劇場公開日 2022年10月21日

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「「私の弟子になってみない?」」線は、僕を描く 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「私の弟子になってみない?」

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

湖山はなぜ、霜介を弟子にしようとしたのだろう?そう、ずっと思っていた。霜介の意志はどうでもいいのか?と思っていた。もしかしたら、行き詰っていた千瑛の奮起を促す当て馬なのかとも思った。しかし後半、湖山はその訳を語る。そこには、この時まだ見知らぬ青年であった霜介に対する愛があった。そしてその愛情に導かれた霜介は、単に「線を描く」のではなく、その線の中に己を表現していく。そして気付いた。タイトルが「僕は線を描く」ではなく、「線は、僕を描く」である理由を。

栗太郎