鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成のレビュー・感想・評価
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見届けた錬金術
荒川弘の同名人気コミックの実写映画化。
原作の最終話までを2部作構成で描く、完結編の後編。
第1作は微妙だったが、前作でなかなか面白さを盛り返し、実は密かに続きが見たかった。
前作に続き今回もNetflixでスピード配信されたのは有難い。
さて、最後の錬金術の結果は…?
前作のラストで“ホムンクルス”のグラトニーに飲み込まれてしまったエドとシン国の皇子リン。
ここから直結で始まるのかと思いきや、各地を放浪するエルリック兄弟の父、ホーエンハイム。
道中、兄弟の師匠であるイズミと出会い、間もなく訪れる“約束の日”を知らされる…。
グラトニーの“中”のエドたち。
脱出不可能。ただ死を待つだけなのか…?
エドたちのみならずエンヴィーも飲み込んでしまったグラトニーは困り、“お父様”に助けを求める。アルと共に“お父様”の元へ。
一方のエドたちは自力で脱出可能の方法を見つける。それは、人体を“外”に錬成するというもの。
非常に難度で失敗したら言うまでもないが、試みる。
成功。
脱出不可能と言ってた割に序盤で早々と脱出。まあ、尺と展開の都合上仕方ない。
何もこの脱出劇が本作の要じゃない。脱出してからが本番。
脱出したエドたちの前に現れたのは、ホーエンハイム…?
否。ホムンクルスたちを創った“お父様”。
しかしホーエンハイムそっくりなのは何故…?
よくある設定だと実は同一人物で…だが、そうには非ず。
何はともあれ、このヒゲ野郎を倒す。が、今いる空間では術を使えず。
さらにリンが“お父様”により“賢者の石”でホムンクルスになってしまう…。
これはちと語弊。元々“賢者の石”の力で不老不死の身体を欲していたリンにとっては好都合。強い精神力でホムンクルスの“グリード(強欲)”と同化。
駆け付けたスカーの機転により、一時退散する。
スカーの亡き兄の文献から、“お父様”が企てる壮大で恐ろしい計画を知る。
スカーの復讐の根元である暗い過去“イシュヴァール殲滅戦”も含め、アメストリス各地で起きた内乱や争いを繋いでいくと、一つの“紋”を形作る。
それは、国中の民の命を犠牲にする“国土錬成陣”。
その一つの“準備”として、イシュヴァール人は大量虐殺された。“お父様”配下のホムンクルス、今国や軍に居る高官たちによって。キング・ブラッドレイ然り。
その“国土錬成陣”が完成する日こそ、“お父様”の言う“約束の日”。
エドはまだ犠牲になっていない北のブリッグスに赴く。アームストロングの姉、オリヴィエ少将に警告と協力を乞う。
スカーとメイは文献をさらに調べ、対策案を探る。
アルは何かを知ってるかもしれない父ホーエンハイムに会いに…。
軍に先手を打たれ、ブリッグスは隣国と戦闘。ホムンクルスも襲撃。オリヴィエはある目的を持ってセントラルに入り…。
スカーとメイは文献から対策案を見つける。それは、“裏国土錬成陣”というもの。
アルは父ホーエンハイムと再会。父の口から、衝撃の過去、“お父様”の本当の野望、“お父様”と自分の関係を聞かされる…。
数百年前、クセルクセス国の奴隷であったホーエンハイム。…いや、奴隷に名前など無い。“奴隷23号”。
ある時、フラスコの中に入った奇妙な生物と知り合う。
この“フラスコの中の小人”の知識により、ホーエンハイムと名乗り、奴隷の身から脱出。
錬金術師となり、王に謁見。王から不老不死を望まれる。
術を始めるが、この時開かれた術こそ、“国土錬成陣”。
その代償として、王も含め100万の国民が犠牲に。
ホーエンハイムと“フラスコの中の小人”は不老不死に。
“フラスコの中の小人”はホーエンハイムの姿を“容れ物”として選び、ホムンクルスを造り出し、水面下で国やトップを操る“お父様”に。
不老不死という身体と絶大な力や権力を手に入れたというのに、“お父様”が企てる“約束の日”とは…?
