セイント・フランシスのレビュー・感想・評価
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フランシスの最後のセリフえぐい
最後フランシスが主人公のことを親と認めるシーンずるすぎる
・34歳主人公の成長譚「自分は親に相応しい人間か」この悩みがどこかある中受けたベビーシッターの仕事、さらに同時期に’’彼氏ではない男’’との間にできてしまった子供の中絶も重なり明確にこの悩みと向き合うことになる
・ラストシーンのフランシスのセリフ「生理が来たら伝えるよ」普通親にしか伝えることのない生理をベビーシッターの主人公にも伝えると宣言することで親として認めたことを伝えるシーン俺の好きな言い回し過ぎて感動
・物語全体を通して中絶、宗教、性別etc.いろんな社会問題に触れるけどそれ自体を描こうとしてない感じがした、多様性は当事者じゃなく相手に必要なんだな、とマイノリティである当事者じゃなくマジョリティである我々にこそ多様性が求められるのか改めて聞くと当たり前だけど個人的には一つ視野が広がった
序盤は主人公の幼稚さに思うところもありつつ
中絶のシーンいままでにないグロさがあった
ハリーポッターのネタバレやめてください
監督と脚本、主人公の俳優付き合ってるんだ
女性のこうあるべきをやらない。キャラじゃない。よくいる女性像でもな...
女性のこうあるべきをやらない。キャラじゃない。よくいる女性像でもなく、わざと外した強い女でも変人でもない。ひとりの人。
生理や妊娠・中絶はまさに女性ならではで女性なら誰でも無関係ではいられない問題。それを扱ってる作品だけど、キャラクターの内面は今までのステレオタイプなものではなかった。
現実にいる女性を扱ってる。
今まで物語のキャラクターに採用されなかった性格で本当の人間らしさがあった。
主人公と厳密には付き合ってないけど彼氏のような彼も今までの男性とは違くて新しい。
どんなに思いやりがあっても、自分が体験してないことや違う性のことはわからない。
だから、ブリジットは彼と話さないと、と思った。いや話さなくてもいいんだけど。
こういう映画見ると他の作品のキャラクターの性格が量産型に感じる。
生理が全編に関わって出てくる。女性にとって日常で当然すぎる生理がいままであまりメインになることはなかったと思う。人にも言わないことだし、こんなに赤裸々に映画に出てくるのかと驚いた。
血が出続けてるけどベビーシッターの仕事はしないとだし普通に過ごしてて周りからはわからない。これが女性の日常。
ブリジットが生理の処理、不正出血の処理に悪戦苦闘しててリアルだった。見えないところで誰に相談するでもなくみんなやってること。
懺悔室のシーンを見て、
全知全能の神より(またはその代理の神父より)、
素直な子供相手の方が大人も素直になって話せることもあると思った。(彼女が信心深くないからってのもあるかも…。)
ただ疑問に思ったことを聞く子供の質問につられて、真摯に答えようと自分の中の気持ちを見つける。
夏の二ヶ月の話で、フランシスのその後の成長をもっと見ていたかった。
映画の情報みたら、脚本は主演の彼女が手がけてた。
すごいなぁ。だからリアリティのある女性だったのか。
月に行くより「ブラッドハウンド」を飼い慣らせ。それが人類の課題
この映画はコメディーなのか?
