「徐々に沸点へと近づいていく狂気」ボイリング・ポイント 沸騰 NO NAMEさんの映画レビュー(感想・評価)
徐々に沸点へと近づいていく狂気
全編ワンカット、そしてグルメ映画、おまけにロッテントマトでFRESH99%。これは面白くないはずがない、と思い鑑賞。90分間、ずっと見とれてしまった。見る前は「ザ・メニュー」のようなグルメスリラーかと思っていたが、どちらかというと、レストランというシチュエーションを通したヒューマンドラマになっていた。
クリスマスイブの夜、超忙しい中でレストランの中で巻き起こるトラブル。レストランの従業員も既に限界、【沸騰】しそうになっている。そんな中で、またトラブルが、またまたトラブルが…
そのトラブルの中で従業員、ゲストたちの裏が浮き彫りになっていく。このヒューマンドラマがかなり骨太で面白く、心を打つ。この面白さはほかの映画では出せない、このシチュエーションならではのものだと思う。
人々の限界、【沸騰】する瞬間をワンカットで魅力的にみせる最高のグルメ映画だった。
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