劇場公開日 2023年4月7日

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「梅安と彦さんの忌まわしき過去」仕掛人・藤枝梅安2 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5梅安と彦さんの忌まわしき過去

2023年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

池波正太郎の生誕100周年を記念した『藤枝梅安・仕掛人シリーズ』の第2弾。自分の地元、駿河の国・藤枝出身の闇のヒーローという藤枝梅安が主人公だから、1作目に続いて楽しみにしていた作品。本作でもしっかりと藤枝出身をアピールするシーンがあり、個人的にもニンマリ!

本作では、梅安の相方・彦太郎の忌まわしき過去を振り返る中での、妻と子供を殺した極悪人・峯山への敵討ちに燃える復讐劇と、梅安自身が過去の過ちから殺めてしまった女の夫・井上からの復讐劇という、両面が並行した形で、展開されていく。

前作のラストで、彦太郎が見つけた妻と子の仇の井坂。後をつけてその井坂の正体を探るのだが、本当の仇は、井坂の弟・峯山であることを知る。そんな中で、梅安は、京都の元締めから悪事を繰り返す峯山の仕掛の依頼を受けることになる。そして彦太郎と協力して、仇の峯山と対峙していく。

一方で、逆に梅安を妻の仇と復讐心に燃える井上は、梅安同様、京都で仕掛けを生業としてる浪人。梅安が京都にいることを知った井上もまた、梅安を追って、妻の仇として命を狙ってくる。それぞれが復讐する側とされる側として、憎悪の連鎖となって、息詰まる攻防が展開されていくのだが、そこは『仕掛人』、見応えある仕掛けが繰り広げられていく。

出演者は、1作目から引き続き、藤枝梅安を豊川悦治、相方・彦太郎を片岡愛之助、梅安を愛おしく思う女中・おもんに菅野美穂が出演。そして、敵役となる峯山と井坂の2役を椎名桔平が演じ、梅安を仇と思う浪人には佐藤浩市が飯伏銀な演技を見せていた。そして、1作目でも登場していた、梅安のお手伝い・おせき役の高畑淳子の演技は、シリアスなドラマ中に、一服の柔らかさが伝わる、アクセントにもなっていたと思う。

そして、前作の椎名桔平に続いて、エンドロールの中に出演してなかったはずの大物俳優の名前があり、「あれ?」と思ったのだが、エンドロール後に、『藤枝梅安3』へ続くシーンがあるので、席は立たないように。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2023年4月10日

ノブさん^_^ そうなんですね。てっきり梅安3と期待してしまいました。

bunmei21
ノブさんのコメント
2023年4月10日

エンドロール後の映像は来年松本幸四郎主演で映画が公開される鬼平犯科帳の前振りかと。客人の名前も長谷川様でしたし。でも藤枝梅安3も是非実現してほしいですよね。

ノブ