「大ダコ🐙を裸で抱えたらキスマークだらけになって、おへそ食いちぎられてしまいますから、よゐこは真似しないでね❗」さかなのこ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
大ダコ🐙を裸で抱えたらキスマークだらけになって、おへそ食いちぎられてしまいますから、よゐこは真似しないでね❗
約30年前にテレビ東京のTVチャンピオン全国魚通選手権を毎週観ていた。魚を釣ることも食べることも好きなもので、TVチャンピオンシリーズのなかでもとくに印象に残っている。その理由はなんと言っても、高校生の宮澤正之(さかなクン)から受けた衝撃である。楽しく観ていた全国魚通選手権。オレだってあのくらいといった気持ちを見事に粉々にしてくれた。魚売り場には出回らない、釣りでもめったに釣れない超レアな地味な白身魚ばかりの椀ものを次々と言い当てたのは信じられなかった。17歳の高校生が呑兵衛の食通だってわからないような魚種の匂いや味を知り尽くしているのだから。イナズマ級の衝撃だった。半端ない敗北感。その後、さかなクンのことはしばらく忘れていた。テレビにハコフグの派手な帽子に白衣姿で現れたときにはあのわざとらしいキャラのせいもあって、ウザいとさえ思ってしまった。高校生の宮澤正之はヘンてこりんではあったものの、礼儀正しく謙虚だった。タレントとしてのさかなクンはあまり感心しなかった。
東京水産大学と東京商船大学が合併した東京海洋大学の准教授になった時も大学のイメージ戦略に使われているだけだと思っていた。しかし、あのクニマス事件のときには、やっぱりさかなクンは本物だったと痛感した。子供のころからお勉強ができた人が学者になっても、独創性に優れた業績を残すことはむしろ稀であることの証のように思ったからだ。
さかなクンの自叙伝をアレンジして、のんを主演にしたこの映画。あまり頭の血の巡りが良くない主人公として描かれているが、本物のさかなクンはかなりクセ者でキレ者である。そして、才能を限りなく伸ばすことになった要因は母親の考え方や支援に依るところが大きかったことがこの映画でよくわかった。
全国魚通選手権5連覇を陰で支えたのもいろんな料理を作ってあげた母親に違いないのだ。
今年46歳のさかなクン。
オヤジギャグが目立ってきた。
野々村真の娘「シャーク香音」をアシスタントにしたがえた「さかな⭐スター」も毎週見ている。ホワイトボードの構図は神業だ。シャーク香音はビニール手袋越しにしか魚を触らないのもなかなかエグい。
さかなクンは浮いた噂も聞かないし、あっち方面は全く興味がないように思える。アセクなのではないか。そんな気がする。本人が「ギョギョおじさん」としてカメオ出演しているが、あの着古したトレンチコートは普通のオシャレには全く興味もないので、若い頃からずっとあのスタイルなのだろうと思う。けっして、子供にアレを見せてまわる変質者だとは思わないが、子供を持つ親なら、彼を知らない人はやはり警戒するに違いない。
独特の雰囲気と合わせて、歳より若く見えるところも「能年玲奈」と共通しているところである。
高校生役の岡山天音にはかなり無理を感じたが、そこがなんとも可笑しかった。柳楽優弥も出ており、エキセントリックなキャスティングに、ユルい演出で、大いに笑わせてもらった。カブトガニの話は実話なのもすギョい。
あの漁港の不良たちから受けた印象では、さかなクンは千葉県の袖ヶ浦あたりの出身かと思った。しかし、実際は全然違って、海には面していない神奈川県の綾瀬だ。
さかなクンは何をやるにしても、仕事だと思ってやってない気がする。自分のために楽しんでいる。
釣り好きは大抵小さなデバ包丁を活き〆用に携帯している。私も30年前の釣り大会で貰ったデバを大事に使っている。バタフライナイフの件はやってくれた。ブラボー 「誰だって自分のナイフが魚臭くなるの嫌でしょ」
しれっというミー坊にうなだれるリーゼント君が最高でした。一番ウケました。
日本中どこにいっても、海べの建物にはさかなクンのイラストが飾ってある。
すギョいことである。
もしも、テレビ東京のTVチャンピオンがなかったら、さかなクンの人生はどんなだっただろうか。
まぁ、なんとかなったと思いますけどね。
追記
アオリイカはイカの王様。ホントに旨い。一キロ級を5杯釣った時は天にも昇る心地でした。エンぺラがコリコリしてほんとに旨い。房総半島の暴走族もイチコロよ。エンペラーじゃないよ!エンペラだよ。
追記2
長崎で念願だったハコフグ料理食べました。五島列島の名物料理。ハコフグの胴体にナメロウ状の具材を詰めて焼いたやつ。お酒が進んだことは言うまでもありません。
追記3
さかなクンとのんのイラストの入ったTシャツとハコフグ(黄色のメスバージョン)のマスコットぬいぐるみをギョ購入。これで日本の景気もうなぎのぼりに良くなるハズでギョざいます。
あの子は人間じゃない!
あのシーンがなければ評価も下がっていたかもしれません。
そして、TVチャンピオン見たかったな~
さかなクンのことは、ある程度有名になってからしか知らないので、TVのために魚介類の猛勉強したのだとばかり思ってました。
「好きな魚介類を三つ挙げよ」
「マス、カキ、タイ」
というネタはもはや中高生男子にしか通用しませんよね・・・
コメントありがとうございます。
確かに内容的には小難しいことはなく良かったですよね。
ハコフグ料理が出てくるお店なんてあるんですね!というか五島列島の名物料理とは知りませんでした。食べてみたい!