「好きを突き詰めた人だけが見る景色。」さかなのこ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
好きを突き詰めた人だけが見る景色。
冒頭のメッセージはインパクト大。言うまでもなく挑戦的なキャスティングです。さかなクンの半生を描くのに演じるのが女性ののんという違和感。どうなることかと思ったけどそんなものを吹き飛ばすパワーがあった。もはやスクリーンののんは男の子だったし、間違いなくミー坊だった。
全てを説明しない潔さとゆるふわ沖田ワールドのバランスがなんとも心地良い。終始かわいいが溢れていた。ひとつのことを好きでい続けるというのは孤独だし時には誰かを傷付けてしまうこともある。それでも貫き通すことは究極の美学の気もする。さかなクンはまさにその最たる存在だと思う。劇中では変態な役柄で残念な退場になってしまったけど、魚だけでなく海洋問題にも精通する偉大な海の博士です。
映画はあくまでもミー坊の物語だけど、もうちょっとさかなクンが有名になってゆくエピソードとか入れても良かったかも。
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