サヴェージ・ウーマン 美しき制裁のレビュー・感想・評価
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気まずいシーンあり。あとグロ注意。
偏見を逆手に取った話。
前半は偏見による冷たい扱い。みんな失礼。
後半というか最後の方は偏見を利用して攻勢に出た。
福祉課の人は子供のことを第一に思うと母親が悪い人、敵かもしれないと想定するから仕方のない面もある。でも、信頼がないと話さないと思うからもっとフラットに接すればいいのにと思った。あとの人はただ失礼。舐めてる。
スーパーで絡んでくるオヤジがうざい。子供がお菓子食べちゃったなら、そりゃ払いなさいよなんだけど。主人公をターゲットにしてる。
結構きつくて怖い描写も端折らず映すので怖くて薄目で見たところもあった。
追い詰められて吹っ切れたら、なんでもできる人がいるけど、自分は無理そうだと思った。
死体の解体は無理だし、復讐で殺すのも怖い。
もしも食料に困っても虫は食べられないし、ゾンビが来たら諦める。
怒りがピークに達して復讐の鬼になったら理性とかなくなるのかな。とか考えた。
あと、子供とか護るものがあると違うかも。
本当は警察が信頼できて、福祉の人も頼れると思えたらよかった。
見た目じゃわからない
Sarah Bolgerが気弱そうな女を演じているが、気弱そう──というのは男の希望的観測である。
若い頃、外観の印象で女に近づいたことがあった。そういう観点で近づくと当然いい結果にならない。あどけない童顔であろうと優しそうな風貌であろうと理知な顔立ちであろうと、毒づかれてびびるのがおちだった。ひるがえって大人は外観が女の内的気質を表していないことを知っている。それはあたりまえのことだが男は外観から入っていく生き物ゆえ実際にしっぺ返しを食らうまで解らないのである。
逆に言えばすでにいい大人であなたに近づいてくる者がいるとしたらロクでもない奴とみていい。かれはあなたを言いくるめることができそうだ──と見なしたプレデターに他ならない。
そういう描写が冒頭にあった。
子連れのサラ(Sarah Bolger)がグロサリストアにいるときおっさんが親切風ふかしながら話しかけてくる。ああこういうのいるよな──と思わせるシーンだったが、Sarah Bolgerはじっさいなんとなく守ってやりたくなる風貌をしている。
マーガレット・クアリーの出ているメイドの手帖というネットフリックスドラマがあった。シングルマザーがDVと世間の荒波を乗り越えまくる話。きれいな面相と気の毒な境遇ゆえに、男がマーガレット・クアリーを守ってやりたくなるのは必然だった。
が、女にしてみりゃ「だれがおまえに守ってくれとたのんだ?」とか「同情するなら金よこせ」という話である。
この映画の原題はA Good Woman Is Hard to Findで、翻訳機にかけたら「いい女はなかなか見つからない」と出た。
つまり男はマーガレット・クアリーやSarah Bolgerのような外観の女が子連れでがんばっている姿を見ると下心込みの庇護本能で近づきたくなってしまうのだが、女からすりゃ「寄ってくんな」という気分なわけである。それが原題の「いい女はなかなか見つからない」につながる。要はしっぺがえしを食らった男の嘆きがタイトルになっているのだった。
imdb6.3、RottenTomatoes92%と67%。
社会の下層で戦うシングルマザーが、男社会にリベンジするストーリーになっていてプロミシング・ヤング・ウーマンのようなユーモアもあった。
ディルドーの電池がなくて子供のおもちゃから電池をもってくるシーンがあったが子育てと性を表徴描写したいいスクリプトだと思う。
シングルマザーのサラを窮地へ落とすのは男尊女卑な社会や治安のわるい居住地で、その様子がケンローチ的であるという評がいくつかあった。ケンローチみたいに社会派なところとアイスピットオンユアグレイブ風のリベンジエンタメがあわさっていて、黒幕の拠点へ潜入するとき濃く化粧するSarah Bolgerもすてきで、個人的に気に入った映画になった。
起のグロサリストアのおっさんは結にもなっていて、くずどもをやっつけて強くなったサラがユーモアをしめくくった。
胸張っていきましょう
主役キャラの新味。
意外と好きかも…
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