兎に角、避妊具を使うべきなのだ。
授乳をする場面を見て思った事。
え!こんな事あるの!また、「自分のウマシカさ加減」はこの主人公にも言える。こんな所で個人情報を暴露するな!!! 言い訳なんかいらない。「うるせぇ!ク◯ババ◯」で良いでしょ。
ネタバレあり
「私達ずっと友達よ。だから、キッと教える」その言葉を聞いて
主人公は一回り大きくなった♥
女性目線で現代の問題を扱った傑作だと感じる。
勿論、カトリック的側面はある。しかし、それを全く無視する訳には行かないし、難しい問題だと感じる。
フランシスを聖人としたのはブリジット
聖人(せいじん、しょうにんって読んだら仏教用語)はカトリック教会が与える称号のようなもの(と理解している)なので、誰かがつけた称号です。自称はできないと思われます。なので、ここではたぶんブリジットが救われたためにブリジットがイマジナリー聖人に設定したんだろうなと解釈します。
カップル二人目の子を産んだマヤ(出産自体は初めてかな?)は、カトリックで、ゲイで、多分ちゃんと仕事もできる女性なんだけど、重めの産後うつ状態。祈っても意味ねえわと思ってしまう無宗教無信心な私。
主人公ブリジットは大学中退34歳独身女性。定職についてなくて、それがコンプレックス。
20代の気持ちを語りたがるセフレ(ブリジットの認識では)との間に予期せぬ妊娠をして中絶する。
中絶薬が認可されていない日本では、体への負担が大きい、そうは(漢字がわからん・物理的に掻き出す)手術が主流なんだけど(日本は女の体を大事にする気がない国なので…)、体に負担が少ないとされる中絶薬使用でも、出血が止まらないなどの負担があるんだ…ということに驚いた。
あと、経血ってそんなにきれいな赤色かな?って思った。わたしは、濃い茶色の粘液が下着についていたけど、赤くないし血じゃないんだと思ってほっといたら、洗濯した母にあれは血だ、生理が来たんだと教えられ初潮に気付いた人で、その後もそんなにあざやかな赤色ではなく、目にするときにはすでに赤黒?赤茶?みたいな色なので、起きて出血に気づいた場合のシーツや服の色はもっと茶色くない?とか思いました。
いけ好かないギター教師に発情して、ことに及ぶもコンドーム着用を嫌がられ、結局着けてはくれたが盛り上がらず、ブリジットが濡れないのが悪いみたいに言われ(たぶんコンドームで萎える系EDでしょう…)、その時も出血。
時間の経過がよくわからなかったけど、夏の間なんだから6月~8月くらいの話よね?9月入ってた?
その間殆ど中絶後の不正出血があるんだから、ほんとはさっさと病院いく案件なのに、それに気づかないふりをしているように見えた。
アメリカでも授乳を外でするなとか、くだらんことを言うひとがいるんだね。どんくらいいるか知らんけど。あの時の反論がかっこよかった。ブリジットもマヤもフランシスもかっこよかった。
いい映画でした。
2023年に日本でも経口中絶薬が認可されたけど、中絶手術と同程度の値段で、いまだに配偶者の承諾がいるのは変わってない。のにバイアグラは保険適応。やってらんねー。
日本的に言うと「孤独死まっしぐら」の34歳女子の一夏
えー???
そこでレッスン料、取るとかあり得んだろ?クズか?お前は!
などとなどと。ちょっとマジで呆れたw
妊娠と育児がテーマ。主役は34歳の、いわゆるフリーター。ブリジットの雇い主てあるレズビアンカップルの6歳の女の子の名前をタイトルにしながら、女性特有の悩みや社会的立場、母性なんかをネタにしてエピソードを組み立てます。
で、コレが男から見ると、かなり生々しかったりします。ブリジットが肉食系で、ゲゲゲ!になります。
ぶっちゃけ、女性の立たされている立場の問題を、これでもかと詰め込んだ感はありますが、不思議と「ぶっ込み過ぎ」に見えないのは、フランシスで中和されてるからだと思うんですが、この子の哲学的にも感じられるセリフが、ホアキン・フェニックスの「カモン カモン」を想起させます。
「カモン カモン」に社会性をエスプリしたよ!なんですが。
やっぱり、フランシスにほんわかと誤魔化されてしまいますw
まぁ、子供を出しにされると参っちゃいますわ。って事で。
大学を1年で週大して、いまはレストランのウェイトレスとして働くブリ...
