「【「真夏の方程式」SFジュブナイルアニメバージョン。2049年の夏、少年達が住んでいる団地で起きたことを、奇想天外な発想で描いた作品。】」ぼくらのよあけ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【「真夏の方程式」SFジュブナイルアニメバージョン。2049年の夏、少年達が住んでいる団地で起きたことを、奇想天外な発想で描いた作品。】
ー 少年少女のジュブナイル作品かな、と思っていたら天体物理学を基にした、奇想天外な本格SFであった。ー
■2049年、夏。
東京の団地で暮らす小学4年の沢渡悠真は、遠い宇宙から1万Ⅱ000年前にやって来て、団地に留まっていた宇宙船「2月の黎明号」と出会う。
彼を故郷に帰すために、悠真と友人達、そして真実を知る彼らの親も協力して、冒険が始まる。
◆感想
・という訳で、急遽鑑賞スタンスを難易度の高いSF映画鑑賞モードに変更する。
・登場する、少年少女の友人達との関係性の機微や、ナナコという人口知能搭載型家庭用オートポットを始めとする、SFガジェットの使い方なども、面白い。
・今作の舞台は、団地であり懐かしさと近未来が融合した魅力的な未来像が、鮮やかに描かれている。
■一つ、懸念を言えば原作を読んでいないと、天体物理学理論展開(どこまで、本当の事なのかは分からない。)までされているので、フライヤーからイメージされる、分かり易いジュブナイル映画ではない点だろうか。
実際に、劇場に来ていたお客さんの中には偶々かもしれないが、小中学生達はおらず、愛知県でも有数の進学校の理系男子生徒達が、多数見に来ていた。
<但し、小中学生達が今作を観て、天体物理学に興味を持ってくれたら、良いかなと思った作品である。>
コメントする