国や国中の民が滅ぶ陰謀を阻止する為、エドたちは決行。
エドたちとキング・ブラッドレイらホムンクルスの一進一退の攻防。
が、かつて“真理の扉”を開いた事のあるエドたち5人は“お父様”の手に落ち、“人柱”として再度“真理の扉”を開く為に利用されてしまう。
“お父様”の真の目的。“真理の扉”を開く事で、“神”を取り入れ、自らが“神”になる事だった…。
原作コミックでもクライマックスを飾るという“お父様”との闘い。
確かに序盤のグラトニーからの脱出劇になんて時間を割いていられないほどの大ボリューム。
地球から巨大な真の姿の“お父様”が現れ、宇宙に開いた扉に手を伸ばすシーンなんて、まるでラヴクラフトのクトゥルー神話のよう。
あの微妙だった第1作から、まさかこんなにも神の領域にまで達する壮大な展開になるとは…。
元々原作を読まない罪深き私。この完結編2部作を見ていなかったら、“ハガレン”に対しての印象は実写第1作のままだったろう。
是が非でもこの壮大なクライマックスを描き、真の“ハガレン”を見せたかった製作陣の本気度を感じた。
これにはただただ圧倒。
キャストもそれに応える。
山田涼介の熱演。
続投組と新参加組の豪華キャスト。
とりわけ、ホーエンハイムと“お父様”の二役の内野聖陽の存在感は際立つ。
ホーエンハイム時のユーモアも含めたナチュラルさと、“お父様”時の凄みと威厳。
豪華キャストが入り乱れて繰り出すアクション。
“お父様”と対する為、敵対していた者たちが組んで挑む様は、少年コミックの王道的展開と設定。
壮大な世界観を創り出すに、CGは不可欠。ジャパニーズ・ファンタジー・アクションの為に惜しみなく活用。
復讐、代償、真理…掲げるテーマやドラマもなかなか奥深い。
エドとアルの元々の旅の目的は、失った身体を取り戻す。辿り着いた感動のラスト。
前作に続き興行的にはまたしても大コケしたが、中身は大作並み。
難点もある。
前作と同じく、登場キャラが多くて、立場はどっちだっけ…? 目的は何だっけ…? と、こんがらがる。
複雑なワードが飛び交う。持ち合わす意味も小難しく、よく把握しておかないとついていけない。
一応は把握したつもりだが、実際は全てを把握し切れていないだろう。やはりここは原作を知らないと厳しい…。
壮大なクライマックス・バトルと険しかった旅も終わり、迎えた大団円。どう締め括るのかと思ったら、エドとウィンリィのハッピー・ラブ・エンド。原作もこうなの…?
原作ファンには残念作かもしれない。決して名作レベルの出来でもない。
が、コミックの実写化だから…と、スルーするには惜しい。
私はそう思った。
原作を読んでないので“ハガレン”の“真理”には届いてないかもしれないが、でも、
第1作で失敗したものの、この錬金術を最後まで見届けて良かった。
やっぱり…
やっぱりつまらなかった。
脚本と編集が気に入らない…。
絵の寒い事、寒い事…予算のない自主映画かっつーの。
2を観て、多分つまんねえんだろうなぁと。ただ見始めたから一応観とくかと見始めて、ずーっと、ずぅぅーーっとつまらなかった。
原作読んでたら違うんだろうなぁ。
読んでない身からすると、話があちこちぶっ飛ぶは、キャラの導線も掴めない。
もう、悪き作り方のオンパレードで辟易する。
フレームアウトさせときゃ居ないも同じは駄目だろ?何回使ったその言い訳。
アクションと勢いで誤魔化してくれるならまだしも、もうなんの捻りもない状態だ。
根本の脚本に共感できないので、御大層な台詞も上滑り状態で、聞いてられないし、観てられない。
まぁ、誰にも感情移入できなかった俺の問題なんだろう。
役者陣は頑張ってたと思う。
それが、なんていうか無駄な足掻きにま見えて悲しい。
エピソードの切り取り方が不味いんじゃなかろうか?なんか色々抜け落ちてて、いや、描ききれてないような気がして…ファンではない俺には非常につまらなかった。
☆1でも十分なんだけど、CGチームに加点した。
【WR】鋼の錬金術師実写映画化RTA(6時間42分)【バグあり】
鋼の錬金術師実写映画化RTAなら間違いなく世界記録。
先に申し上げておきますが、想像よりは悪くなかったです。
というのも、「三部作の中で一番酷い」と言っている映画レビュアーさんが何人もいたので、一作目が嫌いな私は「あれより酷いのか」と思って、ハードルが下がりきっていたので、実際見てみたら「思ったより悪くないじゃん」って感じでした。
ただ、だからといって「面白かった」とは到底思えません。前作と比較して戦闘シーンなどの見せ場がかなり多いので「退屈しなかった」とは思います。やはり原作のストーリーを三部作で詰め込むには尺が足りな過ぎたのか、あまりにも駆け足でストーリーが進むし、あまりにも展開が急です。原作を読んでいる私ですら急展開に面食らってしまったので、果たして原作未読の方は本作をどのように鑑賞したのかが非常に気になります。