大学を1年で週大して、いまはレストランのウェイトレスとして働くブリジット(ケリー・オサリヴァン)。
あるホームパーティで「34歳で仕事も上手くいかず困っているんだ・・・」とアッパーミドルクラスの男性の愚痴を聞かされる羽目に。
「きみは、まだ20代だから、ぼくみたいな心配なんてしていないと思うけど」という男に、「わたしはもう34歳。レストランのウェイトレス」と切り出すと、男はそそくさと退散した。
代わってブリジットのもとへやってきたのは8歳年下のジェイス(マックス・リプヒツ)。
「ぼくもウェイターだ」という彼と意気投合したブリジットは、その夜、彼と深い関係になるが、翌朝ふたりの顔には血の跡が。
ことの最中にブリジットの生理が始まっていたのだった・・・
といったところからはじまる物語で、その後、ブリジットは夏の間の2か月だけ、6歳の少女フランシス(ラモナ・エディス=ウィリアムズ)のナニー(子守り)を引き受けることになるのだが、フランシスはレズビアンカップルの娘、さらにはブリジットが妊娠していることが発覚し・・・と物語は展開します。
波乱万丈なオーバーサーティの女性の物語といえばいいのかしらん、とにかく、リアルな感じが前面に醸し出された物語で、定職もなく、まだ恋人ともいえないジョイスとの間に出来た子どもは迷うことなく堕胎します。
この即物的ともいえる決断は映画前半にあり、フランシスには迷いはない。
たしかに、あとすこしで高齢出産といわれる領域に突入するのだが、いまの状況で出産して子育てすることなど考える範疇にない。
この決断の背景は映画が進むうちに徐々にわかってくるのですが、日本のみならず米国においても女性間での分断はすさまじく、その差別意識はものすごい。
フランシスが属しているグループは、職なし・金なし・恋人なし・子どもなしグループで、米国でも負け犬的扱い。
かつての単科大学の同級生(単にいっしょの大学に通っていただけなのだが)、負け犬はかしずくのが当然と言わんばかりの扱いを受ける。
自分の階層グループを自覚しているブリジットは、女王気取りの彼女の命令を唯々諾々と受け入れる(が、自尊心は失っていない)。
また、フランシスの両親(マミーとママ)も世間からは白眼視されることもしばしば。
キャリアウーマンのマミーは、キャリアを守らなければならないために、家庭をおろそかにしてしまうし、ひとり子育て(新たに子供を出産した!)ママは育児鬱になってしまう。
オープンスペースで母乳を与えようとしたママは、ほかの母親から大いに非難される。
うーむ、女性が生きづらい世の中なのだ、ほんと。
女性の敵は、女性。
「じぶんと異なる属性の他人は非難してもかまわない、いや非難すべきだ」的なことになっている。
ならば、男性が女性の味方になってくれるかといえば、そういうことはなく、比較的女性の立場を理解してくれるジェイスは経済的には未熟だし、男性としてのセクシャリティも薄い。
冒頭のアッパーミドルクラス男性は、女性は若いにこしたことはないとと思っているし、もっといえば、やれればいいぐらいな感じ。
後半登場する、ブリジットがちょっと心動かされる中年ギター講師も、肝心のところでは心もとない(彼が女性を理解しているかどうかはあまり描かれていないが、冒頭の男性とそう変わらないようにみえる)。
どっちを向いてもブリジットは救ってくれるような大人はいないのだけれど、唯一、「子どものころ、泣き叫ぶあなたの足をもって、振り回して壁にぶつけてやりたかったわ」という母親は、ブリジットが考える「いい大人」のようだ。
ブリジットと仲良くなるフランシスも、まだ6歳であるから、大人の女性(男性もか)のバイアスに毒されていない。
生きづらい世の中だけれど、自尊心だけは失わない。
そう思いながら生きていくブリジットの姿が痛々しくも、生々しく、すこしばかりの希望も感じさせられる映画でした。
脚本は、ブリジット役のケリー・オサリヴァンによるもので、自身の経験が投影されているとのこと。
堕胎後、頻繁に下腹部から出血するブリジットの姿に生きることの生々しさがあらわされていますね。
フランシスには癒されましたが
フランシスには癒されましたが、主人公のブリジットには共感できませんでした。
映画で出てくる海外の女性の生き方に、いつも共感できないことが多いのは、本人が努力を怠る一方で、高望みしたり、自分を偽ったりするからなのかなあ?
