともあれ、無事に完結となりホッとしています。
途中コロナの影響で公開が延期になった時は、このシリーズはこの先どうなるか心配でした。
(富野監督も高齢なので)
さて、新作カットはありましたが、今回もTV版を繋げただけで、ストーリーの変更はありませんでしたね。
せっかく5部作で公開することになったので、思い切ったストーリーの変更があるのでは・・と期待していました。
最終章は案の定戦闘シーンのオンパレードで、見るに堪えない状況です。
モビルスーツと言うオモチャを貰ったら、自分は強くなったと思うのでしょうか。
一戦交えないと、人は分かり合えないのでしょうか。
戦闘シーンは少なくして、もう少し人間の成長する姿を見せて欲しかったです。
全編クライマックス。MS頂上決戦開幕!!
本編95分ぶっ通しでクライマックス。
GレコVは冒頭からラスボスクラスの機体が多数投入されます。Gセルフ、ガイトラッシュ、カバカーリー、Gルシファー、ダハック、トリニティ、ジーラッハ、ユグドラシル。
かつてのジャブローを舞台に、これらトンデモ級MSが多数入り乱れての熱い頂上決戦が繰り広げられます。これはガンダムシリーズでも類を見ないレベル。
宇宙世紀の機体で例えるなら、V2アサルトバスターvsラフレシアvs ユニコーンvsネオジオングみたいなもの。
故にキャラクターもどんどん退場していき、その分人間ドラマも加速していきます。
これで面白くならないわけがない。
TVシリーズの頃から思っていましたが、スクリーンで見て改めてその魅力を再確認する事が出来ました。再編集されるにあたり、本作は素材の良さが遺憾なく発揮されています。
特に終盤にかけての展開は、TVアニメの時点から作画・ストーリー共に熱いので、これを1本の映画としてひと続きに見るとなると、その熱量たるやとんでもない事になる事が想像できると思います。
これが更に画質を洗練した上でスクリーンで見るわけですから、そりゃ多幸感といったら半端じゃないです。
安定のGレコ感はそのまま。しっかりラストにはサプライズも待っています。これが最高に心地良かった。
欲を言うならカバカーリー戦での新作カットをもっと見たかったというのはあります。前作のマックナイフ戦が素晴らしすぎたので。
ともあれ、素晴らしい作品を産んでくれた富野監督には感謝しかないです。
新作にもまだまだ期待したいです。
完結!
怒涛の戦闘の連続でハラハラドキドキで展開されるMS戦と散っていくパイロット達
遂に完結!無事完結!
アイーダ・スルガンの可愛さ!もっと前面に押し出して欲しかった。
血縁関係からヒロインではなくお姉ちゃんになった事で魅力を下げられた感じが否めない
成長したと言うべきだろうか
【ノレド】
置いていくんじゃない!と心の中で叫んだ!嘘だろぉと彼女の悲しむ姿は見たくなかった。
ベリルが自分の中で好感度だけは下がっていくのを止められない
正直、彼女も十分可愛いのを認識させられたのはアイーダ・スルガンがお姉さんだと
わかった後です。ヒロインとしての彼女は常にベルの事を支えて行動していた気がします
彼女の恋は負け戦かと思っていた時期が私にもありました!
諦めるにしても付き合うまで見届けてからとか、ベルの事が心配だからとか
色々悩んでいたと思います。それでも追いかけ続けてヒロインとして
『最後まで支えてくれて、ありがとう』と言いたいです。
ベリルが私個人が好きかどうかは別として、やっぱりノレドには幸せになって
欲しかったので良かったです。
最後はベリルと会ってから、もうちょっと会話が聞きたかった!
【クリム】
正直カッコいい、ミックを気づかい後退させるセリフ回し、自信家でありながらも
腕はしっかりしたエースパイロット。正直ベリルより彼が好きだったからマスク
も倒してくれないかと思いながら見てました。
【ミック】
可愛いです!めちゃ。死ぬんじゃないかとヒヤヒヤした!
クリムー!助けてあげてくれー!と心の中で叫んだ
【マスク】
正直、なぜか女性に好かれててモテモテで。言葉は通じない奴なんじゃないかと
思った。偏見がすぎる。TV版では和解したのだろうか。
【最後に】
富野由悠季の偉大さ、ガンダムの世界観それを表現してくれる人達が
作り上げてきた偉大な『ガンダム』を私は心から好きです。
AGEでさえ、うーんと思いながらもガンダムだから!で躊躇なくBDを買うくらい好きです。
これからもガンダムと言う作品を生きてるうちに見られるだけ見ていきたい。
【パンフレット】
どの作品にも言えますがパンフレットは電子書籍版も発売して欲しい。
パンフレットを毎回劇場で買うけど保存も大変。電子書籍化したら助かります。
減点する要素あります?