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失った体を取り戻すために賢者の石を求める錬金術師のエドワード・エルリック(山田涼介)とアルフィンス・エルリック(水石亜飛夢)の冒険を描いた『鋼の錬金術師』シリーズ三作目にして完結編。ホムンクルスたちから「お父様」と呼ばれる謎の人物による国全体を巻き込んだ巨大な陰謀に、エルリック兄弟は巻き込まれていく。
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全27巻ある原作を頑張って三部作に収めようと、ストーリーをとにかく消化することだけを考えているような構成でした。一作目からその傾向はありましたが、完結編である本作はとにかくストーリーのキーとなる人物を出しまくって台詞で全部説明させて人気のある名言もとりあえず言わせとけみたいな内容になっていて、最速で原作のストーリーを消化することだけに特化したような映画です。ゲームのRTA観てる気分になります。多分これが一番早いと思います。
色々文句言いたいところは多いんですが、私が本作を観ていて一番キレ散らかしたのは「戦闘SEのショボさ」ですね。原作でもストーリー後半は戦闘シーンが多いので、本作もまた2時間20分くらいの映画の中で、5~6回くらいの戦闘シーンを挟みます。殴ったり蹴ったりだけでなく、銃火器や戦車や錬金術も盛り込んだ迫力の戦闘シーンなんですが、如何せんSEがあまりにもショボくて、思わず鑑賞中に「何だこれ」って声を挙げてしまうくらい酷かったです。
具体的に言えば、北部の要塞ブリッグズでの、ホムンクルス・スロウスとの戦闘ですね。極寒の屋外にスロウスを追いやるために戦車で押し出し、エドの最後の一撃でスロウスを崖下に突き落とすシーンです。崖下に落とすためにエドが放った蹴りのSEがあまりにもショボい。しかもショボいSEなのに、スロウスの巨体が金属製の手すりを突き破って崖下に落ちていくほどの破壊力がある。視覚情報と聴覚情報が完全に矛盾しているので、めちゃくちゃ気持ち悪いんです。
キャラクターの扱いについても、原作ファンとしては文句があります。
全体的に、キャラの扱いが雑。特にイズミとオリヴィエが雑。時間が無いから仕方ないところはあると思いますが、原作で重要な役割を持つ非常に魅力的なキャラクターたちが、物凄い適当な扱いを受けている気がして気に入りません。あと、作中でも最強の呼び声高いキングブラッドレイ大総統も、イマイチ強そうに感じませんでした。舘ひろしさんのアクションの問題なのかもしれませんが、強さに説得力が無いんですよね。原作やアニメのブラッドレイは「こんな奴にどうやって勝つんだよ」という絶望を与えるキャラクターだったので、そこを何とか再現してほしかったという残念さがあります。
また、構成に無理が出ているような気もします。
鋼の錬金術師という漫画は、他の漫画と異なりストーリーの区切りになるような展開があまりなく、27巻の漫画全体で起承転結や伏線回収が完成しているという作品です。そのため、ストーリー序盤の展開が、終盤の展開に大きな影響を与える伏線になったりしているのですが、1作目と2作目で色んな展開を端折った皺寄せが、完結編である本作に全部集まっているような気がします。事前の説明や伏線が無いので、展開が急に思えてしまう場面が多いんです。終盤の感動的なシーンも、展開が急すぎて薄ら寒いシーンになっている気がします。
細かな部分で気になるところも多く、「適当に作ってんだろうな」ってのが感じられます。
例えばコンクリートからはみ出た鉄筋がエドの左腕に刺さってしまったシーン。右腕を取り戻した後に右手で鉄筋を抜くんですが、それがあまりにも簡単に抜けるし痛がる描写も薄い。また、その直後に最後の錬成をするエドが、無傷の右手じゃなくて怪我して流血している左手で錬成陣を描いているのも違和感がありました。
映画を観る上で、このような違和感というのはノイズでしかありません。演者はこういう細かいところにもしっかり気を配った演技をしてほしいと思いますし、監督は演者に対して責任もってディレクションするべきだと思います。
決して悪いところばかりではありません。何ヵ所か普通に面白いと思った部分はありますし、コスプレ感はあるものの、キャスティングは原作キャラクターの再現度が高くて結構良かったと思います。ただ、全体的に見ればやはり粗が目立ってしまっていて、とてもじゃないけど人にオススメできるような作品では無かったように感じます。
君よフンドの河を渉れ!!