聖人フランシスと聖人ブリジット
ある種のバディムービーだな
ブリジットはフランシスに救われていくけれど、同時にブリジットはフランシスとその家族を救っていく
家族崩壊の危機はブリジットの一言、ブリジットの母親から授けられた神の啓示ともいうべき一言で救われた
一時解散となるけれど、彼女達の仲はその時が来てもきっと変わらないだろう
そこには揺るぎない信頼があるからだ
ブリジットも34年間で最高の夏を過ごすことで自分の道が見えたんじゃないだろうか
ほぼあらすじなのは、好きを説明したい「一心」の裏返し。。。
34歳、「何者でもない」自分に引っ掛かりがあるものの、日々をやり過ごすブリジット。
けして「自己肯定感」が低いわけではありませんが、時に他者からの目線や扱いが「否定」と感じてしまうことは否めません。
そんなブリジットが「ナニー(Nanny)」として雇われた家族との出会いと、自身にまつわる大きな出来事が彼女に「大切なもの」を気づかせ、そして得難い経験となる物語です。
何と言っても6歳の少女フランシスを演じるラモナ・エディス=ウィリアムズが素晴らしく、抜群に愛らしいです。
「ナニー初経験」のブリジットは当初、利発で絶妙に子憎たらしいことをするフランシスに巧く距離を縮められず、また自分のことで仕事に集中力を欠いて失敗をしたりします。
でも、実は子供から信頼される「隠れた才能」でもつブリジットは徐々にフランシス、そして親であるマヤ、アニーらとも本音で付き合える仲になっていくのです。
と、今回の映画評、ほぼ「あらすじ」になってしまって大変申し訳ありません。
正直、後半は落涙しそうになりながら観続けました。まぁ、おじさんの涙腺は少々バカになっていることもあり、単純に「評価に影響」するわけでもありませんが、少なくとも「今後もたまに観たくなるであろう1本」確定のこの作品となりそうです。
そもそもかく言う私が、自身を「何者でもない」と自認していることもあり、「優しさに浸りたいとき」にまた観たいですね。
痛々しくもあり勇気ももらえる
子どもがとても可愛いく、周りをよく見て容赦なく本当のことを言ってしまうのがとても楽しくて、それだけでも見る価値ある!
冒頭のシーン、パーティのナンパシーンのところから、あるあるな感じで、痛々しい。
付き合ってしまった漢がまあ良いやつでそこが救われるところ、
ベビーシッターの雇い主であるカップルも、今時の、多様性の中で既成概念に囚われてなんだかわからなくなり拗れたりするんだけど、つねに、自己点検、必要。当事者サイドも、
そして外野、いわゆる世間様も。きちんと関わろうとすれば理解も、理解に近づくこともできる。
かっこいいシーン!!
世間様のつもりの親御さんだって、自分の子どもに見られてるわけなのだ。多様性を理解できない不自由と理不尽の再生産となるか、子ども世代には違う世界違う風景見せることができるか。
ギター教室の件なんかも笑えるし、笑えて泣けてみんなバカねでも幸せになりたいね、、という気持ちになる。男子も見るべきだと思うけど、女子は泣いたり笑ったり子でスッキリしたい時、ちょっとしたリセットが欲しい時、見たら良い作品。多様性、寛容であること、子どもの眼差し。
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