「胸糞わるいのにお洒落な怪作」X エックス ミニ映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
胸糞わるいのにお洒落な怪作
A24らしいチャレンジングな映画。
普段ホラーをあまり観ないが、そのジャンルには一口では括れない斬新な企画と脚本だろう。その分純粋なホラーを求めている人にはやや拍子抜けしてしまう内容かもしれない。
さすがはA24、カメラワークやカット割に細部までこだわりを感じられスタイリッシュな映像に仕上がっているが、その中に「性」や「老い」という社会問題にも繋がるテーマをしっかりと忍ばせている。(ただしかなり生々しいのでエログロが苦手な人は要注意)
70年代の映像の質感や音楽もクールで、特にオープニングの小屋の中から出ていくことでスタンダードサイズからワイドに広がるように見せるカットは秀逸。
試写会の上映前に会場BGMでヘビロテしていて耳から離れなくなったが…予告編でも流れているテーマソング、というかスリルを煽る効果音のような曲もクセになる。
全く気づかなかったが老婆を誰が演じているかも注目どころ。
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