前回は尺稼ぎ重視に感じましたが、今回は(面に白いかどうかは別として)一応ストーリー重視に感じました。主演に魅力が全く無く、相変わらず出し物を延々と見せられている感じです。25分頃(舘ひろし)と79分頃に「憤怒」を「ふんど」と呼んだので、制作者の程度が窺えました。「国の先を見据えた者は、その視力を持っていかれ、人間が思い上がらぬよう正しい絶望を与える」という台詞は良かったです。
最後の錬成を見届けろ
やはり少し急ぎ過ぎた印象は、否めない。
だが、キャスティングなどに違和感は特に感じずに観れたの点はよかった。
原作の通りに行って欲しかった点が、変わっていたので残念な点はあった。前作、全前作との兼ね合いもあるからそれはしょうがなかったのかも…
登場人物に関しても前作から登場していた方が良かったかも…と思うところもあった。
だが、戦闘シーンや作中の名セリフなどいいなと思ったシーンも多々あった。
ラース対グリード&フゥの戦闘は、もう少し時間をかけても良かったかもと思った。
鋼の錬金術師、最後の錬成のシーンは、原作をよく再現していたなと思った。
今は、第二作が既に終わっているので新規で見るのは難しいと思うが、配信などが始まったら2作続けてみてみてほしい。
前作同様に
予想はしてましたがやはり前作と同様、マンガの場面の繋ぎ合わせというイメージが否めません。
原作が好きでこの映画を作りたかったのなら、マンガやアニメとは違った切り口、解釈を考えなかったのかと疑問に思いました。
またアクションシーンにおいてもアニメの表現の域を出ない感じでした。
仕方がないとはいえあっさりした流れに悔しさを覚えた
前編である復讐者スカーを見た時点で、完結に間に合わせられるのか、色んな不安を抱えていたが、案の定どうしても駆け足な部分が気になってしまった。
ブリッグズに行ったと思えばすぐ帰ってきて、ホムンクルスとの戦闘もあっさり。スロウスがよく分からないまま、めんどくさがって退場したように見えて可哀想だった。
兄弟と父の関係性にたっぷり時間を使うのかと思いきや、最後に要素を詰め込むことで丸く収めようとしていたのが消化不良に。
メインキャラ以外の人間像があまり伝わらず、悔しかった。
原作を知っているからこその悔しさが強く残っている。
色々書きましたが、本当に言いたかったのはこれだけ。
「キンブリーの出番は?!」
酷評多すぎじゃない?
映画好きで劇場で新作の八割は見てます、原作は自宅に漫画全巻1セットずつ1階と2階にもってて、アニメ初作(マスタング片目の方)とリメイク(原作通り)?両方全話見て荒川弘先生の百姓貴族やインタビュー記事もも見てます👀そんなセリフや人物像や作者のその時の思いなど読破した私が三作見た感想ですが脚本頑張ったなーと思いました!ただファンが喜ぶように名言、名シーンを無理やり詰め込むのではなく、時間の都合とは関係なくこのシーンで言うべき名言、言ってしまうと違和感のある名言、シーンなどは無理に使わず、多少の違和感はあるものの続編として新たに作られた映画二部構成に全巻分の流れを理解し、エドワードが最後の錬成を行うまでの心情、真理の扉への理解、はこの道筋で間違いないと思います。原作ファンなら流れやセリフの有無でよく考えられてると感心するのではないでしょうか??最高でした!ただ映画ファンとして私が惜しいと感じたのはフラスコの中の小人をエドワードが追い詰める最後のシーン、パンチ二、三発でしたが演出の都合か、分かりませんがせっかく腕が戻ったので原作通りラストは錬成で追い詰めて最後にパンチして欲しかったです。腕が戻ったのに何か皆波動受けた割に元気だし、パンチばかりだったので、みんな見てないで殴ろうよ!って最後思ってしまいました(>_<)あとはホムンクルスはあと1回ずつくらい死んでも良かったんじゃないかーと思いますが、スロウスに少佐の芸術的錬成連発が実写では難しいとか各々色々と都合はあるんだろうなーという印象でした。映画1作目が1作でキリのいいところまで終わるように詰め込んで作ってしまったので話が前後して嫌がる人がいるのも分かりますが原作通りに少しずつ進めるならそれはドラマ制作になると思います。ただでさえ鋼の錬金術師は作者が自身の子供に見せて凄いと感心して貰えるように作り込まれていますし月刊誌です。漫画1話=ドラマ1話にでもしないと原作通りのセリフや人物構成は不可能です。ハガレンの実写映画化として見るなら良いと思います。
