「妙にいろいろなものを突っ込んだ結果、難易度が高くなりすぎ…。」セイント・フランシス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
妙にいろいろなものを突っ込んだ結果、難易度が高くなりすぎ…。
今年251本目(合計527本目/今月(2022年8月度)27本目)。
30代女性と6歳の少女のひと夏を描くヒューマンドラマ。主人公を誰にとるかは難しいですが、ブリジットさんととるのが妥当でしょうね。
ブリジットさんは良い人で、たまたまうまく回らないがためになかなか良いことに恵まれない、「それだけ」なのだけど、さらにこの映画には「血」というものが多く登場します。「女性に特有の現象」です(一応ネタバレ回避)。この「血」の描写も結構出ますので(グロ映画ではない)、それにも何らかの意味があるのかな…というところです。
一方、この映画がそれらを超えてさらにわかりにくいのは、突然男女同権思想の話や黒人差別の話(出てくるのは看板だけ)、さらに「持続可能な社会」がどうだのという話まで出るかと思えば、今度は教会のシーンだったりと、映画のストーリーやここの紹介に反して出るものは結構多いです。
こういった事情もあって、主人公のブリジットさんはそんなに「悪物」でもないのに、ストーリーがあっちこっち飛ぶために、「結局、彼女誰だっけ?」となりかねない(余計なストーリーが多くてブリジットさんさえ忘れそうになる)点など、「妙に関係のないシーンが多くて混乱させる」パターンです。正直「オムニパス方式」だとか「2話連続放送」でもやってるのか??とすら思ったくらいです。
なお、「ナニー」という語(ここの特集にも出てきます)は立派な「とある職業」です。このことを知らないと映画でハマリが生じますが、これを書くとネタバレになります(ただ、一般的な日本の教育を受けていれば、「ナニーをやらない?」と呼ばれていった先で何をやっているかで「ナニー」がどういう職業かはある程度推測はできる)。
採点に関しては下記を考慮しました。
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(減点0.3) ブリジットさんは良い人で彼女こそ描かれるべきなのですが、他にLGBTがどうだの地球温暖化がどうだの持続可能がどうだのといった(多分、どこかから横やりが入って)話を入れまくった結果、あっちこっち話が飛んでわかりにくい点は確かに存在します。中には「どう考えても無理やりのセリフでしょ」みたいな「一応入れましたからね」みたいなセリフすら存在します。
ただ、他の方も書かれているように、ブリジットさんがそういう活動をしているシーンがいっさい存在しない以上、LGBTだの地球温暖化だの何だのというシーンは、横やりが入って無理に入れた結果理解が困難になっているのだろう(換言すれば、それで映画の製作費の一部を、それらを主張する方から寄付していただいているのだろう)と考えることができる現状では、減点幅としてはこの程度です。
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