「悪くない感じ」線は、僕を描く リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くない感じ
ちはやふるの製作陣ということと、アキラで初めて見た横浜流星さんの私の中の2つ目の作品として見てみました。
まずは富田靖子さんが大御所になってることが意外で、そうかもうそんな時代か。。と思いました。
うん、悪くないです。何か自己表現の1つとして水墨画を選ぶことも、ある程度して1度行き詰まることも、そこから抜け出していく過程も、一皮むけた「生徒」から「弟子」になった姿も。
でも一番凄かったのは江口洋介さんかな〜〜。
るろうに剣心の斎藤一でもあり、アキラとあきらのカタブツ&ベテラン社会人として正しい判断をしている部長も、色々と人生経験ある渋い存在感が至る作品で見られて、主役じゃない時も作品や主役達をきっちり引き立たせる見事な役回りだな〜と感服しました!
本当に豪雨災害などで被害に遭われた方にはきつい映像かもしれません。ただ、いきなり家族を奪われた人には病気看病などでの心の準備が無いままに家族がいなくなってしまうので、残された人はとてつもなく辛いんだろうな、と思いました。
主人公の彼は、家のあった場所の柱、自分と妹の名前が書かれた柱の破片、持って帰れたのかなって気になりました。いつか、忘れるのではなく向き合って自分の時間を進めるとき、そばに寄り添って一緒にいてくれる彼女がいて良かった、と思いました。
そうすけ君とちあきさんは、どちらかに依存とかするのではなく、お互いにお互いの描く線が好き=互いにリスペクトしあっている対等な感じが、とても良いカップル像だと思いました。
わざわざ告白するとかしなくても、既にそばにいるのが当たり前のような、いつの間にか家族になっている雰囲気がとても良い演出の作品でした。