ただ......原作の理解度がない人から初見映画として見たら理解は追いつかないと感じました。映画が終わって喜んでたのはハガレンヘビーユーザーな気がします。
原作1回通してみたことあるよー!くらいだと何か違う感が出ますし、理解が追いつかないと思います。俳優さん女優さんたちのハマり役率が高かったのが最高です。しかし舘ひろしカッコよすぎだけど戦車は壊して欲しかった○| ̄|_全体的に足りないのは戦闘シーンですかねー、世界の命運を掛けた決戦の割に秒殺でした。まあ戦闘シーン見所増やすと時間とお金かかりますし仕方ないですが
原作と違うのは当たり前だけど、原作に縛られるのも
もともと、あの長編を映画の枠に納めるなら、すべてのエピソードは、盛り込めないわけだから
仕方がないのだけど、思いきった改変は、叩かれるし、原作に縛られるのもわかる
だけど、やはりどっち付かず感は否めなかった。
原作を、知らなくても楽しめると書いているレビューアーは、原作を知っている人だし
よく分からないと書いているレビューアーは、恐らく原作読んだことない人だと思う
かと言って、他にどういう描き方が良かったのかと言えば、思いつかない程の難題で、監督、スタッフには
同情するけど、やはり単独で理解でない映画になってしまっているのは、残念だった。
前編のレビューで、スカー要らないのでは?と書いたけど、後編見る限り、絶対必要な訳で、
正直、映画見るまでこんな重要キャラと記憶してなかった。
あくまで、私にとって、錬金術の謎が、この話の根幹で、等価交換のルールの中で、いかに問題を解決するかが、ポイントだったのだが、
当然そんなポイントは、読者の数だけ存在するわけで、全員の満足はえられないのだけど
残念ながら、漫画を読んだ時の感動を、人に伝えるにあたって、この映画をお薦めする事は出来ないなぁ
ただ、あくまで、個人的には、ラストのエルとウィンリィのシーンは、原作以上にグッと来た
そして、多くのキャラのその後が割愛されてしまったので、しんどいストーリーを終えるにあたって、仲間由紀恵の美しさには、ホッとするものがあった。
悪魔が神に成り上がりそこねる
原作は知らないまま、「復讐者スカー」に続けて「最後の錬成」も観ることになりました。今作に至って、とにかくホムンクルス軍が敵であり、彼らの背後に「お父様」の計画が横たわっていることが分かりました。お父様は完璧な存在になるため、様々な欲望を人造人間→ホムンクルスとして切り離していたと言うことでいいですかね。
この物語は、神あるいは神ならぬ者が作った玩具箱が舞台。玩具箱の中の建物には研究室があって、そこの机上のフラスコから、ダークファンタジーがモクモクと生み出された訳です。ファンタジーは全て玩具箱と言えば、その通りですが、フラスコ中の小さな悪魔が神を目指す話の、その壮大さは実に面白かったです。
◉「真理の扉」が怖すぎる
扉を開くためには、何かかけがえのないものを等価交換で差し出さねばならない。真理と人との契約と言うより、恐るべき掟。「思い上がった人間には正しい絶望を」なんて、それでは「真理」は人の手には入らないではないか! 今回、神さえも絶望を喰らわせられた。
いや要するに完結編で、エドが錬金術を失ってしまったのが、残念でならないのです。何か条件付きで、また術が使える新シリーズを観てみたい。
◉己との闘い
「フラスコの中の小人」が山田涼介君に変身して、闘うとは! 悪人と化したエドが凄みがあり過ぎて、この危機感一杯の展開。この倒錯的とも言える戦闘シーンに、しばし釘付けになりました。昔々、マンガの孔雀王に似たシーンがあったかも知れません。
まぁ何があろうと、エドは有るべき道を切り開いた訳ですが。
前回は人VS人の剣術や体術が闘いの中心だったですが、今回はVSホムンクルスとの妖異溢れる対決がメイン。エンヴィの本郷奏多さんの死は悲しいけれど、その潔さに対して、後ほど献杯しておきます。
準ラスボスであるキング・ブラッドレイを、死と引き換えに倒した、フーとグリッグス軍の将校にも盃を。敵を羽交締めにしたまま、友軍に突き刺されるのは、見るからに辛そう。
感謝
原作ファンの気持ちをめいいっぱい汲んでくれたなぁ~と、演者と、スタッフの皆さんに感謝いたします。
確かにあれだけの内容を限られた時間では無理があるけど、この場面のこのセリフっ!きた~!!って(笑)
