「ドキュメンタリーではなくファンタジー」さかなのこ しーくさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーではなくファンタジー
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原作は読んでいないので、大人になってからの活躍しか知りません
少年時代は彼をそのまま小さくしたような個性が強いエピソードと
それを全て受け止めてくれるお母さん中心に、登場人物全員がどことなく優しく描かれています
この描写からも、少なくとも本人はそう捉えているんだろうなという事が伝わり
彼の持つ素直な人柄が登場人物の描き方に出ているような気がしてほっこりしました
冒頭のお母さんの個性を大事にしようという覚悟は、同じ親として心に響くものがありました
大人になってからのお話は事実と異なる部分が多い割に
ファンタジーとしてみてもイマイチなので私個人としてはいらなかったなと思いました
事実については、彼の目標であった「お魚博士」になったエビデンスともいえる
テレビチャンピオンで活躍した事、大学の客員教授になった事が描かれておらず
純粋な性格のお魚が好きなお兄さんで終わっている事に違和感がすごいあります
架空の人物の架空のお話だと割り切って見る分には、(着地点もある種現実味があり)心温まる良い話だと思いますが
子供のころからずっと魚が好きで、それが成果として表れてお魚博士として大成した彼の映画としてはどうなんだろうと思ってしまいました
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