劇場公開日 2022年5月21日

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「生の音、ライブハウスはいいよ。」辻占恋慕 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0生の音、ライブハウスはいいよ。

2022年5月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

懐古系というほど古くもなく、いつの時代にもいる微妙な年齢の売れないミュージシャンの話。
主役の早織さんは歌も演技も魅力的で素敵だった。対バンから才能に惚れてマネージメントに回る男が監督だったりして、ダメな肉体とか話し方が好感持てた。そういえばラブラブシーンなかったな。
でこの手の話は2人がうまくいかなくなって終わるわけだけど、その終わり方、クライマックスがピンと来なかった。彼の怒りが凄い空振りに見えてしまったのだ。

私自身趣味でバンド未だにやってて思うに皆んな今は昔と違う覚悟の決め方してる感じがある。プロデビューを目指してる子も少なくなりました。インディーズで売れてた人がメジャーデビューしてポシャるの山ほど見たし、レコード会社の大量解雇が色々わかりやすかったよね、音楽業界のビジネスモデルが崩壊したんだ。
今のマネージャーはsns管理、配信、pv作り、録音などのある程度技術が有って一人で色々できないとダメらしい。
そして今ライブハウスは地下アイドルで持ってる状態。皆んなネットワークとリアルと結び付け、集客、物販、日本の現実を見抜いて国内に限らず海外のマニアと繋がって楽しんでいる、実に強かである。もう「皆んなにウケる」事なんて誰も考えてない、だから作家性の尊重が昔以上に重要かもとか、、、演る方も観る方も納得して成立してる気がしてた。だから彼の怒りがピンと来なかったのかも知れない、彼は彼女の夢を守ったつもりかも知れないけど「ちがうだろ、、、」と思ってしまった。

あ、なんか熱く語って自分も空振りしてるかもしれない、、、、、この辺は個人差出る所だから自分で見て確認して下さい。

masayasama