劇場公開日 2022年10月21日

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「水墨画の線とともに自由に、伸びやかに、解き放たれてゆく!そして青年は生まれ変わった」線は、僕を描く ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5水墨画の線とともに自由に、伸びやかに、解き放たれてゆく!そして青年は生まれ変わった

2022年10月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

突然の不幸に、心が凍りついたまま動けなくなってしまっている霜介にとって、水墨画との出会いは
まさに運命的!
声をかけた篠田湖山の才能を見抜く能力もスゴイ!

次第に水墨画に没頭してゆく霜介は
やがて、閉ざされた自分の心の中にあった
抱えきれない思いを作品へ投影し、見事な水墨画へと昇華させてゆけるようになる…
こうして、ようやく前へと踏み出してゆく青年!
清々しい物語だった

もう一つの見どころは、
水墨画の魅力が満載だったこと!
映像のなかにうまく取り入れられていた
一発勝負の迷いのない線と、
墨一色で描いているのに、鮮やかな色彩に見えてくる不思議な画面
筆跡の流れからは、風や水の流れまで感じさせる
本当に、奥が深い…

が、逆に!
ストーリー的には、ちょっと、浅かった
せめて、もうちょっと修行させてから
霜介に新人賞とらせてほしかったなぁ

ぴーちぱい