あと、クライマックスでエドの右腕が錬成されて、その手の爪が伸びてるし少し細くてなんて細かい所まで。
よかったε-(´∀`*)
バグを乱用した原作RTA
初めてレビューを書くので駄文なのは許してください。
原作漫画とアニメ視聴済み、実写1から3全て映画館で見ました。
まず結論から言うと『薄っす.....』です。
本作は1をも凌駕する原作RTAとなっており、原作のイベントをありえないスピードで消火していきます。1が2倍速ハガレンだとすると、3は4倍速ハガレンです。
RTAなら完璧ですがこれは映画です。再走してください。
前述した通り有り得ないスピードで流れるため、キャラの心理描写もスキップしながら物語が進んでいきます。
例を出すならグリード。
原作では、敵→過去を思い出して裏切り→主人公と徐々に心を通わす→本当に欲しかったのは仲間 という流れがあるのですが、
「過去を思い出す」と「徐々に心...」のシーンをスキップしているため、最初は仲間じゃなかったグリードが10分後に仲間化しており、挙句の果てには最後「俺が本当に欲しかったのは仲間だったのかもな!!!!!ハハハ!!!!」と言い残します。
えぇ、、、信念を曲げないかっこいいグリードが情緒不安定の人になってる、、、
というかグリード関連はこの映画でも目立って酷いです。
・最後に嘘を付かない
・無策でお父様に突っ込み「やっべw」するマヌケ具合
・”一応は”仲間を知ったグリードの死に悲しまないエド達
とほかにも沢山ありますが、グリードの良さが完全に消えています。
というかこの映画、圧倒的に尺不足なんですよね。
なので心理描写どころか名シーンまるまるカットです。
2を見終わったときは「キメラいないからぶちかましてやれアルフォンスだけは無理そうだなぁ」と思っていたのですが、まさか全てが無かったとは思ってもいませんでした。
・心理の扉を無理矢理こじ開けるエド
・使えよ賢者の石を
・トリシャの伝言を聞いて泣くホーエンハイム
・力が欲しい貸してくれ
・私が選んだ女だ
・ヒューズの妻に変身して燃やされるエンヴィー
・怨嗟の声に耐えるキンブリー
・死にたくないって思っちゃうホーエンハイム
これらがありません。というかキンブリーに関しては回想だけいて本編いません。なんだお前。
尺の都合上しょうがない部分はあっても扉のシーンとか使えよ賢者の石とかはあと五秒あったらできたでしょ。
取捨選択が絶望的に出来てないせいで、心理描写がなく薄いキャラからさらに「魅力」まで取ったせいで全部が極薄です。カレーからルーだけ入れて具材取ったみたいになってます。
血の門は既に刻まれていたって設定にして、行って帰ってきただけ(笑)のブリックズをスキップしてキャラの魅力上げをしてくれた方がまだ良かったです。
まぁ「眼帯をとってないのに最強の目がわかるバッカニア」「ブリックス兵に撃たれず自分で手を離すまぬけブラッドレイ」「スカー兄の回想もないせいで意味が分からないまだかスカー」「弱すぎるグラトニー」「弱すぎるエンヴィー」「弱すぎるスロウス」「弱すぎるプライド」
と上げだしたらキリがないので終わらせたいと思います。
2時間半天井のシミ数えてた方がマシと思える映画でした。映画代でどれだけすき家のカレーが食えたかと思うと涙が止まりません。
怖いもの見たさで見たい人やお金をどぶ以下に捨てたい人にオススメの作品です。
3作でまとめるには仕方なかったのかも
原作好きで、ストーリーとセリフの良さも知っていたからこそ、残念だったという気持ち。キャストも役者さんたちの演技も素晴らしかったのに、構成と脚本に物申したくなってしまった。
原作知ってても場面転換多すぎて、今どういう状況?ってなるところがあったり、感動のシーンも何故かセリフが端折られてて、聞きたいセリフが聞けないかと思えば、逆にエンヴィーvs大佐のシーンでは、大佐と中尉、エドと大佐の関係性や、エンヴィー、大佐の心情があまり深く描かれていなかったから、セリフの重みが伝わりきってなくて悲しかった。
あと、バッカニア大尉とフーじいさん、ブラッドレイがやられてしまったあとがあっさりしてたところが、個人的に好きなシーンだったのもあって残念だった。
まぁひとりひとりのキャラクターの背景とかまでやってしまうと、3編では収まりきらないだろうから、仕方ないけど、本当はもっと感動的なんだ!と原作知らない方たちに言いふらしたい!