一つあるとしたら、「富野由悠季の暗号」が限定5000枚しか販売しないことだけど、それ本編関係ないしね。
巷では5部作ではⅣが最高峰と言う意見もありますが、いえいえどうしてⅤも素晴らしい。
まあ、戦闘に次ぐ戦闘で話自体はそんなに進まないのだけど、終盤なんでね。
如何にも戦争慣れしてない連中のグダグダの戦闘が展開されその中で名有りキャラも次々散っていくある種の不毛な展開。
最終的には何も解決は出来てないのだけれど、テレビ版からのファンは本当に待ち望んでいたものが、ラストにあります。
スタッフロールは最後まで見ましょう!
限定要素はありません。
勿論、満点です。
本当に書きたかった事
TV版ではイマイチ目的が判らなかったベルリやアイーダ達メガファウナ海賊集団の意図と立ち回り目的が冒頭でハッキリ語られたお蔭で各艦隊の意図がはっきり判るようになり、スッキリあたまの中に入ってきました。あとはTV基準のままですが難解さがない分集中できます。
そしてTV同様の決着の後、後日談に書き足した事が本当に富野御大が書きたかった事じゃないか なと思います。戦争が終わって全てが終わりじゃない。これから自分でどうするかは自分で考えろというメッセージを受け取りました。そしてGセルフの戦いしか知らなかったベルリは1人シャンクで世界一周の旅にでるのですが、そうは問屋が卸さないというかノレド頑張れですね。楽しい旅をと言う事で★4つ。流石にⅣ程のインパクトは受けなかったです。しかしラライア、戦闘食はおにぎりですかというかこの時代でもおにぎり文化があったというか出撃前にせっせとおにぎり握っていたのだろうか(汗)
これはガンダムではないのだ!
5まで観て分かったこと。
自分はまだGレコを従来のガンダムシリーズの枠組で捉えていた。
つまり戦記物の群像劇で、MSの戦争をどう描写するのか?という従来のガンダムシリーズと同様の視点である。
監督自身が、これは戦記物ではないくカット出来るシーンは一つもないから5部作で作り直すと言っている。
理屈で理解したつもりでも、感覚として捉えられていなかった。
この作品の肝は、乱暴に括ってしまうと、
ベルリの貴種流離譚かつスペースジャーニー物であり、もっと言ってしまうと富野版2001年宇宙の旅なのかもしれない。
ベルリという主人公を通して、
宇宙で人が暮らすには、どのような技術が必要なのか?(+裏返して現代科学での宇宙開発への諦め)
フォトンバッテリーという超テクノロジーがあると、どのような勢力が力関係を働かせているのか?
ビーナスグローブまで行ってしまったベルリ(人類)はどのように変化するのか?何を選択をするのか?
↑等等が、監督の描きたかった事であり、
Gセルフのバックパックとかジット団のMSとか、どの勢力が戦争で勝ったとか、そんなことは二の次なのだ。
若干こじ付けているのだが、
4のED絵がいつものダンスではなく、地上→ナット→月の裏のコロニーを順に登場させるのは、ビーナスグローブまで行った後のタイミングで、ベルリの旅路をもう一度観客に思い起こさせているのだ。
しかしいつもの大人の事情でガンダムという枕詞をつけてMSを出さないといけないから、この広大なスペースオペラに無理くりMSと戦争をくっ付けているのだ。
だからこそ、TVシリーズでは”書きたい事”と”書かなければならない事”が詰め込まれすぎて、とても2クールでは収まらないほど情報が詰め込まれてしまった。
そして観る者は混乱してしまったのではないのか?
何でこんな事を書いたかというと、
5の最期を観ても、この戦争がどうなったのか全然分からないのだ(まあ富野作品のお約束なんだが)。
アーミーもアメリアも痛み分けで停戦ということなのかもしれないが、そんなことどうでもええやん?という視点からがあるように見えてならない。
やっぱ監督自身は世界に目が向いていて、主要人物とカメオの監督自身が旅に出てしまっている。
ツラツラ色々書いたが、やっぱ自分の脳みそをアップデートしないとGレコをナチュラルに楽しむのは難しいのでは?特にガノタになればなるほど、と思ったわけだ。
よく言われている事だが、この作品が真に評価されるのは、残念ながら今ではないのだろう。
観客も重力の井戸から解放されなければ、、、
最後まで
2022年劇場鑑賞177本目。
TV版全話観たのに毎回記憶にないキャラや展開に頭を抱えていた総集編もいよいよ完結。冒頭からいきなり戦闘の意味がよく分からないまま始まって、だんだんクライマックスに近づくに従いようやく記憶とようやく一致してきて完結しました。
いや〜結局自分だけかもしれませんが最後までなんとなくしか分からなかったですね。皆さんよく分かるなあ。エヴァの方がよっぽど分かりやすいと思いました。
宇宙世紀絡みのサービスカットは嬉しかったです。ラストGの閃光でなくGで終わってしまったので芸術作品みたいな感じの鑑賞後感でした。
Gレコ完結!!
