「ジョーカーと比べてしまった」仕掛人・藤枝梅安2 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーと比べてしまった
二部作の後編です
梅安と彦次郎の殺し屋として、人としての信頼関係がなんともドキドキさせられます
また、必殺シリーズなので、バディのどちらかが死んだりしないかというヒヤヒヤ感もあり、退屈しません
そして、2人が仕掛人になった理由がわかります
起こってしまった事はしかたないけれど、殺し屋になるかどうかはたまたまなんでしょう
このあたりは
ジョーカーとは違うように思います
殺し屋にならない人生も有り得るんだろうなあと思ってしまう
そして、彼らがどういう思いで生きているのか、どういう思いで殺しやを続けているのかが、なんとなく日本人的に納得してしまいます
ジョーカーという映画は、なぜジョーカーが犯罪者になったかを、言い訳がましいくらい突き詰めていきます
アメリカという国は
サイコパスであっても、人権が優先され、上手く管理すれば犯罪者にならない人生がおくれると考えます
なので、サイコパスであっても、社会生活を送っている国です
なので、ああいう映画になってしまう
日本でも
心理分析の問題はまだまだアバウトだから
法律で裁く場合、たいていゆるくなってしまう
心神喪失とかね
疑わしきは罰せずだから
このあたり、問題があると思うんだけど
という事は置いといて
日本映画とハリウッドの表現を比べてみるのも面白い
寝返った浪人のシーンはいらなかった
あとで、それなりのカラミがあると思ったら、何にもないんだもの
それから、浪人集団にこき使われていた男の子
いちおう役目をもらっていたけど、あれも無くてもいい
大人の事情での出演なんだろうね
佐藤浩市の恐ろしい顔が印象に残りました
久々に存在感がありましたね
菅野美穂は独特の空気感を出していましたが、やはりあの役は無理がある
彦次郎の奥さん
悲惨でしたねえ
なんと、”西の魔女が死んだ”のヒロインの女の子でした
こういう役で再会するのはちょっと・・・でしたが、がんばってるんですね