「なるのではなくて変わっていくいいね!」線は、僕を描く 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
なるのではなくて変わっていくいいね!
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最初に流星のドアップの顔にびっくりしました。清原も顔がドアップになることが多いので、二人の美形に圧倒されました。特にヒロインの清原の整った顔立ちは、やはり宇宙のプレゼントのような気がします。清楚さの塊のような美形です。冒頭で江口が人は何かになるのではなく何かに変わっていくものだというセリフを述べますが、この作品の大きなテーマの一つのような気がしました。それにしても水墨画の美しさを改めて知ることができたので、それもこの映画を見た大きな収穫です。流星の家族に起きた災難については、巧みな演出で最後にならないとわかりません。最後に謎が解けたとき、流星の苦悩も解き放たれるような展開は、実に秀逸です。水害で失った家族に対する贖罪の開放に3年かかりましたが、それを解き放ったとき、彼の水墨画も開花します。命で描くことができるようになりました。そしてこの作品を通して一番感じたのは、人間の出会いはいつも「ちょうど良い」ところで起こってくるということでしょうか。流星と清原、そして師匠や学友たちとの出会いも「ちょうど良い」ときに起こります。いつも必要なときにそれは起きるのです。まさに宇宙の采配なのでしょう。感謝です。
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