TVシリーズの2話分を解釈をひろげて解りやすい内容に構築!最高でした。
①MS戦…迫力満点!G-セルフ…カッコいい!
②キャラクターも解りやすく掘り下げられている!生き生きしている!
③ストーリーも最後は、ベルリとノレドが大団円の終わり方に大満足です!
富野ガンダムは、やはり良いー!
これは子供達へのメッセージ
「子供たちへ送る未来へのメッセージ」
この劇場版の1作目のポスターの
コピーですがこれを最初見たときは
「んなこと言っても見に行くのは
自分みたいなガンオタのおっさん
ばっかりだろ」と思ってました
ですがこの5作目まで見終わった今
この意味が分かった気がします
齢80歳になる冨野さんにとっての
子供たちとはより幅広いものだと
ザンクトポルトまで見て帰ってきた
メガファウナ一行のベルリとアイーダは
世界の仕組みの全てを知り
宇宙の人類と地球の人類の思惑を
食い止めるために奔走する中で
Gセルフに託された強大な力の意味
親代わりの存在の本性まで
直面することになっていきます
戦いへの欲求が抑えられない
アメリアやキャピタル・アーミィ
憧れつつも地球人を恐れ身構える
トワサンガやジット団の面々
宇宙勢力の実力を図り
野心に利用するマスク達
仕込むだけ仕込んで
誰が生き残るかを高見しようとする
クンバ大佐ことピアニ・カルータ
戦闘的には大混戦になります
このへんがTV版ではわかりにくいと
酷評された点だったと思います
そもそもガンダムの世界で最も
大規模だった戦闘は初代のみで
大局に翻弄される感じが
色濃かったですが
それ以降は紛争レベルの規模
裏切りや造反による現場の混乱
などはよくあった事で
主役たちの意思が前面に出た
主体的なラストは名物ですら
ありましたから
よくよく考えるとそんなに
特異なものでもありません
逆に初代のほうが
ガンダムシリーズ全体では
特異なとこがあります
今作のメッセージは
宗教などで覆い隠されてきた
世界の秘密を自分の目で覗こうと
する勇気の大切さを伝えたかった
のかなと感じるところです
振り返ると今作の世界観は
宇宙から来る人類とテクノロジー
という点では「∀ガンダム」が
下敷きなのかなと感じます
そして∀では地球の人類を
あまりに旧世代に描いたことで
そんな時代のソシエらが
カプールらを難なく操れて
しまった点でいやがおうに
起こった違和感を
「近代的なとこまで進化した文明
なものの宗教的な背景が浸透し
タブーとして存在する世界」
として解消し
すごく今の時代に近い感じに
なっていると思います
近代の世界は経済的な交流
ネットの普及などで国民同士が
互いを知るうちにデメリット
が比較的理解されるように
なり戦争に否定的な意見が主流に
なりましたがそれは過去の
凄惨な世界大戦の経験が
そうさせるものでした
そして近代においても
戦争を是とする国家においては
情報を統制しコントロール
する事でイデオロギーを
意図的に作り出す
プロパガンダを依然
行っています
本当はそうではないと
わかりつつもです
Gレコの登場人物らは
あたかもネット社会の若者
のように理解が早く
だいたい互いの考えを理解
しつつ動いています
マスクはマニィが間に入って
パララがムキになったまま
戦っている事もわかっているし
マニィがマスクを立てようと
ベルリに戦いを挑んでくる
ところもベルリは理解してる
恐らくマスクはベルリが全然
悪い奴じゃないこともわかって
いますがクンタラの誇りのために
名を挙げることを思い立って
頑張ってきた自分を抑えられない
葛藤などまたひとつ人が戦いを
抑えられない部分が
よく表れていました
ベルリはベルリでGセルフの
あまりに強大すぎる力をなるべく
使わないように戦乱を治める
というこれまでのガンダムの
主人公からはまず考えられない
難解なことをやろうとします
アイーダはグシオンの死も
相まって葛藤しつつも
メガファウナの指揮を執る
など才能を発揮していきます
(がちょっとポンコツな
かわいらしいアイデンティティが
なくなっちゃってる気もしますが)
恋敵と思ったアイーダが姉弟だった
と知ってからのノレドには今回で
素敵な結末が追加されています
前述のとおり子供たちへの
メッセージになるのか?という
疑問に関しては確かにどの回も
