「嗅覚」夜を走る Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
嗅覚
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田舎町の零細鉄屑処理工場で働く男達と背景と、彼等が巻き起こすトラブルと行く末の話。
人当たりは良いけれど堅物で何の面白味もない独身の営業、彼に当たりが強く古臭い思考だけど脛にキズを持つ専務、能天気だけど謎の繋がりを持つアホ社長、そして営業君を何故か気にかけるチャラ男、そして家庭に空気を乱すチャラ男の嫁。
狭い世界で蠢き営業以外はみんなだらしない様が感じ取れる。
そんな人達のちょっとした見栄と欲とプライドと怒りが重なって、事件に繋がり転がってモヤモヤを抱えて行く様は、悲しく気持ち悪く居心地悪くてなかなか良かった。
ただ、先生との繋がりの切っ掛けがしっくり来なかったり、隠れんぼの件とかも???
真相についてはあのタイミングでわざわざ蒸し返してそれをみせたのだから恐らくそうなんだろうと想像はついたけれど、どうなったのか結局のところは誰も示されず墜とされず、お任せされるにしてもあまりにも幅が広すぎて消化不良。
その割には面白かったけれど、雰囲気映画の域を出なかった印象。
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