「心が澄む」線は、僕を描く 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
心が澄む
青山霜介(横浜流星)の涼しげで澄んだ眼差しのような、とても清々しい作品で、大好きになりました。水墨画の巨匠・篠田湖山(三浦友和)が全く面識もない青年をいきなり弟子に誘うくだり、唐突過ぎるにもかかわらず、違和感なく受け入れられる演出も役者の演技も素晴らしく、場を盛り上げる音楽の力も存分に発揮されていたように思います。たまたま目に留めた椿の水墨画に主人公が涙する冒頭シーンが何度かリフレインされながら、少しずつ真相に迫っていく展開もとても心地よく、小泉監督の円熟味を感じて、感動、感銘を受けました。この作品は、青年の成長譚を主軸に描きつつ、折に触れ命についての思索が寄り添うように語られ、物語に深みを感じさせます。かといって、あまり前面に押し出すこともなく、そのさりげないバランスが絶妙で、ふと大傑作「おくりびと」(08)を思い出しました。水墨画の描写も本当に美しく、何度でも観たくなる作品でした。タイトル「線は、僕を描く」の意味を知り、じわじわと感動しました。そうそう、江口洋介もサイコーでした!
みかずき様
ご無沙汰してます。コメント、ありがとうございます。
今作、私にとってはツボでした。
喪失から再生する物語のせいか、何かをストイックに究めていく姿のせいか、奥深い師弟愛のせいかわかりませんが、とにかくとても感動し、大好きな作品になりました。「ちはやふる」推しの方が多いだろうと思いますが、私は断然今作を推します(笑)。また、よろしくお願いします!
赤ヒゲでした。
こんばんは、赤ヒゲさん
みかずきです
本作、作品全体がクリーンな雰囲気で、人生における出会いの大切さ、
好きなもの見つけたら、迷わず挑んでいくことの大切さを教えてくれる作品でした。
三浦友和、江口洋介が良い味を出していました。
それにしても、水墨画の描画シーンは描き手の想いが注ぎ込まれているようで圧巻でした。
では、また共感作で。
-以上-