良かった点を言うと、役者さんたちのキャラクター再現度がすごかった。
1を含めても山田君演じるエドがエドのままだった。実写でエドをやれるのは山田君以外いないと思う。
イズミ師匠、アームストロング少将は原作とアニメのイメージ通り。ホークアイ中尉も1の時は、なんか違うと思っていたけど、2を見た時点で完全にホークアイ中尉になっていた。
個人的に推したいのは、寺田心君演じるプライド。熱演も良かったし、セリフも違和感なく入ってきて、
ホムンクルスのプライドだった。山田君同様に、あのプライドを演じられるのは寺田心君以外いない気がする。
2、3それぞれの、個人的最優秀賞だと思う内野さんと真剣佑さんは、もう予告の時点で、再現度高すぎてテンション上がってたけど、本編でも期待値下げずに見ることができて、ホーエンハイムとスカーを2人が演じてくれてありがとうの気持ち。
他にも、ピナコばっちゃんとか、リンとランファンとフーじいさん、ブラッドレイとかのキャライメージが壊れることがなかった。
キャストもほぼ完璧だったし、ほぼ原作に沿って完結させてくれたからこそ、キャラクターのことや伏線の部分をもう少し丁寧に描いて、4、5まで作ることはできなかったのかなと思う。
1の評判が良くなかったし、日本映画なのでお金かけての大作は難しかったのかもしれない、あのハガレンという作品を3作で纏めるとすればこの構成が最善だったのではないかと、なんとか納得させているけれど、前作の2が良すぎただけに、モヤモヤとしてした気持ちが残ってしまった悔しい!
ハガレンという作品に新しい形で触れられて、何回も読んでいる原作もまた読み返したくなったので、総じて実写化は良かった。
次はハリウッド映画でお金かけて作ってくれることに期待!笑
見どころ満載のはずなのに…
まずは無事完結して良かった。
実写化大成功!とまではいかないけれど。
2作目が良かったので、1作目を鑑賞したのですが、
1作目があんなだとはつゆしらず…
しかし、もう世に公開されてしまっている以上、
3作目、この先の展開どうする気…?と
不安しかありませんでした。
登場人物もどうするつもり…?と。
思っていたほど、悲惨な展開にはならず、
やはりところどころ簡潔に端折りながら、
展開は割と原作に沿って作られていました。
山田君の悪人ヅラ、初めて見たかも。
ずっとオエオエしてたけど。
めちゃくちゃ悪い顔…笑
水石くんのアルも良かったし、
心くんのセリムも良かった笑
一番ハマっていたのは、
やっぱり、『リン/グリード』かな。
※見たかったところ
・キンブリー
出なかった。
それに伴い、キメラも出なかった。
・1作目でやらかしてるので、
重要なのに出られないキャラがいる。
物語の構成を変えざるを得ない…
エピソードの省略で、必然的に薄くなる。
・アクション
めちゃくちゃ端折られてる。
バトルすらなかったり…
時間ないもんね…
あっという間に『約束の日』
・エンヴィー
死ぬシーンは涙すら出なかった。
私はあそこ、原作で泣いた…はず…
いやーな奴なのに、
死ぬ時はちょっとだけ可哀想だった…はず…
他にも、色々あったはず…
『あれ?なんか足りない。』って思うのに…
原作読もうかな。
でも今作もCG沢山あって、良かった!
