「プイプイ」バッドガイズ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
プイプイ
『ヒックとドラゴン』『カンフーパンダ』『シュレック』などで楽しませてくれた、ドリームワークス・アニメーションの良さが溢れた本作。
(このところ『ボス・ベイビー』『トロールズ』など、相性が合わない傾向が強かったのですが……)
「人は外見の第一印象で判断する」
「見た目からの決めつけや差別は存在する」
「決めつけられた側は教育を受けることも出来ず、まともな仕事を得られず、ただ恐れられることに追い詰められて悪事に走る」
それらが間違っていて、見た目で判断せず、チャンスは平等に与えられるべき!
という社会性の強いメッセージを内包していました。
まぁ、テーマ的には『ズートピア』に似てるんですけど、人間と亜人(動物)が混雑する世界。
見た目に恐れられる悪人を、白人以外の人種や、マイノリティをそのまま描くと差し障りが出るので、お伽噺の悪者の動物に置き換えて描いている図式。
だから「動物キャラは全て悪人」です。
ふと「人間は善なのか?」ということが引っかかりましたが、流しました。
そこがダメと感じる人も多そうですが。
私はそこがどうでもよくなるくらい、知事のキャラが気に入って、よかったのです。
とりあえず、子どもの情操教育にもいいし、大人にも味わいのある作品に仕上がっていたと思います。
ただ、途中から『PUI PUI モルカー』のメインテーマと、あの足音が聴こえてくるような幻聴に支配されて困りました。
モルモットが出てくるので。
プイプイ!
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