「悪役たるもの」バッドガイズ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
悪役たるもの
海外アニメ映画を作る会社の中でもドリームワークスは超好きな会社なので全米公開から約半年待ちましたが日本で無事公開されて何よりです。
今作、とにかくスピード感がありました。アメコミ仕込みの迫力のある画がたっぷり用意されていてとにかくボルテージが上がりまくります。カーチェイスをしながら仲間たちとスマートに合流していき、現実では不可能な量のアクションを怒涛の勢いで見せてくれるので早速目に栄養が補給されます。
テーマも見た目で判断される事を受け入れる自分と、それを受け止めなくない自分との葛藤を強く描いています。特にウルフはその傾向が強く、褒められる事で尻尾を振りまくってしまうくらいの根の良さを持っており、他のバッドガイズ達も大小あれどその思いを持っています。
バッドガイズからグッドガイズへ変貌を遂げるためのプログラムを受けながらも、ウルフ以外のメンバーは色々と懐疑的だったけれど、ウルフだけは実直に良い事をした結果、メンバーとの亀裂、首謀者の企みに惑わされたりと、ウルフには困難の連続のようなものが続きます。
終盤で彼らが分裂したりしながらも、仲間を想う心で再集結し、全員である種の勝利を勝ち取るという華々しいラストが最高でした。小ボケをかましまくるのも笑えて良かったです。しっかりと刑期を終え、元の格好になって再び街に出ていくシーンがこれまたスタイリッシュでした。
吹き替え声優陣もとてもハマっており、特に長田さんの声の変幻自在具合はお見事としか言いようがありませんでした。チョコプラはコンビ揃ってエゲツないです。ドリームワークスの次回作がこれからも楽しみですし、バッドガイズの続編やスピンオフがあっても面白そうだなとワクワクが広がる快作でした。
鑑賞日 10/7
鑑賞時間 18:20〜20:10
座席 G-12