ブリッグズの北壁、見事でした!
アルも安定!
舞台はほぼCGだった気がする。
水だけリアルじゃないから気になるけど笑
物足りなさを残しつつ、
ホーエンハイムの最後や、
エドとウィンリィの駅のシーンは、
大好きなシーンだったので、
端折られずちゃんとあったので、
なんだかんだ言っても良かった。
映画館では1回見れば良いかな。
配信されたら、レンタルはするかも。
人と人の繋がり、一人二役が光る
前編は復讐者スカーの葛藤や内面を深く掘り下げる物語でしたが、それに比べると後編は誰か一人を深く掘り下げるというよりも、人と人との関係を描いている作品になっていた。
好みは分かれそうだが、私は心を打たれるシーンが沢山あって、マイベストシーンを決められない!
悪もヒーローも抱えている事や背負っている事があっても「自分」と向き合って、それでも諦めずに立ち向かっている。
復讐したい相手であり悪であるのに憎みきれない、そういうそれぞれの葛藤が、演者さんの演技でちゃんと光っていて見応えがありました。
演者さんが皆さん個性的でキャラが立っていて、観ていて楽しい。
演者さんがちゃんと光っている作品は、多少展開に不満があっても観ていて凄く嬉しい。
一人二役が多い作品で、これだけ演技がうまい人達を集めて観られるのは贅沢。
子役の演技で多少興ざめしても仕方ないと思っていたのに、寺田心くんの演じるプライド&セリムも素晴らしく素敵だった。
内野さんのちょっとコミカルな演技も素敵だった。
あと、女性陣が強くてかっこいい。変な女言葉使わずに、男性と対等に力強く生きて戦っているのが最高にすっきりした!
また上映中にもう一度劇場で観ようと思う。
※原作未読より
アニメのダイジェスト版。スカーもっと見たい。
アニメ全話視聴していたから各場面の意味は分かりましたが、
これ初めて見る人がいたら2も見ていたとしても話分かるのかな?と脚本の端折る部分に少々不安が。まぁ映画の時間にどう収めるのかなと思ったらやっぱりグリードのそもそものエピソードは割愛だし、エンヴィーはあとでミニとかげちゃんから復活する部分は割愛してました。うーん、エンヴィーのしぶとさ不気味さがあのエピソードにあるのに残念。
あとスカーはもっと沢山見たかったな〜。
まぁそもそも新田真剣佑さんが見たくて鋼の錬金術師見たクチなのですみません。
山田さんや内野さんは複数のキャラクターを演じてて舘ひろしさんや栗山さん山本さん姉弟も、ディーン・フジオカさんもよく頑張ったと思いますが、
脚本がどうしてもアニメをかいつまんだミュージックビデオというか抜粋版、ダイジェスト版にしかなってなかったのが「映画としては残念」でしたが、
そもそもの漫画、アニメ版は面白い話だったしスカーの視点から見ると国家錬金術を復讐の相手と思ってたらもっと凄い存在があると知り一緒に戦うことになる数奇な運命なので、描きようによってはもっと心にぐっとくる話なのにな〜と惜しいと思いました。
とりあえず真剣佑ファンとしては鍛えられた姿、舘ひろしさんとの立ち回りもあり良かったです!
なにはともあれ大団円
原作未読、タイトルの意味も考えずに鑑賞、なるほどー、で、大団円。三部作の終焉たるそれなりの満足感はあった。駅での大ラスも爽やかに泣かせる。母の登場にはちむどんどんしたし。
ただしそこまでに至る2時間、とんでもないスペクタクルを見せられた。原作の読者なら名シーン続出で嬉しいんだと思うが一般人には構成の破綻が目立つ。あちこちで起こるあれこれをぶつ切りでカットバック。盛り込んだ小スジがあまりに多すぎる。スピルバーグならまとめられたかもしれないが、小さな興奮が断続するが大きな流れに繋がらない。例えばアームストロング姉弟関連やシン国周りを大胆に省けば、見る側の意識のフローが途切れず、せっかくのメインストーリーを(例え同じカットでも)よりドラマチックに盛り上げられたのではと思う。
山田涼介は良くやったと思うしディーンフジオカも格好いい。本田翼だけはバラエティ番組そのもので、もう少し違う演技をつけてあげないと映画が落ちる。その他登場人物、黒島ちゃんやロンちゃんも全然悪くないけど、とにかく人大杉感…。
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