自分を含めガンオタのおっさん
ばっかりでした
でもじゃあ初代ガンダムは
そもそも子供向けのアニメの
体裁をとりつつ結果的に
大人たちをも夢中にする
骨太な作品だったじゃないか
とハッと気が付きました
作品として残り続ける限り
年代を変えて見るたびに新たな
発見があればそれでいいのだと
思います
冨野由悠季監督の新しい事に
アンテナを張って今の時代に
合ったものを作ろうとする意欲は
頭が下がるばかりです
TV版の消化不良感をこうして
解消できてよかったと思います
個人同士がプライドやサクセスを
かけてやる戦いはどんどんやれ
それをつかめ
だが国家同士が持ちうる最大の
リソースでそれをやれば
悲劇と憎しみしか生まないぞ
というのが富野さんの平和への
願いなのかなと思いました
また、後々再評価される系の映画に
TV版、劇場版と追えた人にとっては★5評価に異論は無いはず
ただ、劇場版だけ追った人にとっては★3~4かもしれません
TV版、劇場版I~IVという苦行を乗り越えた人だけが観れる傑作だと思います
大団円 元気のGは始まりのG
素晴らしい
この一言に尽きる
テレビ版をしっかり補填
流れもスムーズにしてまとめた手腕は流石
Gのレコンギスタを知っている人は必見
50年は余裕で保つ作品となりました
テレビ版だけだったら20年くらいかな
ⅣとⅤの間が空かなかったのも非常に良かった
一挙公開の企画を是非ともお願いします
テレビ版を補完する映画。
早速公開初日にスタッフトーク付きを観に行って参りました。
このために就業時15分前に幽霊のようにすーぅっと退勤です。
先週、タイミング良くⅣを劇場で観れて、その後おさらいにもう一周してからの今作。
前回の後半が色々と改変されていて、今回もどうなるのだろうとワクワクして着席。
テレビ版は後半は勢いがあったものの、いまいち敵味方が分かりづらく、それでいて途中でぶった切って終わるため、キャラクター達のカタルシスが無かったように思えたものの、富野由悠季監督は丸くなったのか、最後に優しい終わり方をしてくれました。
ちなみにあれはゴビ砂漠だそうです。
皆殺しの富野とはよく言われたもので、今作は10分に1人死ぬ感じで、今までの登場人物が散っていきます。
テレビ版で貰い事故で谷底に落ちて死んだ黒幕のひどい死に様はそのままで、それぞれの正義を貫いただけの人物達は生き残るのが富野節。
もちろんそこには尊い犠牲があるわけで、それを乗り越えてのレコンギスタ。
前作クライマックスの様な激戦は無いものの、テレビ版をブラッシュアップさせた効果のお陰で全体的に1ステージ上がった形で2度3度観る度に、富野由悠季監督の狙いが見えてきて面白いと思います。
最後はドリカム。
こうくるかぁという終わり方で、富野由悠季劇場は一旦の幕を下ろしますが、余韻はひとしお。
さらに、今回は劇場鑑賞者への御褒美として劇場限定のBlu-rayも販売。
自治はこれが一番熱いと言っても過言では無いかも。
これからそれでおかわりしてきます。
p.s. Gレコ公開なのに、Gレコのガンプラ再販しないなんて、責任者怒らないからちょっと来なさい。
Gレコの戦いってほんと盛り上がりが凄い
100分近い映画のうち7割以上パイロットやブリッジクルーが声を張り上げながら戦闘してるさまを映してる感じでした
まじで贅沢ですね
総集編な部分も多いですが、宇宙での戦いを描くにあたっての作劇の濃厚さはTVアニメ版の時点でもう超越してたので、それをぎっしり濃縮してぶっ通しで見たらそりゃあウキウキも高止まりするというものです
シリアスで殺し合いも当然起きてるんだけど、Gレコの雰囲気の芯にある明るさというか生命力みたいなものが見てる人の気持ちを沈ませないでワクワクを高めてきます
Gレコは本当にその明るさがいい
ガランデンの艦長は本当に声がでかくてやかましい
遥か地球圏の外(だけど太陽系のより内側)ビーナス・グロゥブまで旅をして地球圏に帰ってきた若者たちが、故郷の大人たちをしっかりした眼差しで見据える姿の立派さには一度見たストーリーでも感動しました
こんなに前向きな作品をもう一回追いかけられてやっぱりよかった
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