「これはこれで良い」ブレット・トレイン 0k0さんの映画レビュー(感想・評価)
これはこれで良い
原作は何年か前に読んだので記憶は朧げですが、新幹線衝突はしなかったような…と予告を見て思いました。
ハリウッドだし、ド派手になるのは仕方ないか…と期待し過ぎず観に行ってきました。
結果は思ったより面白いぞ!って感じ。
死んだ!→また死んだ!→明らかに死んだ!→と思ったら生きてた!→この人も生きてた!→いやあんたは死んでるんかい!
という。三段オチを期待しましたがあの死に方でそんな訳なかった。
原作より救いはあるかなと思います。そもそも原作に消化不良感もなかったけど、生きててほしかった人が映画では生きているのでよかったです。良かった、これで悲しむ渉はいないんだ…
でも原作で途中参戦するご老人夫婦もとても好きです。
伊坂さんの作品は、伏線が散りばめられていて、後半につれて静かに怒涛の展開に転がりまくるのがとても好きです。この映画も、色々トンデモ(①新幹線内で暴れているのにおばあさん1人しか注意しない②普通に水を売る③新幹線ホームで待機する明らかにバットを武器の持ち方している、世紀末感漂うワル集団④バーなど、色々暴れられてるんだから仕事しろ車掌)でしたが、もうぶっ飛んでるのでむしろ楽しめました。外国人が想像するド派手な日本感がファンタジーっぽさもあってか、違和感に気持ち悪さもなく楽しめました。
HOLDING OUT FOR A HEROが流れてきた辺りで特に好きになれました。懐メロを選曲してくるの良いですね。
そして伊坂さんの作品らしいどんでん返しもあったのでとても満足でした。
あの車掌さん、もしかして殺し屋では?と思ってたけどそんなことはなかった。
王子は、原作より改変されていましたが納得の出来でした。オチも含めて。
BD欲しいなぁ、楽しみにしてます。