「キレすぎです」ぼくらのよあけ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
キレすぎです
またまた、TOHOシネマズさんの試写会に招待していただきました!なんとこれで、3週連続試写会ですよ。本当にありがとうございます...!
しかしながら、本作は期待する要素が無い。予告は面白くなさそうだし、苦手な絵だし。試写会に招待してもらえなかったら、おそらく見ていないと思う。そのくらい楽しみにしていなかった作品だったんだけど...これは酷い。TOHOシネマズさん、こんなことを言って本当にごめんなさい。。。
一部、賞賛に値するところあり。
杉咲花の声優力にはやはり驚かされる。意外にもアニメーション自体は見やすく、120分とか絶対長すぎるだろ!と思っていたけれど、あっという間とまでは言えないものの、そこまで退屈しなかった。あと、三浦大知の主題歌がめちゃくちゃカッコイイ。
誰の目も気にせず、率直に言うと、かなり面白くない。衝撃を受けるくらい面白くない。個人的には今年ワースト5に入る。そのくらい酷い作品。
この映画の何がそんなにダメかと言うと、誰一人として共感できる人物が居ないということ。人間ドラマとして、映画として、致命的である。主人公はキレたり拗ねたりで超絶わがままだし、友達の人物設定は無いにも等しい。AIロボットもあまりに無機質で、可愛いと思えない。昨年公開の「アイの歌声を聞かせて」がどれほどそこにこだわっていたのかが、今になってわかった。
開始1分で分かったよ。あ、これダメだと。
面白くない映画の典型的な始まり方で、全く引き込まれない。最初から置いてけぼり。スタッフの名前がスタートからポンポンでる作品って、つまらないよね笑 ありがちな演出で飽き飽き。久々にこんなに席を立ちたくなったよ。もどかしくてしかたなかったね。
これに関しては個人的な好き嫌いの問題なのかもしれないけど、宇宙、そしてロボットの組み合わせが妙にハマっておらず、2つの魅力が全然伝わらない。どうも好きになれない。これだけは描きたい!そして訴えたい!という制作陣の気持ちも微塵に感じられず、ラストもなんだか呆気なし。
音楽もダサいし、セリフもクサイ。何をどう楽しめばいいか、個人的には全く分からなかった。早く、早く終わってくれとしか...。比較対象は絶対に間違っているんだけど、つい最近公開された「バッドガイズ」がめちゃくちゃ恋しくなった。ワクワクも、ドキドキも、しくしくもない映画ってなんなんでしょうか。
まだ公開されていない映画に、こんなにもボロくそ書くのはちょっと気が引けますが、試写会だからといってひいきするのも間違っているかなと思い、正直に書かせて頂きました。単純に苦手なタイプの映画だっただけなのかもしれないですけど、色々と粗が浮き出ていてそれについて書かざるを得ませんでした。でも、星とか宇宙好きな方にはハマるかも。公開は10月21日です。