劇場公開日 2022年10月21日

  • 予告編を見る

「ネタは面白そうだったのに、あまりピンとこない作品」ぼくらのよあけ Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ネタは面白そうだったのに、あまりピンとこない作品

2022年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

団地シリーズ?2作目です。アフタヌーン掲載の漫画原作らしく、子供向けという訳ではないのかも?ですが、主役は小学4年生前後の子供達なので、ソレ位の子を持つ親がターゲットなのでしょうか、実際誰に観て欲しいかは良く解らない作品です。
主役の悠真が売出し中の女優で他はプロの中の人達。特に花澤サンは最近かなり忙しそうw 今回は丸太は避けられましたが出来は難しい所、とは言え周囲のおかげで埋もれて気になりませんでした。

本作品はワリと面白そうな内容でしたが、一般的にドーでも良い部分に引っかかり、あまりスンナリと楽しめませんでした。手放しで面白い作品であればそういう些細な事は凌駕し、かき消されるモンですがソコまでの出来ではなかった訳です。

まずキャラデザ。鼻が赤みを帯びてて、まるで花粉症や鼻炎でも患ったかの様で気になります。『ゴッド・オブ・ハイスクール』という韓国人原作のクランチロール制作アニメを思い出しました。
また、小学4年生の親にしては若すぎな両親。花香の父親は相応に見えましたが、まァ豊齢線の1本でも足せば良かったのでは?と。
また水を分子レベルで操る等のご都合が幾つか散見された事。創作上仕方なかった部分もあるでしょうが、あまり宜しくありません。

最大の疑問は、サッコンの作品に頻繁に登場するAIの演出・脚色手法です。
個人的な固定観念ですが、人工知能やAIの類は内蔵メモリであれクラウドであれ、格納された膨大な量のデータベースを逐一参照して言動すると思っており、人間の様に「えーと‥‥」「あの、、、実は、その‥‥」的な言葉に詰まったり考え込んで間をとったり等しないと思います。
つまり、人間と同列でロボキャラ構築するため、どうしても違和感があります。それなのにロボデザインは重力無視で宙に浮かび、両手がファンネル宜しくワイヤレスで動くという‥‥
黎明号とやらはその極地で、わざわざドスの効いた声質にする必要はないのでは?と。

他には、嘘を付かないのはその通りですが、キュウべぇの様に『訊かれなかったから答えなかった』的な事はあっても、意図的についた嘘を後に一方的に自白するだろか?と思いました。種明かしするならソコにもロボ的な脚色が欲しいかなと。

個人的にはSIRIみたいな風で良かったと思います。犬は犬、猫は猫であって人間風味は変という訳で、ロボはロボというのが(チョッと発想が固いかも知れませんが)自分のイメージです。
『アイの歌声を聴かせて』の様に最初から如何にバレない様にするか、という場合は別ですが。
最後に、黎明号の発想は『長門有希』かな?と思ってしまいました。

決して面白くないとは言いませんが、タイトルの意図も含め、モヤモヤする鑑賞後となりました。

Geso_de_Nyoro