「さかなクンを通して令和の価値観を描く」さかなのこ トニーさんの映画レビュー(感想・評価)
さかなクンを通して令和の価値観を描く
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最初の何分かは上手くハマらなくて眠くなりかけたけど、磯村勇斗演じる不良が出てきてから格段に面白く見応えのある作品になった。
途中から、笑えるシーンが多くなりつつ、終盤にかけては他の同世代を生きる悩める朋輩たちが悩みながらも進んでいく様が描かれる。
そんな中、白眉は「男でも女でも関係ない」を地で行く、のん。もう、本物のさかなクンにしか見えない存在感を放ち続ける。
今回、男と女という問題の他に、勉強ができるできない、普通とは何か、家族が同居するかしないか、夢を追うのか妥協するのか、気持ちに正直になるか否か、、といったテーマに対し、さかなクンという純真で天真爛漫だけど芯の強いキャラを通して、「とんな価値観も受け入れるダイバーシティ」を見事に描いたと感じた。
最後のテレビ出演からの子供と走るシーンは号泣一歩手前、人はこんなに一途で強い思いに接した時に泣いてしまう。
掘り出し物でした。
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